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平成11年11月17日
富士通株式会社
チボリシステムズ

富士通と米国チボリシステムズがITの運用管理分野で提携

〜 広範囲な運用管理機能をグローバルに提供 〜

富士通株式会社(以下 富士通、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:秋草 直之)と米国チボリシステムズ(Tivoli Systems Inc. 以下 米国チボリ、本社:米国テキサス州オースチン、会長/CEO:ヤン リンデロウ、Jan Lindelow)はこのほど、ITシステムの広範囲にわたる運用管理機能を低コストで提供するために、グローバルな技術提携の契約を締結いたしました。

今回の技術提携は、以下の4つの分野からなり、今後も両社は、ITの運用管理の分野で、更なる協調を積極的に推進していきます。

  1. 「SystemWalker(システムウォーカー)」と「Tivoli Enterprise(チボリ エンタープライズ)」の連携を実現
    富士通の運用統合管理ソフトウェア「SytemWalker/OperationMGR(システムウォーカー オペレーションマネージャ)と「SystemWalker/PerfMGR(システムウォーカー パーフマネージャ)」に米国チボリの「Tivoli Enterprise」との連携機能を追加し、富士通より提供します。これにより、「Tivoli Enterprise」から「SystemWalker」の機能を使用して、業務監視とシステムのトータルな性能監視ができます。

  2. 富士通が「チーム・チボリ(Team Tivoli)」のパートナープログラムに参加
    富士通は、プロダクトパートナーとしてチーム・チボリのパートナープログラムに参加します。
    これにより、両社製品の統合とカスタマイズが容易になり、富士通と米国チボリは、短時間で最適な運用管理ソリューションをグローバルに提供できます。

  3. 「SystemWalker」のファミリ製品として「Tivoli Storage Manager」を提供
    富士通は、米国チボリと「Tivoli Storage Manager 3.7(以下 TSM)」のOEM契約を結び、「SystemWalker」のファミリー製品としてグローバルに提供します。これにより、「SystemWalker/CentricMGR(システムウォーカー セントリックマネージャ)」や「SystemWalker/StorageMGR(システムウォーカー ストレージマネージャ)」とTSMが連携し、運用管理の一環として、トータルなストレージ管理ができます。

  4. 「Tivoli Management Agent」を富士通のストレージシステムに組み込んで提供
    「Tivoli Management Agent」を現在開発中の富士通のストレージシステムに搭載する予定です。これにより、ストレージ・システムの導入後、直ちに「Tivoli Enterprise」管理ソフトによるストレージ・システムの管理が可能となり、費用効果の高いストレージ管理ソリューションを提供します。

今回の富士通と米国チボリのグローバルな技術提携に合わせて、富士通と日本チボリシステムズ株式会社(以下 日本チボリ、本社:東京都港区、社長:中畑恒夫)はこのほど、日本チボリの販売チャネルから「SystemWalker」を提供することに加え、インターネット上の業務を管理するための技術提携を行うことに合意しました。

【富士通と日本チボリの提携概要】

  1. 日本チボリの販売チャネルから「SystemWalker」のジョブ管理、アウトプット管理、性能管理製品を提供
    日本チボリの販売チャネルから、11月17日より以下の製品を提供いたします。

    ジョブ管理機能: 「SystemWalker/OperationMGR」
    アウトプット管理機能: 「SystemWalker/PrintMGR(システムウォーカー プリントマネージャ)」
    「SystemWalker/ListWORKS(システムウォーカー リストワークス)」
    性能管理機能: 「SystemWalker/PerfMGR」

  2. 富士通と日本チボリの技術提携
    インターネット上に構築された、企業をまたがる業務アプリケーションを管理するために、「SystemWalker」と「Tivoli Enterprise」間でシステムのイベントを安全に通知し合う技術検討をします。
    「SystemWalker」の運用管理環境へ、チボリの運用管理ソリューションの一部である「Tivoli Service Desk」を適用するための、技術検討をします。

【両社のコメント】

「我々の目標は、顧客のIT投資をより有効にし、Internet時代の顧客のビジネスをサポートすることにあります。今回のTivoliとの広範なパートナーシップにより、その結果生まれるIT管理ソリューションによって、世界の顧客に非常に高いBusiness Valueを提供できると感じています。また、今回の提携は、顧客に計り知れない利益をもたらすと信じております。我々は、インターネット時代の運用管理に焦点を当て、今回の提携を皮切りに今後の新分野での提携を現在模索しています。」

富士通株式会社 取締役 前山 淳次

「チボリの主要な強みのひとつは、有益なパートナーシップを構築できることであり、これが今日提供されている広範なIT管理ソリューションを実現してきました。富士通がTeam Tivoliに加わり、富士通商品がTivoli Readyとして認定されることや、Tivoli Management Agentを取り込むことによって、世界の顧客にその商品の操作性と導入の容易性、ROIの優秀性が印象付けられます。
富士通とチボリの協調により、先例のないレヴェルでの運用管理商品の提供が可能になります。」

Tivoli Systems Inc. 会長/CEO Jan Lindelow

【Team Tivoli(チーム・チボリ)について】
Team Tivoliは、システムインテグレータ、ソリューションプロバイダおよびリセラーから成る世界規模のコミュニティであり、顧客に商品提供、システム構築、各種サービスを通じてTivoliのIT管理ソリューションをサポートしています。Team Tivoliのパートナーは、運用管理ソリューションを実施する際に、顧客の既存資産を活用し、パートナー商品およびサービスを提供することで、商品の統合とカスタマイズに要する労力を最小限に抑えます。現在Team Tivoliは、650以上のビジネスパートナー、150のTivoli Ready ソリューション・プロバイダーその他数百におよぶサービス、トレーニング、商品パートナーなど1,000以上の企業が参加しており、あらゆる規模の顧客に対して、企画、展開に要する時間を短縮し、最適化した管理ソリューションを提供するよう努力しています。
【Tivoli Ready(チボリ・レディー)について】
Tivoli Readyは、米国チボリによるサードパーティー製管理ツールの連携に関する認定です。
Tivoli Readyは、ハードウェア、ネットワーク、アプリケーションのIT資産全てに渡り、認定されます。
【商品概要】
「SystemWalker/OperationMGR」
ネットワークコンピューティング環境の各種サーバの電源投入からアプリケーションの起動、停止、電源切断までの一連の業務運用のスケジューリングが可能です。これにより、各種サーバの無人化・省力化が図れます。

「SystemWalker/PrintMGR」
既存のシステムに「SystemWalker/PrintMGR」を追加導入するだけで、印刷エラー監視やリカバリ対処が実現します。印刷のエラーは印刷依頼元や管理者に的確に通知でき、印刷エラーが発生しても、アプリケーションを再起動することなく再印刷できます。これにより、高速プリンタの性能を損なわずに高速印刷が可能です。用紙交換メッセージや印刷ドキュメントのグルーピングなど基幹業務印刷に欠かせない機能も提供します。

「SystemWalker/PerfMGR」
Windows NTやUNIXシステムの性能・資源情報を収集・一括管理し、強力かつ柔軟なレポート機能を提供します。また、自動運用機能により、効率的な設備投資計画の立案、潜在的な性能トラブル要因の発見および稼働状況報告のレポーティングが容易に行え、性能管理作業の運用コスト(TCO)を削減します。

「SystemWalker/ListWORKS」
グローバルサーバ「GS/Mシリーズ」やIA:Intel Architectureサーバ「GRANPOWER 6000」で、紙に出力して利用している帳票を電子化し、パソコンの画面上でオーバレイパターンと重ね合わせて表示、文字列/数値/日付での検索、表計算ソフトやワープロソフトなどとの連携を実現します。帳票業務におけるペーパーレス/レスペーパーシステムを実現し、コスト削減、およびWindowsパソコンを活用したEUCの促進を図ることが可能です。

「Tivoli Management Agent」
「Tivoli Management Agent(TMA)」は、Tivoliフレームワークの管理対象ノードを構成するコンポーネントです。各種デバイスにバンドルすることにより、それらデバイスのTivoli Enterprise管理環境への導入が簡易化されます。TMAは、今年すでに約1000万台のデバイス上に搭載されて出荷されています。

「Tivoli Storage Manager 3.7」
「Tivoli Storage Manager 3.7」は、99年9月に発表された Tivoliのストレージ管理ソリューションで、単にストレージの管理に留まらず、情報を資産として管理・運用し、ITインフラストラクチャとの完全統合を実現します。多種多様なプラットフォームと通信プロトコルに対応し、規模や機種に依存せずSANを含め様々なネットワーク環境に対応が可能です。

「Tivoli Enterprise」
「Tivoli Enterprise」は、オブジェクト指向のフレームワークをベースとした単一アーキテクチャーにより、モジュール化した豊富な管理アプリケーションを統合します。 TSMを統合することにより、業務全体の完全な情報を提供し、ネットワーク・システム・ストレージ・情報・業務アプリケーション等、事業プロセス全てのモニターと管理を行います。

【富士通株式会社について】
富士通株式会社はグローバル市場におけるIT及びネットワークソリューションの総合的なリーディングプロバイダです。ICL、AMDAHL及びDMRを含む500社以上のグループ会社や関連会社により、富士通グループは1999年3月期の連結ベースで売上高5兆2千4百億円($433憶ドル)を達成しております。ワールドクラスのコンピュータハードウエア・ソフトウエアテクノロジ、通信機器及び半導体技術と世界中に広がる55,000ものシステム及びサービスの専門家により、富士通はお客様の成功を支援するネットワークパワーの要として独自の地位を築いております。富士通グループ全体では従業員18万8千人を擁し、全世界100カ国に事業を展開しております。
(富士通ホームページ:http://jp.fujitsu.com/)
【Tivoli Systems Inc.について】
Tivoli Systems Inc.は、 業界をリードする、オープンであらゆる規模に対応できる、クロスプラットフォームな管理ソリューションを提供しています。それらのソリューションは、ネットワーク、システム、アプリケーションおよびビジネス単位の電子商取引にまでわたります。世界各国のリーディング・カンパニーによって選ばれているTivoliのソフトウェアおよび互換性のあるサードパーティのソフトウェア商品によって、ネットワーク、システム、データベース、アプリケーションの管理の際に生じるコストと煩雑さを減少することができます。
Tivoliはテキサス州オースティンに本社をおく、IBMグループの一員です。Tivoliは世界中のセールス・オフィス、システム・インテグレータ、リセラーおよびIBMの販売チャネルを通じて全世界へ商品を提供しています。詳細は、以下のURLのTivoli WWWサイトをご覧ください。
(ホームページ:http://www.tivoli.com/)
【日本チボリシステムズ株式会社について】
日本チボリシステムズ株式会社は、平成7年9月に米国Tivoli Systems Inc.の百パーセント子会社として設立されました。業務内容は統合システム管理ソフトウェア製品のサービス・サポートとTivoli製品の販売・サポートを請け負う、ビジネス・パートナーの開拓、維持、支援協力です。
【商標について】

以上


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