[ PRESS RELEASE ]

1998-0207 平成10年10月21日 富士通株式会社

当社は、ERP*1ソリューション『GLOVIA』の会計情報、生産情報システムを強化し、新たに管理会計/連結決算システムを10月21日より国内で販売開始いたします。

当社は、平成8年6月から「GLOVIA」を販売し、すでに全世界で約800システムの実績があります。また本年6月から販売している中堅企業向け「GLOVIA-C(グロービアシー)」により、大企業から中堅企業までお客様の幅広いニーズにお応えできるラインナップを整えてまいりました。
また、世界的に著名なソフトベンダとも提携し、機能強化を図っております。本年3月には米国マニュジスティックス社*2の「Manugistics(R)」を提供し、近年特に重要性を高めているサプライチェーンマネージメントシステムの構築を可能にしました。

現在、国内の企業では、2000年3月期より適用される国際会計基準への対応をはじめとして、グローバルスタンダードに沿ったスピーディーな経営を求められております。
これらのニーズに応えるため、GLOVIAは今回、管理会計/連結決算システムの新規販売および、会計情報や生産情報の機能を強化いたします。

管理会計/連結決算システムは、米国ハイペリオン・ソリューションズ社*3の豊富な実績を持つHyperion Enterprise(R)を『GLOVIA/Hyperion Enterprise(グロービアハイペリオン エンタープライズ)』として販売いたします。これにより、連結決算等の国際会計基準への対応はもとより、グループ企業全体について最適な連結経営を図るための管理会計や財務経営分析システムを構築できます。
本システムは、ハイペリオン・ソリューションズ社と当社が協力して、日本の会計制度に対応した制度連結アプリケーションの標準的なひな型を用意し、システム構築の容易性を実現しました。併せて、会計情報システムGLOVIA/Financialsと科目体系等の共通化を図り、密接な連携を実現いたしました。さらに、ERPの適用効果を高めるための上流コンサルティングからシステム構築・運用まで、全ての分野で万全のサポート体制を整えました。
Hyperion Enterprise(R)は、当社の経理・企画部門でも導入しており、今回はこの適用経験やノウハウを踏まえて提供いたします。

また、会計情報システムGLOVIA/Financialsでは、明細データをそのまま蓄積して自由な抽出や加工/集計ができる会計分野でのデータウェアハウス機能を、さらに性能強化し、大量データの高速処理を実現いたします。
生産情報システムGLOVIA/Manufacturingでは、生産管理方式として従来のMRP*4や製番管理に加えて『プロジェクト型生産』機能を新規に販売いたします。

【価格(税別)/提供時期】

• GLOVIA/Hyperion Enterprise:2,200万円 / 1998年10月21日提供

【動作OS】

• GLOVIA/Hyperion Enterprise:サーバ WindowsNT, クライアント Windows95

【販売目標】今後3年間

• GLOVIAシリーズ全体 10,000システム
• GLOVIA/Hyperion Enterprise 200システム

<今回の強化内容>

1. 『GLOVIA/Hyperion Enterprise』販売開始
   Hyperion Enterprise(R)は、連結決算等の国際会計基準への対応はもとより、グループ企業の計画・予算策定、連結経営情報の作成等のグループ管理会計システムを構築できます。これにより、グループ企業の数値データを効果的に統合し、分析やシミュレーション(リスク分析、セグメント分析、仮想連結等)を行い、経営の意思決定を強力にサポートします。
   また、Web連携機能であるHyperion's SPIDER-MAN(TM)の利用により、インターネット/イントラネット経由でのスピーディーな情報提供が可能となります。
   今回、日本の企業向けにGLOVIA/Hyperion Enterpriseの導入効果を高めるための強化を行いました。

   (1)	容易な導入 日本の会計制度に沿った制度連結の標準的なひな型を適用ツールとして用意いたします。これは、当社が協力してハイペリオン・ソリューションズ社が開発したものです。
   (2)	GLOVIA/Financialsと密接な連携 GLOVIA/Financials側に連携機能を用意しました。さらに上記の標準的なひな型の科目体系や組織体系をGLOVIA/Hyperion Enterpriseと共通化しました。
   (3)	上流コンサルティングから導入まで万全のサポート コンサルティング業務については、(株)ビジネスブレイン太田昭和をはじめとする外部のコンサルティング会社と連携して実施してまいります。システムインテグレーションについては、当社のGLOVIA/Hyperion Enterprise専門SE30名を核に、社内および全国30社のSE会社で対応いたします。

   なお、当社ではHyperion Enterprise(R)を、国内/海外のグループ会社約500社の連結管理会計に活用しています。

2. GLOVIA/Financialsの強化
   大量の明細データをそのまま蓄積し、これを高速に抽出できる、会計分野でのデータウェアハウスを強化して提供いたします。
   これにより、現場で発生するさまざまな生情報を会計データとして取り込むことが可能となり、多岐にわたる視点での分析や現場入力といった最新ニーズに対応できます。
   例えば決算処理や情報分析の高速化を実現し、スピーディーな経営判断を支援いたします。
   大量の情報を蓄積/抽出できる「会計分野でのデータウェアハウス」を利用することにより、GLOVIA/Hyperion Enterpriseの利用効果がより一層発揮できます。

   また、他のアプリケーションとの連携を容易にするため「アプリケーションインターフェイス(API)」を提供します。これにより、お客様の既存システムとの連携や独自帳票/画面の追加等が容易にできます。

3. GLOVIA/Manufacturingの強化
   生産管理方式として従来のMRPや製番管理に加えて、今回新たに「プロジェクト型生産」機能の提供を開始いたします。これは個別受注形態を中心に、プロジェクトをトータルに計画・管理するシステムで、これにより設備系の電気/機械製品(専用工作機械、ロボット、発電機、エンジン等)や大型特殊品(船舶、航空機等)へも適用分野が拡がりました。
   具体的な機能としては、個別受注形態での商談引合いから見積〜契約〜受注設計〜生産〜納入〜保守までを一つのプロジェクトとして管理します。さらに、物作りを伴わないサービス(操作説明や教育等)等の無形製品の管理も行えます。

『GLOVIA』は、 11月18日(水)から20日(金)の3日間、池袋サンシャインシティ文化会館で開催する『富士通ソリューション・フェア'98』において展示する予定です。

【注釈】

*1 ERP:Enterprise Resourse Planning
*2 マニュジスティックス社の概要

• 本社:米国メリーランド州
• 売上:約1億7千6百万ドル(会計年度2月末)
• 会長兼CEO:William M. Gibson
• 顧客数:約700社

• 設立:1998年8月 ハイペリオン・ソフトウェア社とアーバー・ソフトウェア社の合併により設立
• 本社:米国カリフォルニア州
• 売上:約3億8千万ドル(1998年度)
• 従業員:約1,800名(世界26ヵ国)
• 会長:Jim Perakis
• CEO:John Dillon
• 主な製品:Hyperion EnterpriseR, Hyperion EssbaseR 等
  -Fortune500のうち半分の企業で導入実績
• 日本法人:ハイペリオン株式会社 (東京都千代田区麹町5-3)

【商標】
*Hyperion, Hyperion Enterprise, Hyperion Essbaseはハイペリオン・ソリューションズ社の商標または登録商標です
*SPIDER-MANTMは米国MARVEL COMICSの商標です
*Manugisticsはマニュジスティックス社の登録商標です
*その他、記載されている会社名・製品名は、各社の商標または登録商標です

以 上