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1998-0158
平成10年7月27日
富士通株式会社

NAND型フラッシュメモリを開発

〜ファイル(情報記憶用途)市場に本格的に参入〜

当社はこのほど、米国アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)社と共同で、NAND型フラッシュメモリを開発し、ファイル(情報記憶用途)市場へ本格的に参入いたします。
当初、0.25ミクロンプロセスを採用した64Mビットフラッシュメモリを1998年末にサンプル出荷,量産は1999年初頭を予定しております。
さらに今後、128Mビット,256Mビット以上の大容量化への展開も図ってまいります。

現在、フラッシュメモリの用途は特性の違いによって、主に二つの用途に分類されています。
第一に、現在主流であるプログラムコードの格納用途として、フラッシュメモリ市場の90%以上を占めるNOR型と呼ばれるものが使われています。
NOR型はランダムアクセスが速く、データの書き込みがバイト毎にできるという特長から、主に携帯電話などの携帯機器や、プリンタ,カーナビ,FAなどのCPU制御用コード格納用として使用されています。
第二に、ファイルメモリ用途としてハードディスク的な使い方を意識したもので、NAND型が使われています。
NAND型は、書換え速度が速く大容量化に適しているという特長から、主にデータを頻繁に書き換えるタイプで、デジタルスチルカメラの写真データ格納、PDAのデータ格納、留守番電話の音声録音などに使用されます。

当社は、1994年のフラッシュメモリ量産開始以来、前者のプログラムコードの格納用途向けに、米国AMD社と共同でNOR型フラッシュメモリに集中,特化して開発・製品化を行ってまいりました。
現在では、2/4/8/16/32Mビットの製品を販売しており、97年度における両社のワールドワイドでのシェアは、約40%(データクエスト社調べ)となっております。
また、データクエスト社によると、フラッシュメモリのワールドワイドでの市場規模は、1998年で約3,700億円で、今後2002年まで年率20%前後の伸びが予測されています(*)。
さらに当社予測では、現在はフラッシュメモリ市場の約7%程度であるファイル市場が、2002年には40%以上まで伸びると見込んでいます。
そこでこのたび、今後市場の伸びが大幅に期待される各種小型カードや組み込み市場向けに大容量フラッシュメモリを開発し、ファイル市場への本格的な参入を図るものです。

なお、製造は米国AMD社との合弁会社である富士通・エイ・エム・ディ・セミコンダクタ株式会社(本社:福島県会津若松市、社長:柳田 公雄)にて行います。

(*):データクエスト認証番号:GG98-Fuj-044

以 上


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