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1999-0118
平成11年6月1日
富士通株式会社

21世紀の『新たな企業情報システム』構築に向けて
グローバルサーバ「GS8000シリーズ」のソフトウェアを大幅強化

〜 新しいソフトウェアの体系「Global System Software 21」を発表 〜

当社は、21世紀の『新たな企業情報システム(*1)』の構築に向けて、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」の基本ソフトウェア(OS:オペレーティングシステム)とミドルウェアソフトウェアを大幅に強化し、新しいソフトウェアの体系「Global System Software 21(グローバル システム ソフトウェア21)」を、6月1日より販売を開始いたします。
あわせて、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」、ストレージ製品、「SURE SYSTEM」などハードウェアにおいて、モデルの追加と機能の強化を行います。

21世紀に向け、企業間の競争はさらに激しさを増し、競争を勝ち抜くための情報システムとして、IP(*2)時代に対応した『新たな企業情報システム』が必要となっております。当社は、この『新たな企業情報システム』の構築に向けて、高性能で高信頼なグローバルサーバ「GS8000シリーズ」を中核とし、UNIXサーバ「GP7000シリーズ」とIAサーバ「GRANPOWER5000シリーズ」を融合した『マルチサーバ形態』のシステム構築を推奨しております。

今回のソフトウェアの大幅な機能強化により、『マルチサーバ形態』の企業情報システムに求められる、24時間オンライン連続運転機能、分散ミドルウェアプラットフォームの国際標準標準技術であるCORBA(*3)の仕様に準拠した製品、UNIXサーバやIAサーバとのデータ共有と処理連携機能などを新たに提供します。
加えて、この新機能を基にお客様のニーズに応えるシステムを容易に構築する、新しいソフトウェアの体系「Global System Software 21」を提供します。

【発表のポイント】

【新製品の概要】

  1. GS8000シリーズ 用新ソフトウェア体系「Global System Software 21」
    新ソフトウェア体系は基本部「Global System Software 21」と、お客様のニーズに応じたソリューションを提供する合計9つのソフトウェアパッケージから構成されています。

    (1)グローバルサーバを支えるオペレーティングシステム
    「Global System Software 21」(基本部)は、21世紀のネットワークコンピューティングソリューションとして、以下の機能を標準装備しております。
    - 高信頼・高性能なグローバルサーバの基盤機能
    制御プログラム、オンライントランザクション制御、プログラム開発環境、
    日本語処理機能
    - 国際標準のリレーショナルデータベース「SymfoWARE Server」
    - インターネット/イントラネット環境から基幹業務の利用を可能とするWWW
    連携機能、高性能・高信頼なTCP/IPネットワーク通信機能
    - Windows クライアント連携
    Windowsからの基幹業務の利用を可能とするWindowsクライアントとの連携
    機能「バッチ制御、トランザクション制御、電子帳票機能」

    (2) 大規模・高信頼なマルチクラスタシステムを支える「Global System Software 21 マルチクラスタパック」

    (3) バッチ処理の高速化を実現する「Global System Software 21エクセルバッチパック」

    (4) 24時間オンライン連続運転を支える「Global System Software 21 連続運転パック」及び「Global System software 21 連続運転VMパック」

    (5) 災害対策としてのバックアップセンタ構築を支える「Global System Software 21 バックアップセンタパック」

    (6) 統合ストレージ管理を実現する「Global System Software 21ストレージ管理パック」

    (7) プラットフォーム共通のノウハウでシームレスな業務構築を可能とするネットワークコンピューティング共通基盤(CORBA、MOM)を支える「Global System Software 21 ネットワークコンピューティングパック」

    (8) グローバルサーバを中核としたマルチサーバシステムを支える「Global System Software 21マルチサーバパック」

    また、グローバルサーバでネットワークコンピューティングをご利用頂くお客様に向けて、「Global System Software 21」を、従来に比べ最大60%値下げしました。

  2. 高性能・高信頼を支えるソフトウェア3製品
    <24時間 365日オンライン連続運転を支える製品群>

    (1) オンライン中のディスク上のデータベース動的複写機能「VRMGR」
    (2) オンライン中のシステム記憶域上およびメモリ常駐のデータベース動的複写機能「AIM/DynamicResourceReplicator」
    (3) オンライン中の高速ボリュームバックアップ機能「SystemWalker/DARCV QB option」

  3. ネットワークコンピューティング対応のソフトウェア3製品
    グローバルサーバをネットワークコンピューティング環境の中核サーバへ

    (1) グローバルサーバの高信頼/高性能を活かしたCORBA通信基盤機能「INTERSTAGE/ORB CommunicationBase」
    (2) サーバ毎の運用の独立性を保証する「INTERSTAGE/MessageQueueDirector 」
    (3) オンライン業務とCORBA 環境を融合する「INTERSTAGE/AIMApplicationDirector 」

  4. マルチサーバ対応のソフトウェア7製品

    (1) サーバ間の高速なファイル交換にアレイディスクを用いて実現「XLデータムーバ」
    (2)ジョブ連携プラットフォームを拡大「XLジョブ連携」
    (3) マルチサーバのコンソールを一元化する「XLコンソール」
    (4) システム資源を一元的に監視/操作「SystemWalker/CentricMGRセット」
    (5) マルチサーバのストレージ管理を実現「SystemWalker/StorageMGR」
    (6) プリンタの監視、帳票の自動配信を実現「SystemWalker/PrintMGRセット」
    (7) 帳票の自動仕分けを実現「SystemWalker/PrintASSORT」

  5. GS8000シリーズ ハードウェア製品の強化(5モデルの追加)

  6. ストレージ製品の強化(8製品の追加)

  7. SURE SYSTEMハードウェア(2モデルの追加)とソフトウェア製品の強化

今回、販売を開始する製品は国内のみならず海外関連会社より、欧州・アジア・パシフィックで販売する予定です。

今後、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」は、21世紀の『新たな企業情報システム』を支える中核サーバとして、3つの分野で継続的に機能強化してまいります。

(1) さらなる高性能・高信頼性の追求

(2) ネットワークコンピューティングへの対応強化

(3) マルチサーバ間の基盤強化

当社では、今後もますます進展するIP環境に対し、グローバルサーバ「GS8000シリーズ」とソフトウェアの体系「Global System Software 21」を核にした高度な『マルチサーバ形態』を実現する製品・サービスを提供し、21世紀の『新たな企業情報システム』におけるソリューションを提供してまいります。

【価格(税別)と出荷時期】

〔ソフトウェア〕(<>内は、基本ソフトウェア名)

<OSIV/MSP>

<OSIV/XSP>

<SXO>

〔ハードウェア〕

【用語解説】
*1 :新たな企業情報システム
既存の基幹システムとインターネット技術を融合したシステム。企業では経営環境の急激な変化に伴い、さらなる競争力の強化や新ビジネスの創造などが急務であります。企業活動を支える情報システムもこれらを実現するべく、電子商取引(Electronic Commerce)やビジネスプロセスの電子化などに迅速に対応するシステム(新しい企業情報システム)が求められております。
*2: IP
Internet Protocol
*3: CORBA
Common Object Request Broker Architecture。
OMG(Object Management Group)が標準を進めている分散ネットワークに向けたオブジェクト指向のアプリケーション連携アーキテクチャ。
*4: FC-SCSI
Fibre Channel-Small Computer System Interface
*5:CMOS
Complementary Metal-Oxide Semiconductor、相補型金属酸化膜半導体。
静止状態では、ほとんど電流が流れないため、消費電力が少ない特長がある半導体。
【商標について】

以上


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。