[ PRESS RELEASE ] |
![]() 1999-0046 平成11年3月1日 富士通株式会社 |
当社と米国トップクラスのコンサルティング会社PRTM社(*1)ならびにPMG社(*2)はこのほど、サプライチェーン・マネジメント(SCM)の分野で提携し、ベンチマーキング(定量的プロセス診断)にもとづくコンサルティング、および関連サービスを日本の企業向けに共同提供することで合意いたしました。
本サービスは、平成11年第2四半期より当社から日本の企業向けに販売を予定しております。
【ベンチマーキングについて】
ベンチマーキングとは、客観的比較にもとづく定量的プロセス診断です。今回は、企業のサプライチェーンに関して、顧客要求納期達成率、在庫管理コスト、部材調達コスト、物流コストなどの指標の実測値を用い、業界内の平均値、ベスト値と定量的に比較いたします。この診断により、お客様は自社のサプライチェーンの改善目標などを、具体的な数値を通して明確にすることができます。【SCM分野におけるベンチマーキングの活用について】
日本では従来、SCMの導入効果について本格的な定量分析が行われていませんでした。しかし、SCM市場の急速な伸長とビジネスのグローバル化に伴い、自社の生産性や競争力の国際的位置を正確に把握し、SCMの導入効果をさらに引き出して、経営基盤を強化することが非常に重要となっています。【SCM分野への取り組みについて】
PRTM社によると、世界における企業のほとんどが売上高の4~7%にも相当するサプライチェーン関連コストを削減可能と分析しています。当社通信部門の富士通ネットワークコミュニケーションズ(略称:FNC、所在地:米国テキサス州)では、同社のベンチマーキングを実施した結果、大きな改善効果を上げております。ベンチマーキングは、企業の対象部門に対し、さまざまな項目へのアンケートやインタビュー、または実測等を行い、蓄積されている豊富なデータと比較して、その部門の現在の生産性を客観的かつ定量的に評価し、改善の提案や実行計画の策定を行うものです。(本サービスで扱う顧客データについては、守秘義務にもとづき、非常に高い機密保持をしてまいります。)
この手法をSCM分野に活用することで、例えば、部材調達リードタイムの短縮、保有在庫の圧縮、売掛債権回収サイクルが短縮され、その結果、企業の収益性、ならびにキャッシュフローを大幅に改善できます。
PRTM社は、23年間で5,000件を超えるプロジェクト実績とノウハウを、PMG社はサプライチェーン分野において225社を超える実測値データベースを所有しています。
このデータベースは、SCMのベンチマーキングにおいて世界最大規模です。
一方、当社はすでにSCM関連のソフトウェア、サービス製品を提供しており、製造、流通分野を中心とした業種業務ノウハウと実績を多数経験しております。
今回の両者の提携により、SCM分野でのトータル・ソリューションを提供し、お客様の生産性や収益における一層の向上を目指します。
(*1) | PRTM社(Pittiglio Rabin Todd & McGrath)
| ||||||||||||
(*2) | PMG社 (The Performance Measurement Group, LLC)
|
以 上