[ PRESS RELEASE ] |
![]() 平成10年12月9日 富士通株式会社 新光電気工業株式会社 |
富士通株式会社(以下、富士通)は、このほど、アイルランドにおける半導体後工程の生産拠点である富士通マイクロエレクトロニクス・アイルランド(本社:アイルランド ダブリン, 以下、FME)を再編し、富士通グループの一員である新光電気工業株式会社(以下、新光電気)に、 事業移管を行うことを決定いたしました。
これに伴い、新光電気に対してFMEの第三者割当増資を行い、従来、富士通の子会社であったFMEは、11月27日付で新光電気の子会社 (出資比率: 新光電気工業株式会社 51.1%, 富士通株式会社 48.9%) となり、社名を「新光マイクロエレクトロニクス・アイルランド(SMIL)」(仮称)と改称いたします。FMEは、1980年8月に、富士通の100%出資子会社として設立され、以来、欧州におけるDRAM組立・試験を中心とした後工程拠点として、欧州の顧客を中心に製品供給に努めてまいりました。
しかしながら、95年末以降のDRAM価格下落の継続と、全世界規模での供給能力過剰による市況の悪化に伴い、富士通においても、ワールドワイドでの生産体制の見直しが急務となり、FMEでもDRAMからフラッシュ・メモリへの転換を図る等、再編を進めてまいりました。
今般、更にFMEの体質を強化するため、同社の事業を、富士通のメモリ組立中心から、新光電気のロジックIC受託組立主体へと転換するものです。新光電気は、従来よりICリードフレーム、IC受託組立等を欧州の顧客に提供してまいりましたが、今後、同地域における半導体市場の成長が見込まれるため、ICの受託組立を行う製造拠点の確保による供給・サポート体制の強化が必要と判断し、今般の富士通グループでのLSI後 工程事業再編の一翼を担うこととなりました。
また、今回の再編により、富士通グループとしては、継続して、熟練した労働力等のアイルランドでの経営資源を活用していくことが可能となります。今後、SMILでは欧州の顧客向けのロジックICの受託組立ビジネスを主体とした事業を行いますが、富士通は、同社に対するフラッシュ・メモリの組立委託を継続する予定です。 SMILは、今後とも、富士通グループのヨーロッパにおける後工程拠点として、製造拡大および供給・サポートを通じて、一層の拡充を図ってまいります。
[SHINKO MICROELECTRONICS IRELAND LIMITED (SMIL)の概要]
・本社 : アイルランド ダブリン ・代表者 : 会長 本多 紀男
社長 高瀬 信太郎・設立 : 1980年8月
(富士通100%子会社 Fujitsu Microelectronics Ireland Limitedとして設立)・従業員 : 237名(98年10月末現在) ・資本金 : 17,600,000.- アイルランド・ポンド ・出資比率 : 新光電気工業株式会社 51.1%
富士通株式会社 48.9%・事業内容 : 半導体IC(ロジックIC, フラッシュメモリ)の受託組立、製造、販売 以上
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