[ PRESS RELEASE ] |
![]() 1999-0168 平成11年7月29日 富士通株式会社 |
当社は、国内メーカで初めて、フラッシュメモリのシステムレベル・シミュレーション用機能モデル(仕様・入出力情報)を、インターネット上にて7月29日より公開いたします。
(http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/Products/Device/CATALOG/AD05/05-I00012/index_j.html)
本機能モデルは、効率的なシステムレベル・シミュレーションを行える、米デナリ社(*1)の言語形式SOMAモデル(*2)を使用しております。
従来、フラッシュメモリのシミュレーション用機能モデルは、VHDl(*3)やVerilog‐HDL(*4)の言語形式を使用しており、システム設計者に対してフロッピーディスク等により個別に提供しておりましたが、シミュレーションが遅く、実行時に大容量のメモリが占有されるなどの問題がありました。
今回、当社が、SOMA言語形式による、フラッシュメモリのシミュレーション用機能モデルを、インターネット上で公開することにより、システム設計者は、最新のデータを無料で簡単に入手できます。
SOMA言語形式のシミュレーション用機能モデルは、米デナリ社のシミュレーション・モデル作成ツール「Memory Modeler」を用いて、高速で効率的なシュミュレーションが可能となり、システム負荷を大幅に削減いたします。
また、VHDLとVerilog‐HDL言語形式のシュミュレーション機能モデルについても、「Memory Modeler」を用いてシミュレーションが行えます。
なお、技術サポートは、米デナリ社が、シミュレーションモデル作成ツールと機能モデルを一括して行います。
今後も、当社デバイス製品を、より効果的にご利用いただくためのソリューションとして、各種シミュレーション用機能モデルを提供してまいります。
以上
【注 釈】
(*1) 米デナリ社
社 名 : Denali Software, Inc. 社 長 : Sanjay K. Srivastava, president 所在地 : 米国 644 Emerson Street, Suite 7, Palo Alto, Calif., 94301. 業務内容 : メモリ向けシミュレーション・モデル作成ツール「Memory Modeler」を提供するEDAベンダ。
Denali社は、現在 DRAM、SRAM、SDRAM、DDR、SGRAM、EDO、FIFOをはじめPROM、FLASH、
Direct RamBusをサポートしています。(URL:http://www.denalisoft.com/)(*2) SOMAモデル(SOMA=Specification of Memory Architecture)
メモリの仕様を記述したASCIIファイル。
メモリの機能(サイズ、ピン情報など)とタイミング情報が含まれています。(*3) VHDL(=Very High Speed IC Hardware Description language)
ゲートレベル、ストラクチャ・レベル、ビヘイビア・モデルなど、システムの下位から上位までの階層を記述できる業界標準言語。1980年代初期に米国防総省のプロジェクトの基で発案され、1987年にIEEE1076として規定されました。(*4) Verilog-HDL(=Verilog - Hardware Description language)
米ケイデンス社の論理シミュレータVerilog−XLで使用しているハードウェア記述言語。VHDLと共に広く利用されている。1995年にIEEE1364として標準化されました。