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[ PRESS RELEASE ] |
平成10年12月15日 富士通株式会社 スリーコムジャパン株式会社 |
富士通株式会社(以下 富士通、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:秋草 直之)とスリーコムジャパン株式会社(以下 3Com社、本社:東京都文京区、代表取締役社長:東 光明)はこのほど、両社のソフトウェア商品を連携したネットワーク管理ソリューションを共同で開発し、12月15日から富士通より販売を開始いたします。
今日、企業のコンピュータシステムにおいては、インターネット/イントラネットの使用環境が急速に普及しています。 ネットワーク機器を含むシステム全体を統合して管理し、コンピュータとネットワークインフラを有効利用することが、ますます重要になっています。 この課題に応えるため、富士通の「SystemWalker/CentricMGR(システムウォーカー セントリック マネージャ)」と3Com社の「Transcend Enterprise Manager for Windows(トランセンド エンタープライズ マネージャ フォー ウインドウズ: TEM/W)」を連携したソリューションを提供します。
当ソリューションにより、ネットワーク(TCP/IP、*1)に接続されたコンピュータと3Com社のネットワーク機器を統合して管理することができ、コンピュータシステムの管理者の作業を軽減します。加えて、ネットワークのレスポンスが遅くなったなどの問題に対して、3Com社のネットワーク機器から詳細な情報を採取することで、迅速に対処することができます。
【価格と出荷時期】
「Transcend Enterprise Manager for Windows V6.1」:【販売目標】
75万円(税別)、1999年1月初旬より出荷します。
「SystemWalker/CentricMGR」との連携機能が添付されます。
「Transcend Enterprise Manager for Windows V6.1」は、国内で今後3年間 500本の販売を予定しています。「Transcend Enterprise Manager for Windows V6.1」は、「SystemWalker」のパートナー製品として、富士通から日本国内において販売します。
「SystemWalker/CentricMGR」を含め、「SystemWalker」は、全世界で今後3年間に 150万本(サーバ、クライアントを含む)の販売を予定しています。
【今回発表したネットワーク管理ソリューションの特長】
【動作環境】
「Transcend Enterprise Manager for Windows V6.1」今回のネットワーク管理ソリューションは、「SystemWalker」の企業システム全体の運用管理から、3Com社のネットワーク機器の詳細管理「TEM/W」への切り換えをシームレスに行えます。 これにより、3Com社のネットワーク機器を含むシステムのTCOの削減を可能とし、企業の経営戦略に沿ったPolicy-based Systems Management(ポリシー・ベースド システムズ マネージメント、以下 PSM)が行えます。
Windows NT Server 4.0(SP3 以降)、Windows NT Workstation 4.0(SP3 以降)「SystemWalker/CentricMGR SE(Standard Edition) V4.0L10」
基本ソフトウェア運用管理サーバは、Windows NT Server Version 4.0で、運用管理クライアントは、Windows NT Workstation Version 4.0で動作します。
サーバ : Windows NT Server 4.0(SP3 以降)、
Windows NT Server 3.51(SP5 以降)、UXP/DS V20L10 以降、
Solaris 2.5/2.51/2.6、AIX 4.1/4.2/4.3、HP-UX 11.0クライアント : Windows NT Workstation 4.0、Windows NT Workstation 3.51、
Windows 98、Windows 95、Windows 3.1
今後も、インターネットの標準に基づいて、「SystemWalker」と3Com社のネットワーク機器管理ソフトウェアとの連携を深め、以下のソリューションを提供することで、ネットワークを含む企業システムの統合運用管理をさらに強化していきます。
【SystemWalkerについて】
「SystemWalker」は、従来の分散システムの統合運用管理ソフトウェア「MpWalker」を一新し、新コンセプト「PSM」に基づき企業の経営戦略に沿ったシステムの運用を実現する新統合運用管理ソフトウェアです。 ポリシーマネージメント、サービスマネージメント、ライフサイクルマネージメントの3つを軸に企業の経営戦略に沿った最適な運用管理ソリューションを提供します。【Transcend Enterprise Manager for Windows(TEM/W)について】
従来から提供しているネットワークやシステムの集中運用管理、ジョブの自動運転機能に加え、アウトプット管理、性能管理、資源配付・インベントリ・ライセンス管理などのデスクトップ管理、ウィルス感染の監視、機器管理アプリケーションの開発ツールまで含めた統合ソリューションを提供し、TCOの削減やシステムの安定稼働を実現します。 「MpWalker」は、1995年12月に販売を開始して以来、1998年9月末現在の累計で、国内で4,000社、29,000サーバを出荷し、国内No.1の実績があります。
「TEM/W」は、エンタープライズ・ネットワークにおける3Com社のSNMPに準拠した装置を一貫したグラフィカル・インタフェースを使用して統合管理を行うソフトウェアです。【商標について】
SNMP(*2)による単純な機器の管理を提供するだけではなく、ネットワーク機器に搭載されたSmartAgentソフトウェアとの組み合わせによるRMON(*3)を使用した高度なトラフィック管理や、ATM(*4)を含むスイッチ環境におけるVLAN(*5)の設定や管理を効率的に行うためのツールを提供します。
米国3Com社のネットワーク・マネージメント事業部の副社長兼事業部長 カシー・ロカは、「我々は、富士通と共に両社の製品をインテグレートしていけることを非常に喜こばしく思っています。 企業内のネットワークは複雑に拡張していきますが、我々のゴールはネットワーク管理者によりシンプルで、彼らが建設的な仕事が出来るツールを提供することにあります。 TEM/WとSystemWalkerの統合は信頼性を高め、ネットワークのTotal cost of ownershipを軽減させる強力なソリューションです。」と、コメントしています。富士通 第四ソフトウェア事業部の事業部長 宮澤君夫は「企業システムでは、ネットワークを含むシステム全体の資源を有効に利用していくことが重要な課題です。
今回、3Com社とは、双方の管理ソフトのスムーズな連携を実現し、ネットワークを含めたシステムのTCOの削減を可能としました。 今後、SystemWalkerは、PSMの概念に基づき、3Com社のネットワーク管理ソフトとの連携を強化し、企業内資源の付加価値を高めるための強力な管理機能を提供していきます。」と、コメントしています。
【用語説明】
*1: TCP/IP
Transmission Control Protocol/Internet Protocol、米国国防総省の防衛先端技術計画局が、1975年に提案した通信手順の体系。*2: SNMP
Simple Network Management Protocol、TCP/IPのネットワーク管理手順の一つ。*3: RMON
Remote network MONitoring、ネットワーク(伝送路)のトラフィック情報の監視。*4: ATM
Asynchronous Transfer Mode、広帯域ISDNの基礎技術で、マルチメディアを伝送するために、回線交換の高速化とパケット交換の柔軟性の両面を持つ非同期転送モード。*5: VLAN
Virtual Local Area Network
以上