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1997-0188
平成9年9月26日
富士通株式会社

Windowsで、MS-DOS BASICプログラム資産と知識が活かせる!

MS-DOS BASIC互換 WindowsNT4.0/95 対応「F-BASIC97」を発売

F-BASIC

当社はこのほど、Windows(R)95とWindowsNT(R)V4.0で動作する、32ビットBASIC統合開発環境「F-BASIC97」を開発し、当社ならびに富士通ミドルウェア株式会社(代表取締役社長:渡邊直昭、本社:神奈川県横浜市)より10月31日より販売を開始します。

「F-BASIC」は、手続き型処理プログラミングをサポートしMS-DOS BASIC経験者はもとより、初心者にも覚えやすいBASIC言語として、学校から企業まで幅広いご支持をいただいております。また、MS-DOS BASICプログラム資産*1を、Windows上で活用できる唯一のBASIC統合開発環境として、現在までに約3万本を出荷いたしました。

現在、 Windows 環境で一般的なイベント駆動型のプログラミングスタイルだけではなく、手続き型のプログラミングスタイルをサポートすることにより、MS-DOS BASICに近いプログラムからWindowsらしいプログラムまで作成することができ、さらに、エディタ機能から画面レイアウト、コンパイラ、デバック機能までサポートする統合開発環境として、高い操作性と生産性を実現してまいりました。
しかし、従来の「F-BASIC V4.1」は、Windows95対応アプリケーション開発専用のため、ネットワークOSとして数多く利用されているWindowsNT環境で動作するアプリケーションの開発は行えませんでした。

この度、新たにWindowsNT4.0に対応することにより、代表的な32ビットWindows環境でアプリケーション開発が行えます。これにより、企業や学校で利用されているネットワーク環境や、高い信頼性よりWindowsNT4.0で運用されている多くのユーザでアプリケーションの開発や教育実習などへの利用が可能となりました。さらに、LPRINT命令による印刷やRS-232C通信にてMS-DOS BASICとの互換性を向上させ、MS-DOS BASIC資産をより有効活用できます。西暦2000年を意識したプログラミングを可能とするなど、将来的にも利用可能な機能強化を果たしております。また、使いながら基本操作を学べる入門書を添付することにより、Windows環境で初めて開発される方でも、プログラミングを始めることができます。

なお、本製品はMicrosoft(R) Windows(R) Operating System Version3.1にて動作可能な16ビットアプリケーション「F-BASIC コンパイラ for Windows V3.1」を同梱します。

【出荷開始】 平成9年10月31日
【提供媒体】 CD-ROM
【標準価格】 35,000円(税別)
【販売目標】 3万本/1年間

*1 : N88-BASIC,Microsoft Basic,Quick Basic,BASIC/98,F-BASIC86

◆F-BASIC97主な特徴◆

  1. WindowsNT(R)4.0に対応
    企業や大学など、ネットワークOSとして数多く採用されているWindowsNT(R)4.0に対応しました。これにより、Windows(R)95、WindowsNT4.0の両方の環境で利用できるアプリケーションを開発することができます。

    企業などの大規模なネットワークシステムでの開発や、作成したアプリケーションの利用ができます。また、学校のパソコン教室などネットワーク利用が標準となっている環境においても容易に導入することが可能となります。

  2. GUIコントロール機能の強化とタブオーダー設定機能
    複数の入力項目を持つ画面(フォーム)を作成した場合に、入力項目をマウス操作で選択する(フォーカスをあてる)のは大変面倒でした。この入力項目の選択をキーボードのTABキーにより指定できるタブオーダー機能を追加。フォームにタブオーダの設定をすることにより、TABキーを押すごとにフォーカスを、自分の好きな順序で簡単に移動させることができます。
    また、GUIコントロールの3D表示、ビットマップボタンのツールチップ表示、エディットコントロールの入力文字種の設定もできるようになりました。

  3. LPRINT命令印刷とRS-232C通信機能の強化
    MS-DOS用のプリンタドライバがなくてもLPRINT命令で印刷できるようにしました。これにより、MS-DOSに対応していないプリンタでも、MS-DOS BASIC時代のLPRINT命令を利用した印刷が可能となります。
    また、I/Oポートを直接、読み書きできないWindows環境において、よりMS-DOS時代に近いRS-232C通信制御を実現するための、タイムアウト機能やバッファサイズの変更といったオプション機能を追加しました。

  4. 西暦2000年対応と新関数
    西暦2000年以降の日付も正しく取得できる関数を用意しました。また、ディスクの空き容量をチェックする関数や基準時間より経過した時間を1/1000秒単位で取得できる関数などを追加しました。

  5. F-BASIC入門書の添付
    F-BASIC で初めて開発される方が、基本操作を使いながら学んでいただける入門書を添付しました。これにより、MS-DOS BASICからの移行手順や、さらにGUIコントロールを活用したビジュアルプログラムへ拡張する基本を学ぶことが可能です。

【動作環境】
F-BASIC97
OS :Microsoft(R) WindowsNT(R) Workstation Operating System V4.0
Microsoft(R) indowss(R)95 Operating System
メモリ :16MB以上
ハードディスク:30MB以上

F-BASIC コンパイラ for Windows V3.1
OS :Microsoft(R) Windowss(R)3.1 Operating System
メモリ :16MB以上
ハードディスク: 8MB以上

◆ V4.1からの無償バージョンアップサービスを実施します◆
無償バージョンアップシールが貼られている「F-BASIC V4.1」をお買上げいただいた方には、「F-BASIC97」へ無償でバージョンアップいたします。

*Microsoftおよび Windows(R)、WindowsNT(R)、MS-DOS(R)は米国Microsoft Corporationの米国、およびその他の国における登録商標です。
*商品名は、一般に各社の商標または登録商標です。

- 以上 -


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