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平成11年6月8日
富士通株式会社
株式会社富山富士通

工事現場の写真管理をデータベース化し

電子納品に最適な「現場名人 Ver.1.5」新発売

〜 建設省『デジタル写真管理情報基準(案)、*1』に対応 〜

株式会社富山富士通(社長:森野元庸、本社:富山県婦負郡八尾町保内2-2-1)はこのほど、工事現場で行われている写真管理をパソコンのデータベースで行い、アルバムでの納品を電子化する工事現場写真管理システム「現場名人Ver.1.5」を開発し、6月30日より富士通株式会社から発売を開始いたします。

現場名人は、1999年3月に建設省が発表した『デジタル写真管理情報基準(案)』によって定められた工事写真のデジタルアルバムを、かんたんに作成できるソフトウェアです。
現場名人はパソコン初心者でも簡単に使いこなせる抜群の操作性をもち、あらかじめ一般的な管理項目マスタを搭載しています。 これまで、アナログ写真で撮影・作成してきた工事写真アルバムを、「現場名人」とデジタルカメラを使うことで、写真の現像代・プリント代が不要となり、コストダウンを図れるばかりでなく、工事アルバムの作成工数が従来の三分の一程度に軽減されます。

【価格】

「現場名人Ver.1.5」:78,000円(税別)
【出荷時期】
平成11年6月30日より出荷を開始します。
【販売目標】
今後、3年間で2万本の販売を予定しています。
【動作環境】
基本ソフトウェア:Windows(R)95/98、Windows NT(R)4.0
CPU: Pentium(R) 60MHz以上、Pentium(R)II 233MHz以上
を推奨します。
メモリ:32MB以上、64MB以上を推奨します。
ディスク: 本体25MB、作業フォルダ80MB、データ保存用には
別途必要です。
【現場名人の特長】

〔工事写真を楽々管理〕

  1. 新土木工事積算大系の工事工種ツリーマスタ(*2)を標準搭載しています。これにより、公共事業の写真管理に最適です。
  2. 会社独自・工事発注者独自の管理項目を、自分で簡単にカスタマイズすることができます。
  3. 工事工種マスタは見やすく管理しやすいツリー構造で表現します。これにより、従来手書きでつけていた写真情報は、マウスを使って一発設定できます。
  4. 作業の流れに沿って次の手順を案内する「操作ガイド」機能により、抜群の操作性を実現しています。
  5. 写真データをデジタルカメラから直接取り込むことができます。
  6. 写真の詳細情報入力では、複数の写真に一括して情報を設定できます。
  7. 工事工種別や撮影期間別の写真検索ができ、施工状況の報告に使えます。
  8. 建築用マスタも標準搭載しており、土木、建築、設備など各種現場で利用できます。

〔簡単、アルバム編集〕

  1. 自動レイアウト機能により、アルバム作成、写真の並び替えに手間がかかりません。
  2. 図形の描画や写真の一部拡大など、多彩な編集機能を装備しています。
  3. アルバム段階で修正した内容はデータベースに直接反映され、作業の手戻りがありません。
  4. 豆図(*3)として各種画像データ(JPEG、BMP、GIF、TIFF、WMF)に加え、CADの図面データであるDXFファイル(GX5、R12J、R13J、R14J *4)も読み込み可能です。

〔現場名人が現場を変える〕

  1. 建設CALS/ECに対応した豊富な出力形式(XML、印刷、HTML、CSV)をサポートします。
    アルバムのデジタル納品により、工事写真帳作成にかかっていたコスト、時間、資源などの節約になります。
  2. ISO9000シリーズで求められる施工物の品質管理を、デジタルデータで実現します。
  3. ネットワーク対応(LAN環境を前提)により離れた現場の施工状況を、本社にいながらチェックできます。

【現場名人Ver.1.5のバージョンアップ内容】

〔現場名人Ver.1.5の新機能〕

  1. 建設省『デジタル写真管理情報基準(案)』対応
    XML形式の出力機能
    インターネットからの建設省工事工種マスタの提供
    参考図の取り扱い(1枚の写真につき3枚までの参考図を関連付け可能)
    アルバム編集レイアウトの追加(アルバムの自由レイアウト機能などを追加)

  2. その他機能追加
    写真編集機能(つなぎ写真作成,明るさ補正)
    写真情報マスタ(新設)の設定、編集機能
    物件/事業データの分割保管と結合登録

〔現場名人Ver.1.5で強化された主な機能〕

  1. 物件/事業一覧の操作性改善(メニューを整理し、物件情報の操作を改善)
  2. マスタの操作性改善(工事工種マスタおよび管理項目マスタの選択操作を改善)
  3. 仕分け箱・仕分けマスタ(仕分け箱に写真あり/なしを表示、不要なツリー項目の一括削除)
  4. 検索した写真のアルバム登録および一覧印刷

【補足説明】

*1: 建設省「デジタル写真管理情報基準(案)」
建設省が平成11年3月に発表した、デジタル画像を利用したアルバムの提出に関する基準(案)です。この基準(案)では、写真をデジタル管理する場合のデータ提出形式をXML形式とするなど、標準フォーマットが提示されています。当基準(案)は、平成11年7月以降に建設省が発注する土木工事等の全部と建築工事の一部を対象に、工事写真を電子媒体で提出する場合の仕様として、適用が開始される予定です。
http://www.pwri.go.jp/WhatNew/html/kikai/phot_top.htm
*2: 新土木工事積算大系の工事工種ツリーマスタ
建設省が利用している工事工種の標準体系です。ツリー図(樹形図)で表すために、工事工種ツリーとも呼ばれます。「現場名人」では、これらをマスタファイルとして管理しています。建設省はさらなる標準化のため、地方自治体・関係公団に、この工事工種体系の利用協力を求めています。なお、新土木工事積算大系の場合は「大系」、工事工種を指す場合は「体系」という言葉を使います。
*3: 豆図
施工物の設計図(平面図、断面図、他)や撮影位置図などを工事写真とともにアルバムに貼付提出するものです。参考図とも呼ばれます。
*4: DXFファイル(GX5、R12J、R13J、R14J)
CAD図面データ形式の1つです。 CADソフトは通常それぞれの独自形式で図面データを保存していますが、DXFファイルは多くのソフトが共通して扱うことのできるデータ形式です。
【商標について】

以上


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