[ PRESS RELEASE ]

1999-0123 平成11年6月9日 富士通株式会社

当社はこのほど、IA:Intel(R) Architectureサーバ「GRANPOWER5000シリーズ」に最大16ノードまで拡張可能なスケーラビリティの高いクラスタシステムを開発し、6月9日より販売を開始いたします。あわせて、エントリーおよびミッドレンジサーバのラインアップを一新し、同日より販売を開始します。

IAサーバ「GRANPOWER5000シリーズ」は、中堅企業においては基幹業務パッケージのプラットフォームとして、大企業においては部門や目的別サーバなど、さまざまな用途で利用されています。今後は、大規模なデータベースを使用したデータウェアハウスなど、さらなるパフォーマンスを必要とする分野での利用が見込まれています。また、オフィスでの設置が進み、ラックマウント型サーバなど、設置効率の良い商品が求められています。

今回「GRANPOWER5000シリーズ」は、このような要求に応えるために、以下の商品を提供します。

1. 最大16ノードまで拡張可能なクラスタシステム
   ミッドレンジ/ハイエンドサーバ「モデル580、680」のクラスタシステムで、ノード間通信が最大1.6ギガバイト/秒とIAサーバで世界最高レベルのデータ転送を実現する、当社のインターコネクト技術「Synfinity(シンフィニティ)」を採用した商品に加え、最新のRDBMS「Oracle8i」と「Oracle Parallel Server」により、最大16ノードまで拡張可能なクラスタシステム(高速並列データベースシステム)を提供します。

2. 最新Pentium(R)IIIプロセッサ搭載モデルをフルラインアップ「モデル180、280、380」
   エントリーからミッドレンジまでの幅広いラインアップで、最新のPentium(R)IIIプロセッサ550MHzと450MHzを搭載したタイプを提供します。

3. 高さ1,200mm、幅19インチの小型ラック(24U)
   オフィスにあるキャビネットと同じ高さ1,200mm、幅19インチの小型ラック(24U)により、設置効率の良いサーバを提供します。

【価格と出荷時期】

「GRANPOWER5000」の新モデルは、平成11年7月初旬より出荷します。

• モデル180 (Pentium(R)III 550MHz搭載):38万円より(税別)
• モデル280 (Pentium(R)III 550MHz搭載):70万8千円より(税別)
• モデル380 (Pentium(R)III 550MHz搭載):97万円より(税別)

今後2年間で、「GRANPOWER6000シリーズ」と「teamserver」を含むIAサーバ全体で、国内と海外あわせて20万台の出荷を予定しています。

「GRANPOWER5000シリーズ」は、欧州、米国、アジア、オセアニアにおいて販売している「teamserver」と世界共通のグローバル製品であり、「teamserver」のラインアップにも最新Pentium(R)III 550MHz搭載モデルを追加し、本日より販売を開始いたします。

【機能強化の概要】

1. 最大16ノードまで拡張可能な、スケーラビリティの高いクラスタシステムを実現
   ミッドレンジ/ハイエンドサーバ「モデル580、680」のクラスタシステム構成で、最大16ノードまで拡張が可能な、高速並列データベースシステムの構築が行えます。
   
   • ノード間データ転送を、これまでのディスク経由から直接インターコネクト経由にすることにより高速化を実現した「CR(Consistent Read) Server」機能を備えた最新のRDBMS「Oracle8i」と「Oracle Parallel Server」および、「クラスタマネージャ for OPS 8.1 V3.0」を利用します。
   • ノード間通信に、当社のインターコネクト技術「Synfinity」を利用して最大1.6ギガバイト/秒、世界最高レベルのデータ転送を実現する「インターコネクトカード」と「インターコネクトボックス」を提供します。これは、業界標準のVIアーキテクチャに準拠しています。
   • 共有ディスクとして、ディスクアレイ装置「GR700」を採用します。接続インタフェースは、100メガバイト/秒の高速転送を実現する「ファイバーチャネルHUB」「ファイバーチャネルカード」を提供します。

2. 最新Pentium(R)IIIプロセッサ搭載モデルをフルラインアップ
   • 最新Pentium(R)III 550MHz/450MHz搭載タイプを「モデル180、280、380」に提供します。これにより、エントリーからミッドレンジサーバのラインアップは全て最新Pentium(R)IIIプロセッサを搭載したモデルとなります。(モデル180 Celeronを除く)
   • グループウェア、データベース、イントラネット構築用ソフトウェアをセットにした「Server Software Pack」の新バージョン V1.1をバンドルして提供します。また、「モデル180、280」に加え、今回、「モデル380」にも新たに「Server Software Pack」タイプを追加します。
   • UNIX基本ソフトウェア「Solaris 2.6」バンドルタイプの対象機種に、提供中の「モデル280」に加え、今回 新たに「モデル180」を追加します。
   • Windows NT(R) Serverインストールタイプなどの標準搭載内蔵ハードディスクを4GBから9GB(EIDEは8GB)に変更します。また、オプション製品の価格改定を実施します。
   • 導入状況に合わせ、「モデル280、380、580」の標準搭載メモリを変更します。「モデル280、380」は64MBから128MBに、「モデル580」は、128MBから256MBとなります。
   • 「モデル180、280、380」に、サーバ管理に必要な最小限の機能を提供し、リソースの軽減を図った、軽量版サーバ監視ツール「Servervisor(サーババイザー)」(*)を新たに提供します。これまでと比べ、少ないメモリとディスク容量で、サーバコンソールへのサーバ状態の表示とE-mailやSNMPプロトコルによる異常通知が行え、トラブルの早期発見が行えます。
     (*)「Servervisor」はLANDeskの技術が使用されています。

3. オフィスのサーバ導入に最適な、19インチ小型ラック(24U)の提供
   オフィスのキャビネットと同じ高さ(1200mm)の、19インチ小型ラック(24U)を新たに提供します。ラック内には、ディスプレイ、キーボード、UPSに加え、DLTオートチェンジャーなどの外付バックアップ装置を収納することが可能で、省スペースでのサーバ導入を実現します。

【今回発表する主な製品の税別価格と出荷時期】

• Pentium(R)III 550MHz搭載タイプ
  「GRANPOWER5000 モデル180」: 38万円〜、1999年7月初旬から
  「GRANPOWER5000 モデル280」: 70万8千円〜、1999年7月初旬から
  「GRANPOWER5000 モデル380」: 97万円 〜、1999年7月初旬から

• Pentium(R)III Xeon(TM) 500MHz搭載タイプ
  「GRANPOWER5000モデル580」:176万円〜、1999年7月初旬から

• クラスタ関連製品
  クラスタ関連製品は、1999年8月末より提供します。
  

  「インターコネクトカード」 「インターコネクトボックス」 「ファイバーチャネルHUB」 「Oracle8i Enterprise Edition for Windows NT(R) R8.1.5」 「Oracle Parallel Server for Windows NT(R) R8.1.5」 「クラスタマネージャ for OPS 8.1 V3.0」

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  40万円 120万円 143万円 160万円 40万円 50万円

• ラックマウント製品
  「19インチ(24U)ラック」:25万円、1999年7月初旬から

【GRANPOWER/OPEN WORLD ユーザ様向け会員サービス】

インターネット情報サービス「GRANPOWER/OPEN WORLD」(URL:http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/granpower/)では、お客様を対象にした無償の会員サービスを提供しています。本サービスは、ご利用のハードウェアをお使いの際に有効な技術情報、新着情報やセミナ等のメールサービスを提供します。現在、「FMV-PROシリーズ」、「GRANPOWER 5000シリーズ/FMサーバ」、「GRANPOWER 6000シリーズ/Kシリーズ」をご利用の方向けに、「GRANPOWER/OPEN WORLD」で、入会の申し込みを受け付けています。

サービス内容	:	技術資料、ご利用機種の詳細情報などのご提供。新着情報や ご利用機種に限定した情報のメールサービス。
対象ご利用機種	:	「FMV-PROシリーズ」、「GRANPOWER 6000シリーズ」、 「Kシリーズ」、「GRANPOWER5000シリーズ」、 「FMサーバシリーズ」をご利用の皆様

以上