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1998-0086
平成10年5月11日
富士通株式会社

IAサーバ「GRANPOWER5000シリーズ モデル280/380」新発売

〜 最新/最速のPentiumIIプロセッサ 333/350/400MHzを搭載 〜

granpower

当社はこのほど、IA(Intel Architecture)サーバ「GRANPOWER(グランパワー)5000シリーズ」のラインアップに、インテル社の最新/最速プロセッサPentiumIIプロセッサ(333/350/400MHz)を搭載した新モデル「モデル280」「モデル380」の2機種を追加開発し、5月11日より販売を開始いたします。

今回 提供する製品は、PentiumII 333/400MHzを搭載し、中小企業やSO(Small Office)市場における基幹サーバに適した2Wayのエントリモデル「モデル280」と、PentiumII 350/400MHzを搭載し、中小企業における基幹サーバから、大企業における部門サーバ・目的別サーバまで、幅広く適用できる2Wayのミッドレンジモデル「モデル380」の2機種です。
いずれも、従来機種の最大1.5倍という高い性能、大幅な信頼性(RAS機能)の強化と、大幅なプライスパフォーマンスの向上を実現しております。

【新モデルの特長】

- インテル社の最新/最速プロセッサPentiumIIプロセッサ333/350/400MHzを搭載
- 大幅な信頼性(RAS機能)の強化を実現
- NTインストールタイプ、アレイタイプ、FDタイプなどに加え、省スペース化を図るラックマウントタイプを提供
- モデル280は、当社の新ソフトウェア「Server Software Pack V1.0 for Small Office」(以下SSP)を添付した3タイプを提供
SSPは、ファイル/プリンタ共用、グループウェア、データベースなど、今やビジネスに不可欠となった情報インフラの全てを提供する、中堅企業向けの統合サーバソフトウェア商品です。
- お客様の環境に合わせて、ディスク/メモリ/SCSIカード/バックアップ装置等の内蔵オプションを実装し、OSをインストールした形で出荷する「カスタムメイドサービス」を提供
- システムの信頼性を強化する、内蔵1/4インチCRMTユニットや、低価格SCSIアレイコントローラカードなどのI/O装置を提供
【税別価格と出荷時期】
- GRANPOWER5000 モデル280:55万円より、1998年6月中旬から
- GRANPOWER5000 モデル380:89万円より、1998年7月上旬から
【販売目標】
今後2年間で、インテルアーキテクチャベースのサーバ(GRANPOWER6000シリーズ、teamserverを含む)全体で、国内/海外あわせて 20万台の出荷を予定しています。
なお、GRANPOWER5000シリーズは、アジア、オセアニア、欧州で販売している「teamserver」と世界共通仕様のグローバル製品です。
当社は、様々な用途でご利用頂けるインテル アーキテクチャ(Intel Architecture)を用いたサーバという意味で、GRANPOWER5000シリーズの呼称を「IAサーバ」とします。

今回の発表により「GRANPOWER5000シリーズ」は、6WAYモデルが「モデル670」(2タイプ)、4WAYモデルが「モデル760」(5タイプ)・「モデル570」(12タイプ)・「モデル570R」(1タイプ)・「モデル560S」(12タイプ)、2WAYモデルが「モデル380」(14タイプ)・「モデル280」(16タイプ)、1WAYモデルが「モデル170」(7タイプ)の、8モデル(69タイプ)のラインアップとなります。

今回提供するモデルを含め、GRANPOWER5000シリーズは、インテル社が提唱して業界標準化が進んでいる「I2O(Intelligent I/O)」にも対応しており、今後提供される高性能・高機能なI/O装置やアダプタの接続が可能です。

【「モデル280」「モデル380」の概要】

(1) 高速化
IAサーバは、ファイルサーバ/プリントサーバといった用途から、グループウェア、さらにデータベースなどの目的別サーバ、基幹サーバといった、より高い性能が求められる業務への適用が拡がっています。 このような用途でもより安定した性能を実現するため、今回発表の新モデルでは、プロセッサだけでなく、ホストバス・メモリなどシステム全体の性能向上を実現しました。
  • 最新のPentiumII-333/350/400MHzを採用することにより、プロセッサ性能を最大1.5倍向上しました。
  • プロセッサ性能の向上にともない、ホストバス速度を最大1.5倍高速化しました。 (PentiumII-350/400MHzでは、ベースクロック100MHzに対応することにより、800MB/sの高速ホストバス(従来機種:533MB/s)を実現)
  • ベースクロック100MHzの高速ホストバスに対応した高速メモリ「SDRAM」を採用し、最大2倍のメモリアクセス性能向上を実現しました。
  • 最大メモリ容量を従来の512MBから1GBに拡張し、より大規模なシステムに対応可能なデータ処理能力に強化しました。
(2) 信頼性 RAS機能の強化
基幹業務への適用など、サーバに対する信頼性への要求は、ますます高まってきております。 今回発表の新モデルでは、従来ハイエンド機で用いられていたサーバ電源を切断することなく、ハードディスクユニットの交換ができる、ホットプラグ機能をエントリサーバに装備するなど、信頼性を大幅に強化しました。
(*)RAS:Reliability,Availability,Serviceability
  • ホットプラグ機能を大幅に強化いたしました。
    - モデル280は、GRANPOWER5000シリーズのエントリモデルとしては初めてハードディスクのホットプラグ機能を実現しました。
    - モデル380は、ハードディスクのホットプラグ機能はもちろん、電源ユニットの冗長化・ホットプラグ対応、さらに、このクラスでは業界で初めてファンの冗長化・ホットプラグ機能を実現し、さらなる信頼性の向上を実現します。
  • 今回発表の新モデル用に、Ultra Wide SCSI(40MB/s)に対応し、14万円という低価格を実現した、アレイコントローラカードを提供します。 これにより、安価にアレイシステムの構築を実現し、より信頼性の高いシステムを提供します。
  • サーバの障害を検知すると、自動的にサーバを再起動させ、CPUやメモリなどのハードウェア障害要因を切り離した後、業務を継続する「Auto Server Restart機能」を提供します。 本機能により、ハード故障時のスムーズな復旧を図ることができます。
  • 故障解析の迅速化を目的に、ハードウェアによるログ機能を充実いたしました。 障害発生日時、エラー種別、故障箇所等のログをハードウェア(BIOS)で取得・保存ができます。
また、モデル380は、ハードウェアに関するエラー種別、故障個所を本体前面パネルの液晶表示パネルに表示します。 これらにより、故障解析の迅速化が図れます。
(3) 運用性の改善
クライアントからLAN経由でサーバ本体の電源と投入/切断することができる「Wakeup On LAN」機能をサポートします。
(4) 省スペース化
  • モデル280、380ともデスクサイド型とラックマウント型の両方のタイプを用意することにより、お客様のニーズに応じたサーバ設置環境が構築可能です。
    ラック(19インチ、40ユニット)には、2台のサーバの他、ディスプレイ、キーボード、UPSなどが搭載可能で、大幅な省スペース化が図れます。
  • モデル380では、UPS内蔵アクセサリボックスを新たに提供し、本体と高機能無停電電源装置(UPS)の一体化を図ることにより、従来サーバでは、サーバ本体機とは別に必要としたUPSのスペース(幅170mm、奥行き439mm)が不要となり、省スペースでの高信頼化システムを提供します。
(5) カスタムメイドサービスの実施
お客様のニーズに合わせ、ディスク/メモリ/SCSIカード/バックアップ装置等の内蔵オプションを実装し、OSをインストールした形で出荷する、「カスタムメイドサービス」での提供も行います。
これにより、お客様先での、導入作業の軽減を実現します。
(6) お客様のニーズにあわせたラインアップの強化
従来、上位モデルのみに提供していた「アレイタイプ」についても、高信頼性システムへの要求にお応えし、2Wayクラスでも提供いたします。
また、ソフトウェア添付タイプの充実を図り、モデル280には、当社の新ソフトウェア「Server Software Pack添付タイプ」を、モデル380では「Exchange Server添付タイプ」を新たに提供します。

【中堅企業向け統合ソフトウェア「Server Software Pack for Small Office」の概要】

『Server Software Pack V1.0 for Small Office』(以下SSP)は、ファイル/プリンタ共有、グループウェア、データベースなど、今やビジネス環境に不可欠となった情報インフラを提供する中堅企業向け統合サーバソフトウェア商品です。 この度、ファイル/プリンタ共有、グループウェア、データベースの種類の違う3タイプを用意し、GRANPOWER5000 モデル280に添付して提供します。
SSPは、ビジネスに必要となるサーバソフトウェアに統合インストーラを加え、GRANPOWER5000シリーズとセットにして提供することにより、安価で容易なシステム構築を可能とし、中堅企業でも安心して導入いただける商品です。 また、利用できるクライアント数やデータベースサイズの制限がなく、複数のサーバによるシステム構成も可能であるため、システムの規模や運用形態に合わせられる高い拡張性を備えています。 さらに、SSPと当社や当社ディーラーが提供する豊富な業務パッケージと組み合わせることにより、さまざまな業種、業務にご利用いただくこともできます。
SSPは、社内OA環境の整備、情報共有や企業間連携といったコミュニケーションインフラの整備や基幹業務構築の基盤を提供することにより、中堅企業のコミュニケーションの効率化や企業間取引への積極的な参画、さらにはビジネス活動の活性化をも推進するものと考えます。

(1) 構成コンポーネント
Server Software Pack V1.0 for Small Office タイプ1
- Microsoft Windows NT Server Network Operating System Version 4.0
(10クライアントライセンス付)
- InfoProvider Proイントラネットセット V2.0
- SymfoWARE Server for Windows NT V1.1 (5クライアントライセンス付)
- TeamWARE Office V5.1 (1ユーザライセンス付)

Server Software Pack V1.0 for Small Office タイプ2
- Microsoft Windows NT Server Network Operating System Version 4.0
(10クライアントライセンス付)
- InfoProvider Proイントラネットセット V2.0
- Oracle8 Workgroup Server for Windows NT リリース8.0.4
(同時5ユーザ/10クライアントライセンス付)
- TeamWARE Office V5.1 (1ユーザライセンス付)

Server Software Pack V1.0 for Small Office タイプ3
- Microsoft Windows NT Server Network Operating System Version 4.0
(10クライアントライセンス付)
- InfoProvider Proイントラネットセット V2.0
- Oracle8 Workgroup Server for Windows NT リリース8.0.4
(同時5ユーザ/10クライアントライセンス付)
- ロータスノーツドミノサーバ R4.6 (ノーツクライアント 1ライセンス付)

(2) 構成製品機能概要
- InfoProvider Proイントラネットセット:
基幹システム連携にすぐれた先進の高性能WWWサーバ InfoProvider Proと、ファイアウォールを越えて外部のWWW/FTPサーバと安全に接続するためのプロキシサーバ InfoProxyのセット商品。
- SymfoWARE Server for Windows NT:
高性能な問合わせ/ローダ、大量データの保守・保全の効率化と高信頼の運用性で、データウェアハウス構築のベースとなるデータベース。
- Oracle8 for Windows NT:
オンライン・トランザクション・システムからデータウェアハウスに至る多様なアプリケーションに、効率的で信頼性の高い、高度なデータ管理機能を提供するデータベース。
- TeamWARE Office:
電子メール、電子掲示板/会議室、電子キャビネット、スケジュール管理を利用できる統合的な環境を提供するグループウェア製品。
- ロータスノーツドミノサーバ:
電子メールとグループウェアをベースにして、インターネットやイントラネットをはじめとする企業情報システムを構築するための統合ソフトウェアプラットフォーム。

【今回発表製品の税別価格と出荷時期】
GRANPOWER5000モデル280
- 1CPU/FDタイプ:55万円〜、1998年6月中旬
- 1CPU/NTインストール Server Software Packタイプ
(NT Server4.0インストール Server Software Pack V1.0 for Small Officeタイプ添付):95万円〜、1998年7月上旬
- 1CPU/SBS(*)インストールタイプ:95万円〜、1998年6月中旬
*SBS:Microsoft BackOffice Small Business Server Version 4.0

GRANPOWER5000モデル380
-1CPU/FDタイプ:89万円〜、1998年7月上旬

SCSIアレイコントローラカード:14万円、1998年6月中旬

内蔵1/4インチCRMTユニット:17万8千円、1998年6月中旬

【商標について】

以上


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。