添付資料
【発表製品の主な特長】
- GP7000Fファミリーの主な特長
(1)高性能プロセッサ「SPARC64-GP」搭載
- 「SPARC64-GP」は、SPARC Internationalが規定した64ビット・アーキテクチャであるSPARC V9仕様に準拠した高性能プロセッサであり、富士通が開発/製造したものです。
- GP7000Fモデル600でSPECint95:17.6、SPECfp95:26.6とSPARC V9アーキテクチャのプロセッサとしては最高の処理性能を実現します。
- 「SPARC64-GP」は高性能化のため下記の最新技術を採用しました。
- 命令発行順に関係なく、演算ユニットの空き状態に応じて命令を実行するOut of Order機構を搭載しており、同時実行可能な命令数を最大4命令に向上しました。 - 最新かつ高精度の分岐先予測機能により、分岐先の確定前に先行して命令を実行することで演算処理を高速化します。
- 大容量キャッシュメモリ(一次:128KB、二次:最大8MB)により性能を強化します。また、一次/二次キャッシュをエラー訂正機構(ECC)により保護し、プロセッサの信頼性を大幅に向上しました。
(2) 高性能システムバスの採用
- システムバスには高速なクロスバースイッチ方式を採用し、複数バスのメモリ同時アクセスを可能とすることで最大5.6GB/sと広い帯域幅を実現します。
マルチプロセッサ構成時のCPU性能を最大限に引き出しています。(3) 高度な信頼性の実現
「GP7000Fファミリー」は基幹業務システムなどへの適用に十分な信頼性を実現するため、下記の高信頼機能を提供します。
- プロセッサ、メモリ、I/Oバスが故障した場合、再起動時に故障箇所を切り離し運用を再開する縮退運転が可能です。
- ハードウェア異常やサーバ停止などのシステム異常を独立したプロセッサにより自動で検出し、ロギングおよび警告を行うシステム監視機構(SCF:System Control Facility)を標準搭載しています。
(4) 基本ソフトウェアとしてSolarisを採用
- 「GP7000Fファミリー」はSolaris 2.6を採用しています。全世界で約12,000種類の豊富なISV製ソフトウェアが利用可能です。
- お客様へのサポートを充実するため、米国に設置した富士通テクニカルセンタに20人の技術者を派遣しており、Sun Microsystems社との連携による強力な開発/サポート体制を確立しています。
(5) クラスタシステムソフト「SafeCLUSTER」等の提供
クラスタシステムを構築するための「SafeCLUSTER」の他、ディスク管理を行う「SafeDISK(セーフ ディスク)」、ファイルシステム管理を行う「SafeFILE(セーフ ファイル)」を提供します。 これらのソフトウェアを利用することにより、システム全体の信頼性を高めることができます。
各製品の特長は以下のとおりです。
- 「SafeCLUSTER」
「SafeCLUSTER」は、最大16台のサーバを接続し、1台のサーバ異常時には他のサーバが業務を引き継ぐ、高可用性(High Availability)システムの構築が可能なソフトウェアです。 加えて、「SymfoWARE Server(シンフォウェア サーバ)」や「Oracle(オラクル)」といったデータベースとの組合せにより、並列データベースシステムの構築も可能となります。
- 「SafeDISK」
「SafeDISK」は、ビジネスサーバ分野での使用率が高い、ディスク間のミラー機能を簡単に実現するソフトウェアです。 万が一のディスク故障時にもデータの消失を防止できるため、データの保全性を大幅に向上します。加えて、導入から運用、保守までディスクの管理がWebブラウザ上で容易に行えます。
- 「SafeFILE」
「SafeFILE」はファイルシステム管理のソフトウェアであり、UNIXの標準ファイルシステムであるUFSと比較し、システム障害時のファイル回復処理を高速に行うことが可能です。加えて、マルチボリュームの採用により、大規模ファイルシステムの構築が可能となる他、入出力処理の負荷分散も行うためディスクへの書き込み/読み込み性能の向上を実現します。
- GP7000Dファミリーの強化
- 「GP7000Dモデル800」
CPUに64ビットRISCプロセッサUltraSPARC-IIを最大30個搭載可能なハイエンドモデルです。 今回、CPUのクロック周波数を336MHzに向上し、約32%性能を向上しました。
- 「GP7000Dモデル600」
CPUに64ビットRISCプロセッサUltraSPARC-IIを最大8個搭載可能なミッドレンジモデルです。 今回、CPUのクロック周波数360MHzのモデルを追加し、従来比で約33%性能を向上しました。
- 「GP7000Dモデル200」
CPUに64ビットRISCプロセッサUltraSPARC-IIを最大2個搭載可能なエントリーモデルです。今回、CPUのクロック周波数360MHzのモデルを追加し、従来比で約33%性能を向上しました。
- グローバルサーバ連携ソフト『XLデータ共用』など4製品
「GP7000シリーズ」と当社グローバルサーバ「GS8000シリーズ」の間で、ディスクアレイ装置を共用し、データの交換を可能にするソフトウェア「XLデータ共用」の他、「XLジョブ連携」「XLグループウェア連携SDK」「XLコンソール」を提供します。
これにより、グローバルサーバとのデータ/アプリケーション連携が容易かつ高速に実現できます。
- 「GRANPOWER5000 モデル280」Solarisタイプ
CPUにPentiumII(450MHz/400MHz/350MHz、512KBキャッシュ)を最大2CPU搭載可能な「GRANPOWER5000シリーズ」のエントリーモデルです。Solaris 2.6を同梱した「ベースタイプ」と、さらにイントラネット機能を実現するSolaris Server Intranet Extensionソフトウェアを追加した「イントラネットタイプ」を提供します。以上