[ PRESS RELEASE ] |

1997-0064
平成9年4月8日
富士通株式会社
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富士通情報交換システム「E-3200シリーズISS」8機種発売
〜PHS 32Kデータ通信にも対応。効率的な企業ネットワークを構築する〜
当社はこのほど、イントラネット/インターネット連携、PHS/CTI/ネットワーク機能を大幅に強化した情報交換システム(*1)「E-3200シリーズISS」8機種を開発し、4月8日より発売開始いたします。
*ISS:Information Switching System(情報交換システム)の略。
本製品は、今後益々多様化・高度化するキャリアネットワークと様々なエンドユーザー部門ネットワークを接続し、より効率的な企業ネットワークを提供する「コミュニケーションノード(*2)」 として大規模ネットワークから中小規模システムまで対応する中大容量情報交換システムです。
【主な特長】
- イントラネット/インターネットゲートウェイ
イントラネットやインターネットと接続し効率的な利用を実現する機能を提供。
イントラネットアクセス回線の回線効率向上、内線からインターネットを利用した低料金な音声通話が可能(インターネット電話)。
- シームレスモバイルコンピューティング環境の提供
デジタルコードレスシステムでPIAFS(*3)準拠のPHSデータ通信が可能。
- 公専公接続対応
スタンドアロンの小規模事業所や営業所レベルまで含めたネットワークの通信コスト削減を実現。
公専公接続、発信電話番号表示サービスに対応した課金システムとセキュリティシステムを提供。
【機種構成/システム価格例】
- システム価格は、本体(ハード・基本ソフト)及び電源装置を含む。
但し、端末・工事・現調費は含まず。
[機種名] |
[最大供給回線] |
[システム価格例] |
E-3260S E-3230S |
2千回線 一重化構成 5百60回線 一重化構成 |
1千回線: 約3千6百万円 2百回線: 約1千万円 |
【出荷開始】本年6月末からの予定
【販売目標】今後3年間に3千台
【背 景】
企業情報通信ネットワークを取り巻く環境は本格的なマルチメディア通信時代を向かえ大きく変化しています。通信事業者の提供するサービス(キャリアネットワーク)は、高速化・広帯域化、新サービスの提供、既存サービスの高度化、規制緩和等、多様化・高度化し、企業ネットワークを使用する利用者のシステム(エンドユーザー部門ネットワーク)においても、クライアントサーバシステムの普及、携帯電話/PHSの普及によるモバイルコミュニケーションの進展等、様々なビジネスツールが利用できる環境にあります。
一方で、多種多様化するキャリアサービスの中から最適なサービスを選択した企業ネットワーク構築の要求や音声・画像・データ等様々なメディアを駆使したさらなるホワイトカラーの生産性向上/業務効率化のニーズが高まっており、日々進展するキャリアネットワークとエンドユーザー部門のネットワークに柔軟に対応できるシステムが求められております。このニーズに応えるため、イントラネット/インターネットゲートウェイ、オフィスLAN環境との連携、PHS 32Kデータ通信の対応、ネットワーク機能の強化を図ったのが、今回発売の情報交換システム「E-3200シリーズISS」です。
当社は、「E-3200シリーズISS」の投入により、従来より販売している内線432回線まで
の「E-200シリーズISS」(3機種) 内線1,024回線までの「E-350ISS」共々情報交換システムの更に積極的な販売活動を行ってまいります。
【特 長】
- イントラネット/インターネットゲートウェイ
●イントラネットゲートウェイ
- 従来、別々に分かれていた公衆網からイントラネットへアクセスするデータ回線と一般音声回線の統合により、回線の有効活用が可能となります。(分割損の軽減)
- INS網からの着信の際伝達能力(音声/非制限デジタル)をチェックし対応した内線(モデム/TA)に着信させる機能により、公衆網からイントラネットへのアクセス番号をアナログ/デジタルを問わず同一DID番号で運用が可能となります。
(97年度下期提供予定)
●インターネットゲートウェイ
- 一般アナログ電話機/多機能電話機からインターネット(イントラネット)経由で音声通話を可能とするゲートウェイを提供。 (97年度下期提供予定)
- インターネットを利用することで通信コストの削減に大きく貢献します。
- シームレスモバイルコンピューティング環境の提供
●PIAFS準拠のPHS 32Kデータ通信に対応。
- デジタルコードレスシステムでPIAFSに準拠したPHSデータ通信を提供します。
移動体通信で最高の29.2kbps高速データ通信を実現し、社内/屋外とシームレスな利用環境でイントラネットと連携が可能となります。
●PIAFSに対応したPHS商品群を発売。
●32Kデータ通信対応のPHS電話機(2機種)
- PIAFS機能内蔵タイプとPIAFSカード外付けタイプの2機種を用意、利用形態によって選択が可能です。
●PIAFS対応集合型TA(ターミナルアダプタ)
- イントラネットと連携する際に必要なPIAFS対応TAを提供、1台で最大16回線まで対応が可能です。
- オフィスLAN環境との連携機能強化
●ISS本体のLANインタフェースサポート
- ISS本体がLANインタフェース(10BASE-T)をサポートし、クライアントサーバシステムとの親和性により、ISSとサーバ間のレスポンスを大幅に向上しました。
また、従来必要であったゲートウェイも不要としました。
●ユニファイドメッセージの提供(97年度下期提供予定)
- 従来、音声メール・FAXメール・電子メール(e-mail)等の各メールはメディア毎にサーバが必要でしたが、統合メールサーバによりメールを一括管理することで操作の統一を図り、オフィスの業務効率化を実現します。
- キャリアサービスの高度利用
●公専公接続対応
専公接続に対応し、従来の公専接続ネットワークを公専公ネットワークへ拡大することで、スタンドアロンの小規模事業所や営業所レベルまで含めたネットワークの通信コスト削減に貢献。
アクセスポイントに必要な接続機能は、付加番号ダイヤルイン着信方式(*4)とダイヤルイン着信方式(*5)を提供し、運用形態によって選択が可能です。
特に、ダイヤルイン着信方式は、一般用局線と公専公接続用局線を共用した運用が可能となります。
公専公接続で重要な課金とセキュリティには、新たに公専公接続に対応した課金システムとセキュリティシステムを提供し対応します。
- 発信電話番号/ID番号対応の課金システム「管理情報処理システム(CIPS-V)」
- 各拠点の課金データを収集、集計する「課金データ集計システム(M-CIPS)」
- 公専接続を発信電話番号/ID番号でチェックする「公専接続チェックシステム」
●NTT殿のアナログ回線発信電話番号表示サービス対応
発信者番号情報の多機能電話機/PHS電話機への表示やPC-DTボード(*6)を装備したパソコンで簡易中継台機能を実現、CTIサーバとの連携による公専公接続時のセキュリティ機能やコールセンターシステムでの顧客情報自動検索機能を提供いたします。
- シングルプロセッサマシンでの2,000回線対応
●シングルプロセッサ機としては、国内最大級の2,000回線対応機種を提供します。
1,000〜2,000回線システムで、当社従来比最大約30%の低価格化を実現しています。
- *1:情報交換システム(ISS):
- 富士通のデジタルPBXのコンセプト。
- *2:コミュニケーションノード:
- より効率的な企業ネットワーク構築を可能とするシステム(PBX等)を意味する富士通独自の新しいコンセプト。
- *3:PIAFS:
- PHS Internet Access Forum Standard の略。
PHSインターネット・アクセス・フォーラムの制定したPHSを使用した32kbpsデータ通信の規格。
- *4:付加番号ダイヤルイン着信方式:
- PBXの局線応答方式の一つ。
NTTからの着信にPBXが応答し、発信者がPB信号でPBXの内線番号をダイヤルすることで指定の内線を呼び出す方式。
- *5:ダイヤルイン着信方式:
- PBXの局線応答方式の一つ。
PBXの内線にNTTの電話番号と同等の番号を割当て、NTTの電話番号をダイヤルすることにより直接PBXの内線を呼び出す方式。(NTTより提供されるサービス)
- *6:PC-DTボード:
- 当社製品で、PC内蔵型TAPI(*7)対応ボード。
Windows環境のパソコンに内蔵し、画面上でPBXの多機能電話機サービスを実現する。
- *7:TAPI:
-
Telephony Application Programming Interfaceの略。
米国Microsoft社とIntel社が開発した、パソコン上で電話操作を可能にするインターフェース。
以 上
プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。ご不明な場合は、富士通お客様総合センターにお問い合わせください。