[ PRESS RELEASE ]

1997-0254 平成9年11月20日 富士通株式会社

当社はこのほど、(株)富士通研究所と共同開発した『色再現技術、色域圧縮技術(海外特許申請中)』をもとに、新聞社向けのカラーマネジメントシステム『ColorFit』を開発し、12月1日から販売を開始いたします。

本製品は、新聞CTS*システムに接続された入出力装置の色歪みの補正はもとより、外部システムとのデータ交換時の色歪みの補正や色変換を目的に開発したものであり、プロファイル(色補正テーブル)の作成/修整/登録/管理機能を備えております。

*CTS:Computerized Typesetting System

従来のカラーマネジメント方式は、機種単位に行われるのが一般的であり、新聞CTSシステムのお客様が求める装置個別単位のカラーマネジメントは実現しておりません。
装置個別単位のカラーマネジメントを行うためには、お客様で装置の色特性データを採取し、メーカに送付し、メーカ側でプロファイルを作成する必要がありました。このため、プロファイルの作成には通常2〜3週間を要し、円滑なシステム運用の妨げになっていました。

本製品では、これら従来の課題を解決するとともに、業界で初めてメーカの手を借りずお客様自身による簡易な操作でシステム全体のカラーマネジメントを行うことができます。これにより、プロファイルの作成から登録までの操作時間を、1装置当たり概ね1時間と大幅に短縮いたします。

[販売価格]

(1) ソフト製品価格
・ColorFit/S ・ColorFit/C ・ColorFit/D	: : :	200万円(税別): 50万円(税別): 100万円(税別):	基本部、プロファイル生成/修整他 ワークステーション用色変換ライブラリ サーバ用色変換ライブラリ
(2) 補完機材
・ディスプレイアナライザー ・測色機	: :	21万円(税別) 58万円(税別)

[出荷開始]	平成9年12月1日
[販売目標]	今後3年間で300本の販売を見込む。(ソフト製品合計)

[本製品の特長]

(1)	利用者によるプロファイル(色補正テーブル)の作成と修整 カラーマネジメント対象装置のプロファイルや修整を、お客様自身で簡易な操作で行うことができます。
(2)	プロファイルの自動生成 ディスプレイや入力装置や出力装置のプロファイル作成は測色データを元に、システムが自動生成します。 なお、測色不可の装置は製品添付のプロファイルから作成することができます。
(3)	プロファイルの修整 自動生成されたプロファイルは、お客様がディスプレイ画面を見ながら簡易な操作で好みの色あいに修整できます。(グレーバランス/明るさ/色相/彩度/色調)
(4)	プロファイルの登録 生成されたプロファイルは、簡易な操作でシステムに登録でき、登録はシステムを停止することなくできます。
(5)	プロファイル作成、および修整時間の短縮 従来は、メーカにプロファイルの作成、および修整を依頼していたため、2〜3週間を要していましたが、本製品ではプロファイルの作成から登録まで1装置当たり概ね1時間でできます。

なお本製品は、11月25日(火)から28日(金)まで東京ビッグサイトにおいて開催される「1997年新聞製作技術展 JANPS'97」に出展を予定しております。

以 上