[PRESS RELEASE] |

1997-0031
平成9年2月17日
富士通株式会社
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FUJITSU CTI SOLUTION
戦略的コールセンターを実現する新商品発売
-小規模から大規模まで様々なコールセンターニーズに対応-
当社はこのほど、「FUJITSU CTI SOLUTION」の商品群強化として高機能専用型コールセンターシステム「E-390/3900シリーズ CCS[*1]」と CTI専用サーバー「ES-8100 シリーズ」を 2月17日より発売いたします。
同時にコールセンター向けアプリケーションソフトの拡充を行いました。
今回提供の商品群は、PL法の施行、 NTT殿のアナログ回線での発信電話番号表示サービス等により、特にお客様のニーズが強いコールセンターに対し、小規模から大規模までお客様の多様なニーズに対応し、ソリューションを実現するものです。
【強化のポイント】
- (1)
- 高機能専用型コールセンターシステム「E-390/3900シリーズCCS」の提供
-米国での先進技術を導入した最先端コールセンターシステム。
(2月末出荷開始予定)
- (2)
- CTI専用サーバー「ES-8100 シリーズ」2タイプ(SW,LK)の提供
-交換機なしで手軽にコールセンターが構築できるCTI専用サーバー。
(3月出荷開始予定)
- (3)
- コールセンター向けアプリケーションの充実
-パック商品「CallPack」の拡充(6種→15種)及び業種アプリケーションのCTI機能強化(2月以降順次出荷予定)。
【システム価格例】
- 専用型コールセンター
- オペレータ 40名(E-390CCS+ES-8100+パソコン40台) :約6千万円
- オペレータ 100名(E-3900CCS+ES-8100+パソコン100台):約1億2千万円
- 一般型コールセンター
- CallPack-リンクタイプ
オペレータ 4名(E-200+ES-8100/LK+パソコン4台) :約620万円
- CallPack-スイッチタイプ
オペレータ 4名(ES-8100/SW+パソコン4台) :約660万円
【目標売上】
- 「FUJITSU CTI SOLUTION」については、1999年までの今後3年間で2,000システム/500億円の売上を見込んでおります。
【新製品の特長】
- (1)
- 高機能専用型コールセンターシステム「E-390/3900シリーズ CCS」
当社米国現地法人FBCS社[*2]と連携し、複数コールセンター間での分散、集中処理(ネットワークACDサービス) やお待たせ予測時間の自動アナウンスサービス(インテリジェントアナウンスサービス)、コールセンターの運用状況を一目で把握できるビジュアルな監督者端末の提供といった先進機能を提供いたします。また、監督者の画面やレポートを日本語表示するといった日本メーカーならではの強みを持った最新鋭のシステムです。
- (2)
- CTI専用サーバー「ES-8100シリーズ」2タイプ(SW,LK)
ISS(*3)/CCS と連携するアプリケーションインターフェースを持った「リンク(LK)タイプ」と交換機能を内蔵し、交換機なしで手軽にコールセンターを構築できる「スイッチ(SW)タイプ」を用意しました。
- (3)
- コールセンター向けアプリケーション
導入の容易さを追求し、アプリケーションパッケージとハードウェアを一体化したパック型商品「CallPack」の品揃え強化(6種を15種に拡大)と業種、業務に特化したアプリケーションパッケージ「RETAILMATE(リテールメイト)」「お客さま相談支援システム」のCTI機能を強化しました。
これにより、手軽に即座に導入を希望されるお客様から、本格的なコールセンターの構築を希望されるお客様まで、幅広いニーズに対応したソリューションを実現いたします。
【市場背景】
CTI市場は急速な拡大をみせており、米国では既に10億ドル市場を形成しており、日本においても2000年には1,000億円市場に成長するものと予測されています。
現在、日本市場は、黎明期であり、米国の場合と同様にコールセンター市場が立ち上がってきております。特に最近では、顧客データベースを戦略的に活用する手法としてデータベースマーケティングが注目を集めており、その実現手段としてコールセンターが様々な業種のお客様から注目を集めており、以下の実用例が挙げられます。
- 製造業におけるPL法の施行による消費者センターやお客さま相談窓口。
- 金融業における他行との差別化の手段としてテレホンバンキングセンター。
- 流通業では、顧客とのリレーションシップ向上を図る「ONE TO ONEマーケティング」の観点でのダイレクト販売手法の実践など。
一方、PBX(構内交換機) をアプリケーションから制御するインタフェースに
おいて、オープン環境での業界標準化(TAPI[*4], Versit TSAPI[*5])によりアプリケーションが拡大していくものと考えます。
また、今年1月28日に NTT「発信電話番号表示サービス」が、横浜、名古屋福岡の3都市で施行運用が開始されました。今年中には、全国一斉サービスが開始されることからコールセンター市場に大きな影響を与え、更なる市場拡大が見込まれます。
当社は、こうしたニーズや環境の変化に対応して小規模から大規模まで様々な用途のコールセンターに対応すべく、最先端技術を投入した商品群を提供して参ります。
また、アプリケーションの拡大に向けて、今後もCallPackアプリケーションを強化していくとともに、米国製品の国内適用やソフトメーカー等の他社との連携を積極的に推進してまいります。
- *1 CCS:
- Call Center Systemの略。
- *2 FBCS:
- Fujitsu Business Communication Systems の略。
(本社: 米国カリフォルニア州アナハイム、社長:アンソニー・カローロ)
- *3 ISS:
- Information Switching Systemの略。
- *4 TAPI:
- Telephony Application Programming Interfaceの略。
Microsoft社とIntel社開発のPCで電話操作を可能にするインターフェース
- *5 Versit TSAPI:
- Versit Telephony Service Application Programming Interfaceの略。
米標準化団体Versitが推進しているPCで電話操作を可能にするインターフェース。
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