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1998-0007
平成10年1月20日
富士通株式会社

図面管理機能を重視したパソコン版製品データ管理システム向けソフトウェア

「PDMate(ピーディメイト) for WindowsNT」を発売

当社はこのほど、(株)富士通関西システムエンジニアリング(社長: 秦 聖五、本社:大阪市中央区)が開発したPDMシステム(Product Data Management:製品データ管理)「PDMate for WindowsNT」を1月20日より販売開始いたします。

現在、製造業の設計部門では、CADの普及により図面流用時の設計時間が大幅に短縮されるにいたったものの、流用元となる図面を捜し出す作業は、いまだ人手に頼っているのが現状です。また、製造業全体においては、設計図面、技術文書、電子カタログなどといった情報を製品に関連づけて、全社的に把握することが最も重要な課題の一つとなっています。
こうした課題に対して、製品の開発・設計から製造の過程で発生する情報を関連付け「必要な人」が「必要な時」に「必要な場所」で、情報を共有・活用できるシステムとしてPDM システムが注目されています。しかしながら、その多くが「大規模」「高額」であり、その導入についても1.5 〜2 年程度の期間を要しており、特に中小規模ユーザへの普及促進への課題となっているのが実情です。

当社では、これまで規模の大きいユーザをターゲットに、本格的かつ大規模なシステム構築向けの「PDFRAME(ピーディフレーム) 」、製品構成管理を中心とした業務向けの「MESLINK(エムイーエスリンク) 」の2つのPDM製品を提供し、それぞれ特長を活かした顧客ニーズに積極的に対応してきました。
今回、導入機運が急速に高まりつつある中小ユーザ向けに、利用効果の高い図面管理 機能を中核とした普及版PDMシステムとして「PDMate」を加え製品ラインナップの強化 を図りました。これにより目的・規模に応じたPDM システムの構築がより柔軟に実現可 能となります。 「PDMate」は、PDMシステムの狙いとする機能はそのままに、技術改善・工夫等により、UNIX版の従来製品と比較して、導入コストの低減(従来比約1/4)、導入期間の短縮(従来比約1/3)を実現しています。

【PDMateの特長】

  1. Windows NT適用で、全面的パソコン構成を実現したことによるハード価格の低減。
  2. ユーザごとに異なる検索キー項目や管理対象ドキュメントの定義、画面フォーマットの変更などの標準的なカスタマイズ項目に対し、ノンプログラム方式で対応できる仕組みによる導入コストの低減、および導入期間の短縮。
  3. ユーザごとの適用を的確にかつ、短期間で把握するための業務フローの雛型群の提供による導入コストの低減および導入期間の短縮。

【販売目標】

PDMateは1996年4月以来、すでに開発元による独自販売チャネルを通して関西地区および中部地区を中心に約20社400システムの受注実績(内10社が稼働中)があり、今回の当社製品販売チャネルによる全国販売により、今後、3年間で2000システムの導入を計画しています。

【動作環境】
1.適用機種FMV、DOS/V機
2.適用OS WindowsNT 3.51または NT4.0、Windows95
(クライアントのみ対応、検索、参照系のみサービス)
3.必須ソフトウェアOracle7 Workgroup Server for WindowsNT
4.必須メモリ
サーバ
クライアント
64MB以上(クライアント数10台程度の場合)
32MB以上(OSとPDMateのみの運用の場合)
【価格(税別)】
1.システム価格標準構成(サーバ1 台、クライアント10台)1500万円より
2.PDMateパッケージ価格
サーバ用
クライアント用
180万円/本より
32万円/本より

【機能】

  1. さまざまな技術情報を一元管理
    (1) アプリケーションに依存しないデータ管理
    従来バラバラに管理されていたデータ(CAD図面、手書き図面、文書等の膨大な資産)をアプリケーションの枠を越えて一元管理できます。
    (2) 強力なデータ検索機能
    データに付随する設計条件を任意に指定しての検索が可能です。これにより図面検索が容易になり流用設計が促進されます。
    (3) 高速ビューワ機能
    文字だけでは判断できないデータの内容を図面表示するビューワを装備しており図面やイメージデータを高速に内容確認できます。

  2. 設計業務サポート
    (1) 図面作成から承認までの業務を標準サポート
    図面作成〜検図依頼〜承認(承認却下)等の設計業務を標準サポートしていますので、ISO9000で必要になる手続きを無理なく確立できます。
    (2) 設計変更管理
    設計変更中の図面は、他からの一般の参照がロックされます。また、バージョンアップ(前世代データを保存)やレベルアップ(履歴データのみ保存)の多彩な履歴管理が可能です。
    (3) CAD上の表題欄を自動登録
    CADシステム(*1)上で入力した表題欄から自動的に検索データが作成され、データベースに登録されます。これにより、データの二重登録や入力ミスを防ぎます。
    *1:ICAD/SX,ICAD/MX,MicroCADAM
    (4) 部品表機能
    1. WindowsGUIを用い、多階層の部品情報がビジュアルに表示、操作でき、流用設計部品の各種編集作業の効率化が図れます。
    2. 使途検索(逆展開) 、原価積算、一括変更機能等の提供により、設計付帯作業を軽減し作業の効率化が図れます。
    3. 生産管理システムとの連携により、さらに精度の高い原価の把握が可能です。

  3. 将来への展望
    技術情報を一元管理することにより、さまざまな発展が可能になります。
    以下はその一例です。
    ・製造手配業務連携・・・ 設計図面から生産手配図面を自動出力します
    ・営業支援 ・・・ 営業所にPDMate端末を設置することで、
    遠隔地でも図面等の情報参照が可能
*PDMateは株式会社富士通関西システムエンジニアリングの登録商標です。
*Windows は米国マイクロソフト社の米国およびその他の国における登録商標です。
*ORACLEは米国ORACLE社の登録商標です。
*ICAD/SX,ICAD/MXは富士通株式会社の登録商標です。
*MicroCADAMは、キャダムシステム株式会社の登録商標です。

以 上


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