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1999-0240
平成11年11月10日
富士通株式会社

地域金融機関向け
アウトソーシングによるインターネットバンキングソリューションを提供開始

当社は、金融業界向けソリューション体系 「@FINANCILALVISION」(*1)の「新顧客チャネルソリューション」の一環として、アウトソーシングによる『インターネットバンキングソリューション』を、地方銀行などの地域金融機関向けに、11月10日より提供いたします。
これに先立ち、 本ソリューションを適用したインターネットバンキングシステムの構築を有力地方銀行より受注し、来年度上期のサービス開始を予定しています。

金融ビッグバンの進展や、大手銀行の再編など、金融機関を取り巻く環境はいっそう厳しさを増しています。また、インターネット利用者の急激な増加や、携帯電話による情報提供サービスの開始など、金融機関における新しい顧客チャネルの開拓が求められております。

このようなニーズに対応し、当社では、1997年より金融機関のインターネットバンキングシステムの構築を手がけ、大手都市銀行や先進的な地方銀行等で実績を重ねてまいりました。
今回の「インターネットバンキングソリューション」は、これまでの個別システム構築のノウハウをもとに、アウトソーシング形態で提供することにより、24時間365日のインターネットバンキングとモバイルバンキングの各サービスを、より導入しやすく、かつ低コストで実現いたします。
これにより、地方銀行などの地域金融機関のお客様における新顧客チャネルを充実したいという課題に的確にお応えいたします。

[提供開始時期]1999年11月10日
[提供価格] (詳細は後述参照のこと)
初期費用 約1億円
(セットアップサービス、各種パッケージ、適用支援サービス)
[販売目標] 今後3年間で20金融機関への販売を予定しております。

[インターネットバンキングソリューションの特長]

(1) 24時間 365日完全無停止のシステムを実現
インターネットバンキングのサービスを提供する場合、24時間 365日の運用が必須条件となります。本ソリューションでは、24時間 365日運転可能で、かつ、信頼性の高い当社のシステムセンター内(館林、明石)にて、システム運用いたします。
(2) お客様のセキュリティポリシーに基づく最適なセキュリティ方式を選択可能
インターネットバンキングを実現するためのセキュリティ方式として,
・SECE(*2)方式
・128ビットSSL(*3)方式
の二方式をサポートし、 金融機関のセキュリティポリシーに基づいた最適なセキュリティ方式を選択することができます。
(3) 独立サーバ方式を採用し、各金融機関独自の業務拡張に柔軟に対応
当社システムセンター内の各サーバは、各金融機関ごとに完全に独立して設置されます。
これにより個別金融機関の戦略に基づく独自の業務拡張に対して柔軟に対応できるようになり、自社でシステム構築をした場合と変わらない拡張性を実現しました。
(4) NTTドコモの iモードによるモバイルバンキングに対応
NTTドコモの iモード対応携帯電話によるモバイルバンキングの機能を標準で提供いたします。
(5) 基幹システムとの多様な接続方式に対応
各金融機関の基幹系システム(勘定系システム)との様々な接続方式 (オンラインリアルタイム接続方式,ディレード接続方式,オフライン接続方式)に柔軟に対応いたします。
また、基幹系システムとの接続するためのゲートウェイシステムを提供し、当社勘定系システムだけでなく、他社勘定系システムとのリアルタイム接続にも対応いたします。
(6) ネットワーク上のバーチャルモールでの銀行決済に対応
オプション機能として、バーチャルモールでの物品購入における銀行決済機能をサポートしています。これは、SECEの銀行決済およびクレジット決済機能によりネットワーク上のバーチャルモールでの物品購入時の決済を行なうものです。
[各サービス、パッケージの提供価格]

[各パッケージのサポート業務内容]

「インターネットバンキングパッケージ」
標準機能: 残高照会(普通預金,当座預金,貯蓄預金) 、取引明細照会
振込/振替、振込/振替(取消)、
定期預金(新規,明細照会,解約依頼,解約依頼取消)、
諸届受付、各種連絡、メールアドレス登録・変更、
暗証番号変更、電子メールによる取引結果通知
オプション機能:外貨預金、投資信託

「モバイルバンキングパッケージ」
標準機能: 残高照会(普通預金,当座預金,貯蓄預金)、取引明細照会
振込/振替、振込/振替(取消)
オプション機能: 定期預金(新規,明細照会,解約依頼,解約依頼取消)
諸届受付、各種連絡、振込通知、残高通知

[用語解説]
*1 @FINANCIALVISION
1998年1月に金融ビッグバンに対応するソリューション体系として発表し、21世紀の新たな金融ビジネスに対応するためのハードウェア,ソフトウェア, 各種サービス,およびそれらを組み合わせたソリューション。
*2 SECE (Secure Electronic Commerce Environment)
通産省の電子商取引プロジェクトとして、富士通株式会社,株式会社日立製作所, 日本電気株式会社が共同で開発した、クレジット決済における世界標準規約SETに準拠し、かつ、銀行決済を含んだ国内向け共通決済規約。
*3 SSL(Secure Sockets Layter)
米国ネットスケープ・コミュニケーションズ社が開発した、 Webサーバと Webブラウザの間での安全な通信を行なうための標準的な規約。

以上

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