1999年11月1日
インテル株式会社(代表取締役社長 傳田信行)及び富士通株式会社(代表取締役社長 秋草直之)、株式会社アニモ(代表取締役社長 服部一郎)は金融業界を中心としたコールセンター市場へインテルR PentiumR III プロセッサで強化された音声処理技術により処理能力、操作性を向上させた先進的なCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)ソリューションを提供していくことで合意いたしました。
インテル株式会社は、株式会社アニモに、インテル Pentium III プロセッサ、インテル Pentium III Xeon TMプロセッサにより高性能化が可能になった、音声処理技術の開発支援を行いました。同開発支援によりアニモは、従来製品と比較した場合、個人の声紋による声紋認識アプリケーションソフト「VoiceGATE」の認証処理能力を数段高速化させました。富士通株式会社はこのアプリケーションを組み込んだCRMソリューションを企業ユーザに提供してまいります。3社はこれによりインターネットによるCTI(コンピュータ・テレフォニィ・インテグレーション)システムを利用した先進的CRMソリューションを提供してまいります。
例えば、
「VoiceGATE」を活用したシステムは、既に、株式会社泉州銀行等で導入・運用されております。また、新たに、ゼネラル・エレクトリック・キャピタル・コンシューマー・ファイナンス株式会社(本社:目黒区、資本金:127億6200万円)でも導入を検討中です。
インターネットビジネス状況
近年、インターネットが社会のあらゆる分野で急速に普及してきています。日本の電子商取引は2003年には71兆円市場に成長し、そのうち消費者向けのB to C市場は約3兆1600億円を占めると予測されています。(アンダーセンコンサルティング、通産省共同調査より)。こうした動向の顕著な例が、自動車、銀行、証券、パソコン、音楽ですが金融業界各社も10月1日からの株式売買委託手数料の完全自由化をうけ携帯電話、パソコンでのサービス提供を急速に進めています。現在、モバイルバンキングサービスを展開している金融機関は、1999年9月末現在123機関に及びます。さらに証券会社、生命保険会社、損害保険会社等々ますますサービス増加の兆しをみせています。またコールセンターマーケット市場規模は1999年度約1,400億円(株式会社ミック経済研究所「CTIマーケットの現状と将来展望」より)に拡大すると予測されています。株式会社アニモ、インテルR PentiumR III プロセッサに最適化した声紋認証ソフト「VoiceGATE-II」開発(www.animo.co.jp)
株式会社アニモ(所在地:横浜市、代表取締役社長:服部一郎)は、富士通株式会社のベンチャー第一号企業として1994年8月に設立され、音・音声にフォーカスしたソフトウェア・サービスを開発販売しております。同社は、今回テレホンバンキングやインターネットトレーディングにおいて重要な手続きである「本人確認」を電話やインターネット経由の音声によって行う技術を開発し、世界で初めて米国インテル社製最新型CPU「インテルR PentiumR III プロセッサ」向けに最適化し、「VoiceGATE-II」として発表いたします。富士通株式会社「VoiceGATE-II」を@CRMVISIONのキープロダクトとして採用
株式会社アニモは、1996年7月に日本で初めて、声紋認識アプリケーションソフト「VoiceGATE」を富士通株式会社と共同で開発し、銀行向けCTIシステムに適用した実績を持ちます。(当システムを導入された泉州銀行は、通産省後援のComJapan98でAWARDを受賞いたしました。)
今回は、インテル社製最新型CPU「インテルR PentiumR III プロセッサ」の高速演算機能を活用した、新しい本人認識コアソフトとして開発し、来年1月より販売を開始いたします。
富士通株式会社は、インテル株式会社の技術協力の下、株式会社アニモにて開発したVoiceGATE-IIを、音声認証システムのキープロダクトとして、富士通の推進するCRMセンター構築コンセプト「@CRMVISION」に採用します。VoiceGATE-IIは、インテル(R)Pentium(R) III プロセッサに最適化することで、従来より音声認証の精度、速度を格段と向上した製品であると確信しております。
富士通株式会社は、VoiceGATE-IIを採用することで、CRMセンターのセキュリティをより強固なものとするとともに、インテル株式会社、株式会社アニモと協調し、お客様により使いやすいCRMセンター構築の支援をいたします。
以 上
*インテル、Pentiumは、Intel Corporationの登録商標です。