[ PRESS RELEASE ] |
![]() 1998-0214 平成10年10月27日 富士通株式会社 |
【新製品の概要】
今回発表した新製品は、すべてGMRヘッドを搭載しております。これにより、すでに8月より出荷を開始している、GMRヘッド搭載のノートパソコン用 2.5インチ磁気ディスク装置を含め、当社最新モデル全機種へのGMRヘッド搭載が完了いたします。
なお、今回の新製品はグローバル製品として、国内および、海外の現地法人を通じてワールドワイドに販売してまいります。
【出荷開始時期】 | 「MAG3182/MAG3091/MAE3182/MAE3091」 「MAF3364」 「MPD3XXXATシリーズ」 |
11月30日 12月末 11月30日 |
【販売目標】 | 「MAF3364/MAG3182/MAG3091」 「MAE3182/MAE3091」 「MPD3XXXATシリーズ」 |
200万台(3機種計) 200万台(2機種計) 1,200万台(6機種計) |
【OEMサンプル価格】 | 「MAF3364/MAG3182/MAG3091」 「MAE3182/MAE3091」 「MPD3XXXATシリーズ」 |
20万円(MAG3091,税別)から 16万円(MAE3091,税別)から 7万円(4.3GBモデル,税別)から |
【主な特長】
また、高速ポジショニング技術により、平均シーク時間は5.0ms(MAG3182/MAG3091,リード時)を達成しております。
さらに、Ultra-2 SCSIインタフェースの採用とワイド(16bit) 転送(*3)のサポートにより、最大80MB/秒の高速のインタフェースデータ転送(*4)が可能となっており、これらにより飛躍的なスループットの向上が図られております。
また、2MBの大容量データバッファを標準搭載しており、高速データ処理を実現することができます。さらに、Ultra-2 SCSIインタフェースの採用と、ワイド(16bit)転送のサポートにより、最大80MB/秒の高速のインタフェースデータ転送が可能です。
また、従来は別々であったハードディスクコントローラとマイクロプロセッサユニットを集積化し、コマンドオーバーヘッドを、従来装置と比較して20%削減することに成功しました。さらに、512KBのデータバッファの搭載と、平均シーク時間9.5msの達成により、大幅なスループットの向上を図っております。
インタフェースは世界標準のATA-4インタフェース対応で、UltraDMA転送をサポートしており、最大33.3MB/秒の高速転送が可能です。そして、99年1月末にはUltraDMA-66をサポートする予定であり、最大66.6MB/秒の高速転送が可能となります。
【用語説明】
*1: GMR(Giant Magneto Resistive)ヘッド
従来のMR(Magneto Resistive)ヘッドより読み取り感度にすぐれ、そのため記憶密度を飛躍的に上げることができる、最新のヘッド。MRヘッドでは、媒体上の磁気情報を磁性膜上の磁化の向きにより電気抵抗に変換して読み取っているが、GMRヘッドでは、磁性膜を2枚使うことにより、2枚の磁性膜の磁化の向きの角度差により大きな抵抗変化を実現し、(MRヘッド:1.5%→GMRヘッド:6%)、読み取り感度を高めている。
この結果、小さい信号も読み取れるので、一つの信号に必要なディスク面積を小さくでき、記録密度の向上につながる。
*2: 内部データ転送速度
ディスク媒体とディスク装置内のバッファとの間の、データ転送速度。*3: ワイド(16bit)転送
従来の8bit転送に対し、16bit で転送する方式をワイド転送という。8bit転送より転送速度が2倍となる。*4: インタフェースデータ転送
ディスク装置内のバッファと上位ホストの間のデータ転送。*5: 従来装置の2倍
新製品の「MAE3182/MAE3091」の記憶容量は、18.2GB/9.1GB。それに対し、従来装置の「MAB3091/MAB3045」の記憶容量は、9.1GB/4.5GB。*6: EPR4ML(Extended Partial Response Class4 Maximum Likelihood)信号処理
従来のPRML方式に比べ、隣接波形の相互干渉をより積極的に利用してさらに波形を整えるための補正精度を向上させた、より高記録密度化対応のデータチャネル。
以 上