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1999-0185
平成11年8月31日
富士通株式会社

『富士通総合消防システム FESTIA(フエスティア)2000』新発売!

〜GIS(地理情報システム)の標準搭載で、指令室・現場間の情報共有を強力に支援〜

当社はこのほど、自治省消防庁標準仕様に準拠した消防機関向けの消防緊急通信指令システム(119番受付指令システム)、及び支援情報システムを包括した『富士通総合消防システム FESTIA2000』を開発し、8月31日より販売を開始いたします。

近年、カーナビや交通システムなどで、地図を用い、多様な情報を関連づけたGIS技術が活用されてきています。消防活動でも、出動隊の統制のとれた行動が要求され、指揮本部と各隊の意志疎通において、地図は必要不可欠なツールとなっております。

当社は、消防緊急通信指令システム分野で、約20年の実績と大都市向けに約3割のシェアを確保し、グループとしては当社と株式会社富士通ゼネラルが、中小規模で約4割(コンピュータ指令システム)のシェアを確保しています。当社は今回、従来の指令機能中心の消防システムにGIS技術を標準搭載した『富士通総合消防システムFESTIA2000』を新たに提供いたします。
本システムは、単なる地図の表示検索だけでなく、地図と建物、危険物、水利等の情報を関連づけて情報提供を行い、署所端末や車載端末及び支援情報システムにもGIS機能を搭載し、操作性・正確性・迅速性を向上しております。
従来システムでは、指令室にて地図検索装置による災害現場の特定を目的に使用しており、指令書(紙)や緊急車両用車載端末での表示として使用していました。本システムでは、地図データベースと建物や危険物、水利や支援情報の連携を行い、指令室と署所、現場での地図情報、及び支援情報の共有化を実現しました。これにより、緊急車両の到着時間短縮・被害の最小化・救命率の向上など火災や事故に対して、より適切に対応でき、的確な指令や現場活動を強力に支援します。

また、本シテスムは、社会システムとしての重要性を考慮し、重要機器の二重化と分散化、メンテナンス性の高い汎用製品の採用など強化を図っています。
システムのラインナップとしては、都市規模に応じた製品体系を揃えて、柔軟なシステム構築、及び高信頼性を実現しました。人口規模が10万人以上〜40万人未満のII型都市向け、40万人以上のIII型都市向け、政令指定都市(S型都市)向けの3システム構成を用意しております。
なお、本システムの一号機は、岡山市消防局様(III型都市)に年度内に納入予定です。

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[価 格] 個別見積(人口規模30万人程度の都市向けシステムで、8億円から)
[販売目標]30システム/2年
[出荷時期]本年12月より

[製品の特長]

本システムは、豊富な自治体行政システム構築の実績経験を活かし、消防システムと行政システムとの円滑な情報連携を基本として、システム体系をたてております。
  1. 高度な運用機能を実現

  2. 信頼性に優れたシステム

  3. 新型緊急車両用車載端末の提供

  4. 先進的なマルチメディア機能の対応

  5. 消防総合情報システムの構築

*FESTIA: Fujitsu firE defence information SysTem with the relIAbility
ギリシャ神話上の"都市と家を守る女神"HESTIA(ヘスティア)の名前に由来。

以 上


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