[ PRESS RELEASE ] |

1998-0089
平成10年5月13日
富士通株式会社
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統合セキュリティソリューション『SECUREVISION』販売開始
〜 お客様のベストなセキュリティシステムを実現 〜
当社はこのほど、ネットワークコンピューティングを安全面で支える、統合セキュリティソリューションの体系『SECUREVISION(セキュアビジョン)』を開発し、5月13日より販売を開始いたします。
近年、イントラネット/エクストラネットなど、インターネット技術を利用したネットワークシステムが企業のみならず、社会の基盤として広まっております。 しかし一方では、ネットワークへの不正な侵入/盗聴、またサイバーテロといった社会システムを脅かす事件も増加傾向にあり、対応・対策が求められています。
当社はこのようニーズに応えるため、セキュリティ対策シーンに分けて、4つのソリューションからなる「SECUREVISION」を提供いたします。
【「SECUREVISION」の4つのソリーション】
- バリアセグメントセキュリティ
企業内ネットワークから、社外ネットワークを遮断し、不正アクセスによる危険を回避するためのセキュリティシステムを構築します。
- リモートアクセスセキュリティ
モバイルパソコンなどにより、外部から社内ネットワークに接続し、利用する時に必要となる、リモートアクセス認証や暗号化による安全な通信手段を構築します。
- 企業情報統合セキュリティ
利用者に応じた企業内システムへのアクセス管理や、シングルサインオン(*1)などの管理の徹底と、簡単な運用のために、証明書や暗号鍵を管理する基盤ソフトウェアを活用したシステムを構築します。
- EDI/ECセキュリティ
ECのセキュリティ標準SET(Secure Electronic Transaction)と、SECE(Secure Electronic Commerce Environment)に準拠した、企業間取引や消費者ECを安全かつ確実に行うためのシステムを構築します。
【新商品】
- 情報セキュリティサービス「InfoSecure(インフォセキュア)」
- 証明書サーバソフトウェア「InfoCA(インフォCA)」
- ディレクトリサーバソフトウェア「InfoDirectory(インフォディレクトリ)」
- LDAP/PKI(*2)管理ソフトウェア「PKI Manager(PKIマネージャー)」
【販売目標】
今後3年間で1,000億円の販売を見込んでいます。
今回の統合セキュリティソリューション「SECUREVISION」の発表にともない、以下の新商品が追加されます。
- 情報セキュリティサービス「InfoSecure(インフォセキュア)」
国際的なセキュリティ評価基準(Common Criteria)に基づいて、お客様の問題分析、およびセキュリティポリシーの立案などの対策案を提示する、専門コンサルティングサービスです。
価格 | : | 個別見積(500万円〜) |
提供時期 | : | 1998年5月13日より |
- 証明書サーバソフトウェア「InfoCA(インフォCA)」
証明書の国際標準プロトコルX.509v3 に準拠した証明書を発行するサーバソフトウェア製品です。 暗号通信を行うためには本人である証が必要で、高いセキュリティを必要とするイントラネット運用に必須です。
WindowsNT版、UXP/DS版も順次提供します。
価格 | : | 15万円(税別、Solaris版) |
出荷時期 | : | 1998年第3四半期 |
- ディレクトリサーバソフトウェア「InfoDirectory(インフォディレクトリ)」
ディレクトリの国際標準LDAP v3に準拠したサーバソフトウェア製品です。利用者の属性情報やネットワークシステム機器などの情報をディレクトリとして集中管理することにより、利用者の異動等に伴うタイムリな情報変更が可能となりセキュリティの質を向上します。
当製品は、シングルサインオンの運用には必須の製品です。
WindowsNT版、UXP/DS版も順次提供します。
価格 | : | 15万円(税別、Solaris版) |
出荷時期 | : | 1998年第3四半期 |
- LDAP/PKI管理ソフトウェア「PKI Manager(PKIマネージャー)」
大規模運用の際、複数台になる証明書サーバやディレクトリサーバを、統合管理するた
めのソフトウェア製品です。 同一の運用を監視する画面から、全社の大規模ネットワークにおける複数ディレクトリサーバを統合管理し、証明書や秘密鍵のペア集中作成および、一括配布を行います。
WindowsNT版、UXP/DS版も順次提供します。
価格 | : | 30万円(税別、Solaris版) |
出荷時期 | : | 1998年第4四半期 |
「SECUREVISION」は、昨年11月に発表したSOLUTIONVISIONの一環であり、業種・業務系ソリューションを『@VISIONシリーズ』とし、情報技術系ソリューションを『VISIONシリーズ』(@が付かない)として提供してまいります。
なお 当社は、専門組織および専門家によるセキュリティに関するサービス&サポートの体制を強化するために、本年2月に、ソフト・サービス事業推進本部内に「セキュアシステム推進室」を設置し、セキュリティ専門技術者の育成環境を整えました。 今後 当推進室を中心に、セキュリティ技術に関する国際動向や標準化に即応し、インテグレーションを行う技術者を1999年3月までに50名、2000年には300名育成し、お客様をご支援する体制を計画しています。
【「SECUREVISION」の特長】
- 高い安全性の運用を実現する「PKI基盤製品」の新規提供
「企業情報統合セキュリティ」では、ニーズが高まることが予想されるシングルサインオンなどを実現するための基盤となる証明書サーバ「InfoCA」、ディレクトリサーバ「InfoDirectory」、LDAP/PKI 管理ツール「PKI Manager」を新製品として提供してまいります。 広く消費者ECの分野で運用されている公開鍵暗号技術をベースとしたデジタル証明書により、企業内利用者であることを正しく認証したり、システムや情報のアクセスを利用者別にコントロールできるようアクセス制御することによって、使い易く安全性の高いシステム運用が可能となります。
- TCOを削減するネットワークセキュリティ統合管理
ネットワークコンピューティング環境にあるさまざまな業務サーバ(WWW、メール、ファイアウォール、認証サーバなど)の稼働状態を運用監視することに加え、外部からのアタック監視やウィルスの侵入監視などセキュリティ面の統合的な管理が重要となります。
当社の分散システムの統合運用管理ソフトウェア「MpWalker」では、このようなニーズに対応し、セキュリティのネットワーク監視機能を強化し、"企業情報統合セキュリティ"としてご提供します。 これにより、セキュリティの運用管理強化、およびTCO削減を実現いたします。
【「SECUREVISION」の製品とサービス】
- バリアセグメントセキュリティ
ファイアウォールを中心とした企業内ネットワークシステムと社外ネットワーク(インターネット)を遮断し、不正アクセスによる危険を回避するためのセキュリティ構築ソリューションです。
主要製品 | : | ファイアウォール製品「Safegate(セイフゲート)」 |
主要サービス | : | セキュリティ構築サービス「InfoGuard(インフォガード)」など |
- リモートアクセスセキュリティ
外部からモバイルパソコンなどで、社内ネットワークに接続し、利用するためにはバリアセグメントで防御した壁を通らなければなりません。この時社員であることの認証や暗号化による安全な通信手段が求められます。 これをリモートアクセス認証やVPN(Virtual Private Network)などにより実現するのが「リモートアクセスセキュリティ」です。
主要製品 | : | Radiusサーバ製品「SafeAuthor(セイフオーサ)」 |
主要サービス | : | 「FENICS(フェニックス)リモートLANアクセスサービス」など |
- 企業情報統合セキュリティ
運用システムが複雑化/多様化するにつれて、より簡単な運用および、運用管理が求められます。 「企業情報統合セキュリティ」では、役員、マネージャ、担当者等の利用者層に応じた企業内システムへのアクセス管理やシングルサインオンなど、管理の徹底とより簡単な運用のために、証明書や鍵を管理する基盤ツールを活用し、安全で確実なシステムを構築するソリューションです。
主要製品 |
: |
証明書サーバ「InfoCA(インフォCA)」、
ディレクトリサーバ「InfoDirectory(インフォディレクトリ)」、
LDAP/PKI管理ソフトウェア「PKI Manager(PKIマネージャ)」
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主要サービス |
: |
セキュリティ構築サービス「InfoGuard(インフォガード)」など |
- EC/EDIセキュリティ
「EC/EDIセキュリティ」は、ECのセキュリティ標準SET(Secure Electronic Transaction)やSECE(Secure Electronic Commerce Environment)に準拠し、企業間取引や消費者ECを安全かつ確実に行うためのシステムを構築するソリューションです。
主要製品 | : | EC/EDIパッケージ「COMMERCESTAGE」 |
主要サービス | : | EC構築サービス「@COMMERCEVISION EC構築サービス」など |
【用語説明】
*1 |
シングルサインオン
統一したIDや証明書によって、複数のアプリケーションサーバに対して認証処理、およびアクセス制御を行うシステム。 これにより、セキュリティが確保された環境で、利用者が複数のID、パスワードを入力せずにサーバへのアクセスが可能となる。 |
*2 |
LDAP/PKI
Light weight Directory Access Protocol/ Public Key Infrastructure
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【商標について】
- その他の製品名等の固有名詞は、各社の登録商標または商標です。
以上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。