[ PRESS RELEASE ] |
1998-0197 平成10年10月6日 富士通株式会社 |
このたび当社と仏アルカテル社は、ニュージーランド〜豪州〜フィジー〜ハワイ〜米国本土を結ぶ全長約29,000kmの光海底ケーブルプロジェクト『Southern Cross Cable Network』を受注いたしました。
本契約の受注金額は総額約US$800M(1千億円)となっております。また本契約はターンキープロジェクトで、両社は機器供給のみならず敷設工事・試験も請負います。
システム建設工期は二段階に分かれており、それぞれ、第一段階(南ルート、豪州〜ニュージーランド〜ハワイ〜米国本土)は 1999年12月に完成、第二段階(北ルート、米国本土〜ハワイ〜フィジー〜豪州)は2000年8月に完成される予定で
す。
システム容量については、当初 120Gビット/秒〜160Gビット/秒(電話回線にして約145万〜194万回線分)で将来480Gビット/秒までのアップグレードが可能となっており、完成時には 太平洋地域で最大の海底ケーブルシステムとなります。 また、本システムには、海底ケーブルとしては第三世代のシステムである 最新の光ファイバー技術の『光波長多重方式 "Wavelength Division Multiplexing"(WDM)』が用いられることになっております。
今回のプロジェクトでは、Telecom New Zealand(ニュージーランド)、Optus(豪州)、WorldCom(米国)の3社が共同出資して設立したジョイント・ベンチャー会社『サザンクロス・ケーブルズ・リミテッド』によって推進され、同社は同プロジ
ェクトの建設のみならず運用・保守も行います。
現在までに、国際通信会社約30社が回線購入契約に調印済みで、なお広く購入希望者を募っています。 一方では、本年5月より、Deutsche Bank AG、Barclays C-apital、ABN AMROの3行が、ファイナンスアドバイザー及び資金協力者として 本プロジェクトを支えています。
当社は、他の太平洋横断ならびに北東・東南アジア海域のプロジェクトも手がけており、サザンクロスプロジェクトの建設により環太平洋のシステムを構築することになります。
以 上