[ PRESS RELEASE ] |
![]() 1999-0169 平成11年8月2日 富士通株式会社 |
当社はこのほど、英国半導体工場(ダーラム州ニュートンエイクリフ)の売却に関し、英国フィルトロニク社(Filtronic plc、本社:英国西ヨークシャー州シップリー、会長:デビッド・ローズ博士) と、99年8月末の契約完了を目指した交渉開始合意書(Heads ofAgreement)を取り交わしました。
この合意書は、フィルトロニク社が英国政府から満足できる資金援助を受けることを条件として、工場売却に向けた作業に入ることに両社が合意したものです。
ダーラム工場については、昨年9月の生産停止・閉鎖発表以来、英国政府および地域のご支援をいただいたタスク・フォース・チームを編成の上、政府との約束に基づいて、 99年2月末まで工場の維持管理を継続しながら、半導体産業を対象に一括売却先を探してまいりましたが、工場維持期間内に売却先は見つかりませんでした。このため、工場一括売却から、設備および土地・建屋の分離売却へと変更し、製造設備については、99年3月に売却いたしました。
土地・建屋については、引き続き政府およびタスク・フォースの支援を受けつつ、99年3月以降、売却先を探してまいりましたが、同工場の購入に意欲的であったフィルトロニク社と交渉を重ね、このたび、 ダーラム工場の売却に向け、フィルトロニク社と合意書の締結に至りました。
フィルトロニク社は、1977年に設立され、1994年にはロンドン証券取引市場に上場。携帯電話用通信システム、モジュール、化合物半導体の開発・製造・販売を中心にグローバルな事業展開を行っています。同社では、旧ダーラム工場を、ガリウムひ素半導体の量産工場として活用する予定です。
なお、同工場の閉鎖・売却に伴い、最重要課題であったダーラム工場従業員(555名)の再雇用については、地域・政府のご支援により、90%以上の従業員が再雇用されています。
以 上