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[ PRESS RELEASE ] 富士通
2000-0017
平成12年1月25日
富士通株式会社
新キャッシュシステムによりクラス最高性能を実現

GIGAMOの性能を大幅に向上した3.5型光磁気ディスク装置を発売

GIGAMO

当社はこのほど、キャッシュおよびシーク性能を大幅に向上させたGIGAMO(ギガモ)*1ドライブ「MCE3130SS」を開発し、1月25日からOEM市場向けに販売を開始いたします。

近年、パソコンの利用環境において、ネットワーク化とマルチメディア化が進むことで、扱うデータ量と動画ファイル使用が増しています。これにより、リムーバブル記憶装置のさらなる大容量化と高性能化のニーズが非常に高まってきています。このような市場のニーズに対して、当社は光磁気ディスク装置のトップメーカーとして、平成10年11月に世界で初めて3.5型サイズで1.3GBの大容量を実現した「GIGAMO」(製品名「MCD3130SS」)を、平成11年7月にはダイレクトアクセス&トラッキング方式*2による高速シークを実現した640MB容量対応装置(製品名「MCE30xxSSシリーズ」)を順次開発し、大容量・高性能リムーバブル記憶装置を提供してまいりました。

今回、発売以来ご好評いただいている1.3GBの大容量に対応した「GIGAMO」の高性能版として、書き込みの効率を向上させた新キャッシュシステム「キャッシュ・ミレニアム(CACHE MILLENNIUM)」を搭載し、ダイレクトアクセス&トラッキング方式を採用することにより、キャッシュ性能とシーク性能を大幅に向上させました。本装置「MCE3130SS」は、Windows98,Windows NT,Macintoshに接続して使用した場合に、従来装置に比べ、ファイルコピー時間が大幅(最大40%減)に短縮されます*3

【「MCE3130SS」の概要】

  1. 書き込み時間を大幅に短縮
    新キャッシュシステムにより、従来のウルトラ・キャッシュに比べて最大40%(当社比)ファイルの書き込み時間を短縮。

  2. クラス最高性能を実現
    軽量キャリッジにより、高速シークタイム23msを実現し、さらに高速回転4,558min-1(rpm)にも対応。

  3. サーボ発生音を大幅に低減
    当社従来機(MCD3130SS)との比較で-16dBの低騒音化。

【OEMサンプル価格】 8万円(税別)
【出荷時期】
サンプル
量産
平成12年1月25日より
平成12年3月より
【販売目標】 出荷後2年間で100万台(「MCE3130SS」のみ)

【「MCE3130SS」の主な特長】

  1. 新キャッシュシステム「キャッシュ・ミレニアム」により、書き込み時間を大幅に短縮
    OSからのコマンド系列を解析し、さらにキャッシュ制御を改良することで、大幅にキャッシュ性能を向上しました。キャッシュ・ミレニアムにより、従来のウルトラ・キャッシュから最大40%(当社比)ファイル書き込み時間が短縮されます。

  2. 高速シーク23ms、高速回転4,558min-1(rpm)の実現と高速インタフェースへの対応
    軽量キャリッジによる高速シークをGIGAMO装置でも実現し、さらに128-640MB媒体使用時の回転数を高速化しました。また、新規LSIの採用により、高速インタフェースに対応しております。
    • 平均シークタイム:23ms [クラス最高速 ]
    • 回転数:4,558min-1乗(rpm) [1.3GB媒体時 3,214min-1乗(rpm)]
    • 情報転送速度(SCSI-2インタフェース側):20 MB/s [クラス最高速]

  3. 従来媒体との互換性を維持
    128MB、230MB、540MB/640MB媒体との互換性を維持することで、膨大なユーザ資産を継続して使用可能です。従来装置との取り付け互換・形状互換をも保持しています。

  4. 高い静粛性
    ダイレクトアクセス&トラッキング方式により、サーボ発生音を大幅に低減しています。
    • 当社従来機(MCD3130SS)との比較で-16dBの低騒音化(26dB)。

  5. 高信頼性
    光磁気ディスクカートリッジは、1,000万回以上の書き換えと長期間保管が可能で、耐落下、耐汚染、さらには耐外部磁界強度の特性に優れており、装置の高信頼性とあわせて極めて高い信頼性を誇っております。

  6. 低消費電力を維持
    640MB容量対応装置(製品名「MCE30xxSSシリーズ」)と外形寸法のみならず、電源条件についても互換性を維持しています。5V単一電源はもとより、消費電力上でも極めてわずかな増加にとどめており、電源、冷却条件等のユーザ環境を変更することなく使用可能としました。

【用語説明】

*1: GIGAMO
富士通とソニー株式会社が共同で開発した1.3GBの大容量(従来の容量は640Mバイト)3.5型光磁気ディスクシステム、およびそのフォーマット規格です。ディスク、およびカートリッジケースの物理諸元は、現行ISO/IEC国際規格と同一で、媒体(メディア)との完全互換性を維持しており、現行の3.5型光磁気ディスクメディア(MOディスク)と記録・再生互換を持っています。
*2: ダイレクトアクセス&トラッキング方式
小型軽量キャリッジをオブザーバー、および学習制御することにより、高速シーク、高速回転に対応しました。
*3: 従来装置より、ファイルコピー時間が大幅に短縮されます。
Windows 98、Windows NT 4.0、Mac OS 9にて確認しております。
*Windowsは、米国マイクロソフト社の米国およびその他の国における登録商標です。
*Macintoshは、米国およびその他の国で登録されているApple Computer,Incの商標、または登録商標です。
*記載されている製品名などは各社の登録商標、あるいは商標です。

以 上

プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。
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