[ PRESS RELEASE ] |
![]() 1998-0061 平成10年3月31日 富士通株式会社 |
当社はこのほど、株式会社富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:佐藤 繁)と共同で、世界最小クラスの低消費電力を実現する携帯電話用DSP(Digital Signal Processor)コア「Hiperion(:High Performance Integrationの略)」を開発しました。
また、シリーズの第一弾として本コアを搭載したプログラム開発用デバイス「MB86330」 を開発し、平成10年5月から販売を開始いたします。
当社では、「Hiperionシリーズ」を携帯電話向けシステムLSIのIPマクロ(機能ブロック) として展開してまいります。
近年、携帯電話市場は飛躍的に増大しており、これに伴い各部品の低消費電力化競争も日増しに激しくなっております。
特に、音声コーデックという音声データの圧縮・伸長処理を行うためのDSPは、電力の占める割合が高く、各社が競って省電力化を図っています。
今回開発したDSPコア「Hiperion」は、当社独自のDual MACアーキテクチャ(2組の乗加算ユニットを交互に動作させることにより、デジタル信号処理で頻繁にでてくる積和演算を高速に動作させる仕組み)の採用と、最新鋭テクノロジである0.25ミクロンプロセスの導入により、電源電圧を1.8Vまで下げても50MIPSの性能を維持することが可能です。
本DSPコアは、PDC、CDMAなど携帯電話の音声コーデック処理を行うのに適しており、1.8Vという低電圧動作を達成しました。
これにより、従来のDSPに比べ消費電力を約30%削減できます。
また将来、次世代デジタル携帯電話の規格であるCDMA方式に対しても、CDMA処理のアルゴリズムに適応できるよう、効果的な命令を装備しております。
【サンプル出荷時期】 | 「MB86330」:平成10年5月 |
【サンプル価格】 | 「MB86330」:5万円 |
【販売目標】 | 10万個/月(システムLSIとした場合) |
「MB86330」の主な仕様
「MB86330」のプログラム開発支援環境についても一新され、マイコン業界でリーダ的存在のツールメーカと協力することにより、DSPファーム開発者は十分なサポートを受けながら、DSPファームの開発に専念することができるようになります。
・オンチップ命令RAM
・オンチップ定数RAM
・オンチップワークRAM
・最大動作周波数
・動作電圧
・パッケージ:
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:48Kword × 16bit
16Kword × 16bit
4Kword × 16bit × 2面
100MHz(外部供給クロック 25MHz)
3.3 ± 0.3V
PGA 256pin
[サポートツール製品出荷時期] | Cコンパイラ アセンブラ リンカ ソフトシミュレータ ICE |
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平成10年8月 平成10年6月 平成10年6月 平成10年6月 平成10年6月 |
DSPの場合、プログラム開発がお客様にとって大きな負担となっていました。
当社では、「Hiperion」シリーズのファームウェア開発体制拡充の一環として、社外や当社関連会社の人員確保・育成に努めています。
特に、インドのSAS(SILICON AUTOMATION SYSTEM:日本代理店 シリコン・オートメーション株式会社:本社 神奈川県川崎市)は、テクノロジーパートナーの関係にあります。
また、お客様側でのファームウェア開発が効率的に進むよう、高性能なCコンパイラをはじめとして、DSP上流ツールに対応したCモデル、コンカレント・シミュレーション用のモデルなどを各ツールベンダーとタイアップして準備していく予定です。
このように、単なる高性能DSPマクロの提供のみならず、そのマクロを取り込んだシステムLSIの開発効率を高める環境準備を推進してまいります。
以上