[ PRESS RELEASE ] |

1998-0199
平成10年10月8日
富士通株式会社
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業界初!!ロジスティクス・トータルシステム・ソリューション『@LOGISTICSVISION』を確立
〜サプライチェーンマネージメントに対応、効率的に短期間で物流システムを実現〜
当社はこのほど、『サプライチェーンマネジメント時代』に対応したお客様のロジスティクス戦略と、それにもとづく物流情報システム構築をサポートする、サービス,ソフトウェア,ハードウェア製品を組み合わせた各種ソリューションを『@LOGISTICSVISION』として世界に先駆け体系化し、10月8日から提供開始いたします。
従来の物流システムでは、企業の基幹業務で扱われている物流機能と、物流センター,輸配送等のシステム開発が進められてきましたが、サプライチェーンマネジメント時代を迎え、単一企業では解決困難な問題が多く、消費者,小売業,商社,メーカにいたる取引全体の最適化を実現する、経営レベルの戦略のもとに推進する必要が出てきました。
当社は、1997年4月に発足した物流システムの専任組織LST*(Logistics Solution Team)を中心に、物流情報システム構築や物流センター構築に数多くの実績をあげてきました。この実績をもとに、今回『@LOGISTICSVISION』として、世界に先駆け体系化し、同時にコンサルタント育成を大幅に強化いたします。
【4つのソリューションに体系化】
『@LOGISTICSVISION』は、物流分野で実績あるトップベンダー、およびトータルシステムサプライヤとして、物流に関わる全分野と業務を『物流情報システムソリューション』『物流センターソリューション』『輸配送システムソリューション』に分類し、さらにサプライチェーンマネジメントへの対応支援強化として、新規に『ロジスティクス戦略立案ソリューション』を加え、4つのソリューションに体系化しました。
- ロジスティクス戦略立案ソリューション(新規)(価格:個別見積り)
サプライチェーンマネジメントを実現するロジスティクス戦略立案支援
- 物流情報システムソリューション(税別価格:企画設計フェーズ5百万円〜)
- 物流センターソリューション(税別価格:企画設計フェーズ5百万円〜)
物流センター構築における、建屋/物流設備機器(マテハン)/情報を統合したインテグレーションサービス
- 輸配送システムソリューション(税別価格:企画設計フェーズ5百万円〜)
【ロジスティクスコンサルタントの認定制度導入と育成】
認定制度にもとづく専門コンサルタントを本年度16名,3年で 100名規模育成します。
なお、『@LOGISTICSVISION』全体として、2000年度までの累計で2000億円の受注を見込んでおります。
本ソリューション体系により、経営戦略にマッチした物流システムを、効率よく、スピーディに構築できます。また、企画フェーズにおいては、当社のコンサルティング認定制度にもとづく、専任コンサルタントおよび外部コンサルタントとのパートナーシップにより、質の高いサービスを提供し、経営戦略を確実に実現いたします。
今後は、すでに提供中の『@RETAILVISION(小売業向けトータルシステムソリューション)』,『@COMMERCEVISION(新決済サービスソリューション)』を始め、当社VISIONシリーズの各種ソリューションと連携強化していきます。また、グローバル対応の強化に向け、欧米アジアでの開発・サポートを積極的に推進していきます。
今回発表する「@LOGISTICSVISION」は、本年10月20日より24日まで幕張メッセで開催される『'98 国際物流総合展』にて展示いたします。
【『@LOGISTICSVISION』の4つのソリューション】
- ロジスティクス戦略立案ソリューション(新サービス製品)
経営レベルの戦略をもとに、サプライチェーンマネジメントを実現するため、ボトルネックを洗い出し、最適チェーンを見出すことを目的とした、ロジスティクス戦略立案が必要です。この戦略立案を支援するために、エキスパートによる企画コンサルティングや、コスト分析により、最適化された戦略の構想立案を実現します。また、お客様のニーズにより『経営戦略構想の立案からのコンサルティング』をご提供いたします。
このロジスティクス戦略企画構想立案フェーズは、二段階に分けてご提供します。
第一段階は、経営戦略の中で設定されたロジスティクスに関するテーマをもとに、ロジスティクス機能の選択と優先付けを行い、「あるべき姿」をご提供する、『全体構想立案サービス』です。
第二段階は、第一段階のロジスティクス全体構想を受け、選択された機能の組み合わせを具体化し、『物流情報システム』『物流センター』『輸配送システム』の三要素各々の戦略を立案する『機能別構想立案サービス』です。これにより、お客様がロジスティクス戦略をご検討中の場合と、すでに明確化されている場合の両方に対応し、ご支援します。
戦略立案にあたっては、当社、および株富士通総研(FRI)、外部パートナーによる専門コンサルタントがご対応いたします。
以下の3つのソリューションは、すでに既存ソリューションとして、業務アプリケーションパッケージ、企画から開発、運用にいたるまでの新サービス製品、それらを最大限に発揮するオープン系サーバや、車載専用端末、ICカード等のハードウェアを含めた総合的な体系で構成しています。これらにより、企画から開発、運用にいたるすべてのフェーズをサポートいたします。
- 物流情報システムソリューション
物流の基幹業務処理におけるシステム構築をご提供します。物流の効率化、スピードアップ、高品質を実現する物流管理システム、EC/EDIを活用した受発注システム、需要予測システム等の構築を支援いたします。
- 物流センターソリューション
物流センターにおける庫内業務処理や現場運用のさまざまなシステム構築をご提供します。特に、物流センター構築における、分析、企画、設計、開発、運用/保守にいたるすべての工程において、「建屋」「物流設備機器(マテハン)」「情報システム」の3分野すべてを、富士通一級建築士事務所、株FFC、物流エキスパートシステムエンジニアの連携により、一貫したサポートにてご提供いたします。
物流センター運用を支援するシステムとして、LOMOS/共配システム(計画中)、LOMOS/在庫管理、LOMOS/物流エクスプレス等のシステムパッケージや、物流現場端末として、LOMOS/検品、LOMOS/ピッキング等をご提供しています。
- 輸配送システムソリューション
輸送・配送に関する管理業務処理におけるさまざまなシステム構築をご提供します。
配送計画システムや運行管理システムなどの構築に際し、LOMOS/配送計画、LOMOS/運行管理などのシステムパッケージや車載端末をご提供することにより、お客様のニーズに合ったシステム構築を支援いたします。
【ロジスティクスコンサル認定制度に基づくコンサルタント養成】
今年度より開始したロジスティクスコンサルタント認定制度にもとづき、物流コンサルタントを養成しています。
ロジスティクスコンサルタント認定制度とは、『トータルソリューションのご提供と付加価値の高いプロフェッショナルの育成と活用』を目指し、情報テクノロジーをベースに経営・業務・ITに関するお客様の課題に対応するプロフェッショナルをコンサルタントとして認定する制度です。このコンサルタントが情報戦略立案・業務改革からシステム構築・運用までトータルソリューションをご支援いたします。第1回として9月に16名を認定し、今後3年間で 100名を認定する計画です。
サプライチェーンマネジメント時代のロジスティクスを実現するにあたり、従来以上に『企画コンサルティング』『情報システム』『物流センター』『輸配送システム』すべてをトータルにマネージメントするノウハウや人材が必要となっています。当社コンサルタントのサポートにより、得意先や取引先まで含めたお客様のロジスティクス全体の最適化されたシステム構築が可能となります。
また、コンサルティングを強化した物流専門組織を年内に設立する予定です。
以 上
【用語説明】
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LST(Logistics Solution Team)
物流システムの専任組織で、従来、社内およびグループ会社に分散していた物流システム構築のノウハウを持つ専門家を一箇所に集結させて1997年4月に設置した。
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