[ PRESS RELEASE ] |

1996-0196
平成8年11月5日
富士通株式会社
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OCR装置として業界で初めて、帳票のイメージデータからOCR定義体(*)を作成
OCR導入支援ソフトウェア「DATAEYE(データアイ)プラス」の提供!
当社はこのほど、OCR 装置「DATAEYEシリーズ」のOCR導入支援ソフトウェア「DATAEYEプラス」を新規に開発し、パソコン接続時に必要となるパソコン上ソフトウェア「OCR セット」に標準添付いたします。
OCRは帳票を読み取ることによって直接データ入力が可能なため、大量データの迅速な入力を必要とする部門を中心に、官公庁、金融、流通など幅広い業種での適用が進んでおります。しかしながら、OCRの運用には、読み取り可能な帳票の作成と、その帳票の読み取り文字枠の位置/属性を定義したOCR 定義体が必須です。その作成にはOCRの規格に準拠した帳票を作成し、帳票の文字枠の位置を定規で計測し、数値を入力するなど、OCR特有のノウハウが必要であり、導入を難しくする大きな原因となってきました。
「DATAEYEプラス」は業界で初めて、OCR装置で帳票のイメージデータから定義体を作成するなど、帳票と定義体の作成工数を大幅に削減します。また、イメージファイリング連携機能により、OCRをコードデータの入力だけでなく、「Image OFFICE」と連携したイメージファイリングなど、より幅広い業務にOCRを活用できます。
今回、これに併せてOCRセットを、従来のWindows (R)3.1/Windows NT(R)に加えてWindows(R)95上にも提供を開始いたします。
*OCR定義体:OCRで帳票を読み取る場合に必須となる、帳票上の文字枠の位置・項目・属性を定義したもの。
【強化内容】
- OCR導入支援ツール「DATAEYEプラス」の提供
- 既存帳票の定義体作成の簡易化
・OCR 装置として業界で初めて、帳票のイメージデータから定義体を作成
- 新規帳票作成時の帳票及び定義体作成の簡易化
・Microsoft Accessを利用した、帳票及び定義体作成
- イメージファイリング連携(Windows95 は97年春予定)
・1 回の読み取りで、帳票データの入力とイメージファイリングを実現
- DATAEYE-200/Pico用ソフトウェア「OCRセット」のWindows95対応
- 本格的なマルチタスク機能をサポートしたOS「Windows95」対応で、読み取りと同時にエラー修正などが可能。
【販売価格】OCR セット(200用):308千円, OCRセット(Pico用):270千円[ともに税別]
【出荷時期】平成8年11月5日
【販売目標】今後1年間でDATAEYEシリーズ全体で1,800台の販売を予定。
【添付資料 今回のソフトウェアの強化内容】
(1)OCR導入支援ツール「DATAEYEプラス」の提供
- DATAEYE を使用する場合に必須となる、パソコン用ソフトウェア「OCRセット」に、今回新規提供のOCR導入支援ツール「DATAEYEプラス」を標準添付いたします。
- 既存帳票の定義体作成を簡易化
- 既存OCR帳票の「OCR定義体」作成時には、OCR装置で帳票のイメージデータを取り込むことにより、イメージデータから「OCR定義体」の文字枠の位置情報を自動生成する機能を、OCR装置に対して業界で初めて提供致します。
- 定義体作成時に文字枠の位置を定規で計測し、数値を入力する手間が無くなるため、「OCR定義体」作成の工数を大幅に削減します。
- 新規帳票時の、帳票及び定義体作成の簡易化
- 著名なデータベースソフトウェアである、Microsoft Accessの帳票機能で作成した帳票を、「DATAEYEプラス」でOCRの規格に準拠した形式に変換することにより、OCR帳票作成のノウハウのないユーザでも、OCR帳票を作成できます。
- 本帳票は、黒枠帳票としてプリンタから印刷してそのままOCR 帳票として運用できます。また、ドロップアウトカラーを使った帳票の版下の作成でも、黒枠帳票を版下として提供することにより、大幅な時間短縮が可能となります。
- 帳票の読取りに不可欠な「OCR定義体」の位置情報も、「DATAEYEプラス」により、Microsoft Accessの帳票から変換します。
- イメージファイリング連携( 当初はWindows3.1対応、Windows95は97年春予定)
- 「DATAEYEプラス」により、帳票の全体イメージをTIFF形式に変換し各種イメージングソフトウェアで利用できます。
- 当社イメージングソフトウェア「ImageOFFICE」に対しては、直接連携機能により帳票全体のイメージデータを高速ファイリングすると同時に、帳票の必要な部分の文字を認識し、ImageOFFICE の検索項目として登録できます。
- OCRをデータ入力の手段だけでなく、イメージファイリングの手段としても利用できます。
(2)Windows95のサポート
- 今回、OCRセットの機能強化を実施し、32ビットアプリケーションとして、Windows95/NT双方で動作するソフトウェアとして、提供致します。
これにより、従来のWindows3.1版と併せて、より幅広い接続環境に対応いたします。
- 本格的なマルチタスク機能をサポートしたOS「Windows95」対応で、(読み取りと同時にエラー修正)が可能となり、大量帳票のバッチ入力処理においても、トータル運用時間の大幅な短縮が可能となります。
【今回新商品の標準価格と出荷時期】
* 本価格には、消費税は含まれません。
・今回のDATAEYE-200 /Pico用の新規ソフトウェアは下記の通り。
| -標準価格- | -提供時期- |
[Windows 95,NT用の新規ソフトウェア] |
・OCRセット(200用) V1.1L20 DATAEYEプラスを標準添付 | 308,000円 | 平成8年11月5日 |
・OCRセット(Pico用) V1.1L20 DATAEYEプラスを標準添付 | 270,000円 | 平成8年11月5日 |
・OCR知識オプション V1.1L20 | 200,000円 | 平成8年11月5日 |
[Windows 3.1 用の新規ソフトウェア] |
・OCRセット(200用) V3.0L30 DATAEYEプラスを標準添付 | 308,000円 | 平成8年11月5日 |
・OCRセット(Pico用) V3.0L30 DATAEYEプラスを標準添付 | 270,000円 | 平成8年11月5日 |
* Microsoft,Windows,WindowsNTは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
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