1997年6月23日
このたび、国際電信電話株式会社、エイティアンドティ・ジェンズ株式会社、ソニーシステムデザイン株式会社、東京インターネット株式会社、日本電気株式会社、富士通株式会社、日本シスコシステムズ株式会社および株式会社インターネット総合研究所は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)等に対し、急増するインターネットトラヒックに対応した相互接続環境を提供する新会社「日本インターネットエクスチェンジ株式会社」(JPIX:JaPan Internet eXchange)を設立することに合意しました。
JPIXは、上記8社を含めた16社の出資により、7月中旬に設立する予定です。
インターネット網の効率的な発展や伝送品質の維持には、インターネット網を構成する多くのISPや学術ネットワークを相互に接続するIX(Internet eXchange)が、極めて重要な機能を果たしますが、現在の日本のインターネット網において本格的に運用されている主要なIXは、NSPIXP1(注)(東京神田岩波ビル内)およびNSPIXP2(KDD大手町ビル内)の2ヶ所しかなく、しかもいずれも、基本的には「実験」を目的としたWIDEプロジェクトが運営する学術用IXでした。
(注)Network Service Provider Internet eXchange Point1
今回JPIXの設立に合意した各社は、激増するインターネットトラヒックに確実に対応できる信頼性の高い相互接続環境を確保し、将来にわたって日本のインターネット網およびインターネットビジネスの安定的で効率的な発展を図るため、インターネットの商用トラヒックを扱うIXを運営するJPIXを設立することとしたものです。
JPIXのIX設備は、当初、KDD大手町ビル内に設置します。その後、KDDビル(新宿)等へも設備を拡張し、IX機能の危険分散および負荷分散を図ります。
主なお客様としては、出資各社をはじめとするISPおよびコンテンツプロバイダーを想定するほか、アジアのインターネットの中核となるIXとしての地位の確立をめざし、アジア各国や米国のISPに対しても、積極的に利用を働きかけます。
今後、WIDEプロジェクトとも協力して、日本におけるインターネットの相互接続環境のあるべき姿を追求し、インターネットインフラの一つの核として、日本のインターネットの発展に寄与していきます。
なお、サービス開始時期は、本年10月を予定しています。
以 上
(1)社名 | 日本インターネットエクスチェンジ株式会社 (Japan Internet Exchange Co., Ltd.:略称JPIX) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(2)設立 | 平成9年7月中旬(予定) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(3)所在地 | 東京都千代田区 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(4)資本金 | 2億5千万円 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(5)株主構成 |
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(6)代表取締役社長 | 池田佳和(いけだ よしかず) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
(国際電信電話株式会社 事業開発本部グローバルマルチメディア事業部 審議役) |