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1997-0248
平成9年11月11日
富士通株式会社

分散システムの統合運用管理ソフトウェアMpWalker V3.0発売 !!

〜 SOLUTIONVISIONに対応した統合運用管理機能を提供 〜

当社はこのほど、分散システムの統合運用管理ソフトウェアMpWalkerに、ネットワークコンピューティングの体系SOLUTIONVISIONに基づいた機能の追加開発を行い、11月11日より販売を開始いたします。

コンピュータ環境は、従来のクライアント/サーバシステムから、既存のシステムを含めた大規模な分散システムに発展しています。 加えて、ビジネスの変革に伴い、コンピュータシステムの形態は、ネットワークを中心としたシステム環境へと変化しつつあります。 このため、システムの監視対象の増加により、運用管理コストは増大しており、その削減が急務となっております。

今回この課題に応えるために、当社の統合管理ソフトウェアMpWalkerを、ネットワークコンピューティングの体系SOLUTIONVISIONに対応させました。
当新製品を、ネットワークコンピューティング環境に導入することにより、以下のような効果が得られます。

  1. WWW、Proxy、Firewallなどのサーバが、インターネットサーバとして監視されるため、インターネットサーバの利用状況・アクセス数と、サービス状況(稼動・停止)などの監視が行えます。 これにより、インターネットを使用した業務の運用管理が容易になります。

  2. パソコンのWWWブラウザから、システムの動作状況の監視と操作が行えます。 これにより、例えば緊急時に遠隔地から、迅速なトラブル対処が行えます。

  3. エンド・ツー・エンド(クライアントから業務が行われるサーバまで、ネットワーク機器とネットワークそのものを含む)の回線使用率と転送量などが、グラフで表示可能です。 これにより、ネットワークコンピューティング環境で発生するトラブルを的確に把握することで、トラブルの早期解決と予防ができます。

【MpWalkerの製品体系、価格】

MpWalker/DM V3.0L10(集中運用管理機能):33万円〜(税別)
MpWalker/JM V3.0L10(業務運用管理機能):22万円〜(税別)
【出荷時期】
1997年12月末
【販売目標】
今後3年間で、50万本の販売を予定しております。
MpWalker V3.0は、ネットワークコンピューティング環境への変化にいち早く対応し、エンタープライズレベルでのTCO(Total Cost of Ownership:システムの導入と運用管理コスト)削減を実現します。 当社は、クライアント/サーバ環境からネットワークコンピューティング環境までトータルで、40%の運用管理コストの削減を目指します。

クライアント/サーバ環境でのTCO削減を行うソフトウェア:MpWalkerは、1995年12月より販売しております。 当ソフトウェアは、3,100社のお客様に、10万本以上の導入実績があり、大変ご好評をいただいております。

MpWalkerは、当社のグローバル戦略製品として、アジアを初めとし、グローバルな海外展開を積極的に推進します。

【MpWalker V3.0エンハンス概要】

  1. インターネットサーバの監視
    インターネットサーバ(WWW、Proxy、Firewall、DNSの各サーバ)の状況を監視できます。 特に、WWWサーバについては、そのサーバに対するアクセス回数を、グラフ表示やCSV(*1)ファイルとして出力することができます。 これにより、インターネットのサービス状況を的確に把握できます。

  2. WWWブラウザによる監視
    パソコンのWWWブラウザから、システムの動作状態の監視と操作ができます。 これにより、例えば緊急時に遠隔地から、迅速なトラブル対処が行えます。

  3. ネットワークの性能状況の監視
    ネットワークトラフィック量の上限値(警戒値)を簡単に設定できます。 この上限値を越えた場合や、過去のトラフィック量と比較して大幅な変化があった場合には、自動的にシステム管理者へ情報を通知します。 加えて、簡単な操作でネットワーク上のあらゆる間での回線使用率と転送量を表示することができます。これにより、ネットワークスローダウンの発生箇所が一目でわかり、トラブルの早期解決と予防ができます。

  4. システム管理者へタイムリーな情報の通知
    システム管理者への情報の通知は、電子メールやポケベルなどでタイムリーに行うことができます。 これにより、システム管理者は、場所や時間の制約から開放されます。

  5. 各種業務と関連するシステム構成をまとめて、監視/操作が可能
    ネットワークコンピューティング環境では、業務と資源の関係が動的に変化するため、システム/ネットワーク/アプリケーションの関係を把握するのは困難となります。 MpWalker V3.0では、各種業務と関連するシステムの監視/操作が可能となるため、管理目的に応じた運用ができます。

  6. デスクトップ管理(インベントリ管理)
    サーバやクライアントのCPU種別/搭載メモリ量/ディスク容量などのハードウェア情報や、インストールされているソフトウェアの情報を簡単に収集することができます。 これにより、例えば、ソフトウェアのレベルアップが必要となった場合に、対象クライアントを簡単に把握することができるため、作業のスピードアップが図れます。

  7. システム運用のための運用方針や運用規約が一元的に管理可能(ポリシー運用)
    システム/ネットワークの監視項目、ネットワークトラフィック監視条件、及び自動運転のための業務の定義情報など、分散システム全体の運用方針や運用規約などを一元的に管理できます。 これにより、分散された個々のサーバに対する設定作業といった煩わしさから開放され、全社一貫した運用がスムーズに行えます。

  8. JavaやJMAPIなどの最先端技術にいち早く対応
    Marimba社のCastanetと連携することで、Javaアプリケーションの一括管理や配付を集中して行うことができます。 また、最新のJMAPI(*2)対応製品のサポートなどMpWalkerは、最先端技術にいち早く対応しています。

【MpWalker/DM V3.0の動作環境】

対応OS サーバ : WindowsNT Server Version 3.51 (SP5以降)
WindowsNT Server Version 4.0 (SP3以降)
クライアント : Windows3.1、Windows95
WindowsNT Workstation Version 3.51(SP5以降)
WindowsNT Workstation Version 4.0 (SP3以降)
運用管理サーバは、WindowsNT Server 4.0で、運用管理クライアントは、WindowsNT Workstation 4.0で動作します。

【MpWalker/JM V3.0の動作環境】

対応OSサーバ : WindowsNT Server Version 3.51 (SP5以降)
WindowsNT Server Version 4.0 (SP3以降)
クライアント : Windows95
WindowsNT Server Version 3.51 (SP5以降)
WindowsNT Server Version 4.0 (SP3以降)
【用語説明】
*1 CSV
データを、データベースソフトや表計算ソフトで使用できる形式の保存ファイル。
*2 JMAPI
Java Management Application Program Interface
【商標について】

以上


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。