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1998-0092
平成10年5月14日
富士通株式会社

SPARCliteシリーズ用ミドルウェア(音声合成ミドルウェア、他)新発売

〜メディア処理プラットフォームMB86881 とマルチメディア・スタートアップ・キットも同時に新発売〜

当社はこのほど、SPARCliteシリーズ向けの音声合成ミドルウェア他を開発し、販売を開始いたします。
また、SPARCliteシリーズ用のコンパニオンデバイスとして「MB86881」およびマルチメディア・スタートアップ・キットを開発し、6月から販売を開始いたします。
これらにより、当社ではSPARCliteプロセッサを核として、マルチメディア・システム・ソリューションの提供を積極的に展開してまいります。

【サンプル価格】

【販売開始時期】

以上、平成10年6月から順次

なお、今回開発したミドルウェア,MB86881,マルチメディア・スタートアップ・キットの概要は以下の通りです。

音声合成ライブラリ 日本語/音声プロデューサ for SPARClite

仮名漢字、英数字まじり文からなる一般テキスト文から、音声を合成するミドルウェアです。富士通研究所が開発した基礎技術に基づくミドルウェアで、13万語からなる単語辞書と、波形編集処理により、読み誤りが少なく明瞭な音声を発声できます。また、声の高さや速さ、声の強弱なども柔軟に選択できますので、手軽に音声合成システムを構築することが可能です。音声による応答システムや情報提供システムなど、幅広い分野に適用できます。
MPEG1 ソフトウェアデコーダ for MMA
MPEG1規格に準拠して圧縮されたAudio/Videoデータをデコードするミドルウェアです。今回同時に発売を開始するMB86881に搭載されているMMA機構を利用して動作し、SPARClite+MB86881+SDRAM構成のシステムにおいて、MPEG1システムストリームをリアルタイムにデコード処理することができます。カラオケなどのアミューズメント機器に適用できます。
(MMA:Multi-Media Assistの略称)
これらのミドルウェアは、ミドルウェア製品使用許諾に関するライセンス(基本ライセンス)と組込数量に依存したライセンス(ターゲットライセンス)によって、ご利用いただけます。なお、音声認識などのミドルウェアについても今後ご提供する予定です。

SPARClite向け周辺回路+MMAのシステムLSI「MB86881」

MB86881は、SPARCliteプロセッサMB8683xシリーズと組み合わせて使用し、外部クロックを受けて内部で3逓倍して最大100MHzで動作します。メディア処理に必要なデータ転送能力として、MB86881と外部SDRAM間のMemory-to-Memory転送において、最大800[MB/S] を達成しています。ここで、MB86881とSDRAMインタフェース機能は、32Bit/64Bitのバス幅を選択でき、お客様のシステム性能要求並びにシステムコストに対応したフレキシブルな構成がとれるようになっています。
例えばMPEG1デコード処理の場合、SPARCliteプロセッサ+MB86881+SDRAMのシステム構成においてMPEG1システムストリームのリアルタイムデコード処理が可能です。
MB86881には下記の周辺回路を搭載しており、最小システム構成は、SPARCliteプロセッサ+MB86881+SDRAMの構成になります。

- UART
- シリアルI/O(SIO)
- タイマ/ カウンタ
- チップセレクトロジック(CSL)
- オーディオ入力インタフェース(AI-I/F)
- オーディオ出力インタフェース(AO-I/F)
- 割込みコントローラ(INTC)
- 表示コントローラ(GDC)
- DMA コントローラ(DMAC)
- SDRAM コントローラ(SDRAMC)
- マルチメディアアシスト(MMA)
- 汎用入出力ポート(IO-PORT)

なお、MB86881の詳細については、5月11日から米国カリフォルニア州サンタクララで開催されている1998 IEEE Custom Integrated Circuit Conferenceにて発表しています。

[MB86881 の機能仕様概要]

(1)動作周波数:100MHz
(2)電源電圧:5.0(外部)/3.3V(内部)
(3)動作温度:0-70℃
(4)消費電力:1W(Typ)
(5)テクノロジ:0.35um CMOS
(6)パッケージ:BGA-352ピン
(7)ゲート数:200KG(Pure Logic)+RAM
(8)搭載IP
- UART
- SIO
- TIMER/COUNTER
- IO-PORT
- GDC
- AI-I/F
- AO-I/F
- Chip Select Logic
- SDRAM I/F
- DMAC
- MMA(Multi Media Assist)
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5ch
2ch
8ch
24BIT
H/W Window=3面,Max Size=860*480
1ch(16 Inputs)
2ch
3ch
12 Outputs
32/64 BIT MODE(800MB/S)
8ch
CORE(16KB RAM+DMA),200Mips/600MOPS
マルチメディア・スタートアップ・キット
マルチメディア・スタートアップ・キットは、以下のもので構成されています。 本キットによって、マルチメディア処理とその性能を容易に且つ安価に実感することができます。
【開発環境】
SPARCliteシリーズ用ソフトウェアの開発には、次のツールチェーンがご利用頂けます。

- C/C++ クロスSPARClite コンパイラ
- SPARClite マクロアセンブラ
- 統合開発環境MULTI

<動作環境>
PC(MS-Windows95/NT), SPARC(SunOS4.1.3 以上、Solaris2.4以上)
<問い合わせ先>
〒170-0004
東京都豊島区北大塚1丁目13番4号日本生命大塚ビル
株式会社アドバンスドデータコントロールズ
E-mail:sales@adac.co.jp

以上


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