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1996-0215
平成8年11月18日
富士通株式会社
株式会社PFU

オープンインテグレーションサーバ「DS/90 7000シリーズ」
イントラネット構築に向けソフトウェアを大幅強化

- 同時に、多次元データベースの提供によりデータウェアハウス機能を強化-

富士通株式会社、株式会社PFUは、「DS/90 7000シリーズ」において、インターネットと基幹情報システムの連携機能や、ネットワークのセキュリティを強化する機能等、イントラネット(インターネットを通信基盤とした情報システム)の構築に向けたソフトウェアの大幅強化を行い、11月18日より販売開始いたします。
同時に情報の多角的な分析を可能とする多次元データベースを提供し、高度なデータウェアハウスシステムの、より容易な構築を実現いたします。

  1. イントラネット構築に向けたソフトウェア強化
    DS/90 7000シリーズでは、イントラネットを、基幹情報サーバ、WWW サーバ、およびパソコンの3層クライアントサーバシステムで構築するための各種ソフトウェアを提供いたします。また、基幹情報サーバをインターネットに接続する際に必須となる安全性の確保のため、WWWサーバのセキュリティ機能を大幅に強化いたします。

    (1) 3層クライアントサーバシステムによるイントラネット構築

    (2) 既存システムとの連携によるイントラネット構築
    DS/90のWWWサーバに搭載することにより、パソコンのWebブラウザから、当社グローバルサーバGS/MシリーズやKシリーズの既存資産を利用可能とする、各種ゲートウェイソフトウェアを新規提供します。
    「Webjet」(ウェブジェット)は、F6680端末エミュレーション機能により、GS/MシリーズやKシリーズのオンライン業務を、パソコンのWebブラウザから利用可能とします。また、「NETSTAGE インターネット WWWゲートウェイ」(ネットステージインターネット スリーダブリューゲートウェイ)は、GS/Mシリーズのトランザクション処理(AIM応用プログラム)を、「SymfoNET/Web GW for GS」(シンフォネット/ウェブゲートウェイ フォー ジーエス)はバッチ業務をWebブラウザから利用可能とします。

    (3) WWWサーバのセキュリティ機能強化
    電話回線やISDN回線によるWWWサーバへのアクセスにおける、業界標準のユーザ認証プロトコル「RADIUS」(ラディウス: Remote Authentication Dial In Serviceの略)に準拠した認証サーバソフトウェア「Safeauthor」(セイフオーサー)を提供します。
    また、インターネットにおける情報の発信者の正当性を証明する 「証明書」 の発行と管理、および、データの漏洩や改ざんを防止するための暗号化に必要な秘密鍵の発行を行う、 「証明書サーバ」 ソフトウェアを提供します。本ソフトウェアの搭載により、DS/90は暗号化により電子メールのセキュリティを強化するPrivacy Enhanced Mail(PEM)のサーバとしても利用可能となります。

  2. モバイルコンピューティング対応機能の提供
    バソコンで動作するソフトウェア「SymfoNET/Mobile」(シンフォネット/モバイル)との連携により、オフィスのクライアントサーバ環境を、外出先から、ノートパソコンと携帯電話で快適に利用可能にします。回線切断に対しても、自動的に再接続し、業務を続行します。

  3. 多次元データベースによるデータウェアハウス機能強化
    多次元データベースの分野で世界トップレベルの実績を有するEssbaseを、当社データベースに取り込み、「SymfoWARE Essbaseサーバ」(シンフォウェア エスベース サーバ)として提供します。多様な視点からの分析やドリルダウン(部分の拡大分析) 等、高度なOLAP(OnLine Analytical Processing)ソリューションを提供しMicrosoft ExcelやLotus 1-2-3の表計算ツールによる多次元データベースの直接操作を実現します。また、データ抽出ツールSymfoWARE Navigator(シンフォウェアナビゲーター)との組み合わせにより、データ抽出から分析まで、アプリケーション開発無しでデータウェアハウスシステムが構築可能です。

【価格/出荷時期】
・「SymfoNET/ObjectDirector」価格:40万円〜出荷:97年2月末より
・「ObjectTransaction」価格:50万円出荷:97年2月末より
・「InfoObjects」価格:15万円出荷:97年2月末より
・「Safeauthor」価格:80万円〜出荷:97年2月末より
・「証明書サーバ」価格:130万円〜出荷:96年12月初より
・「Webjet」価格:80万円〜出荷:97年2月末より
・「NETSTAGE インターネット WWWゲートウェイ」価格:10万円出荷:96年12月初より
・「SymfoNET/Web GW for GS」価格:20万円出荷:97年2月末より
・「SymfoNET/Mobile」価格:2.5万円〜出荷:97年3月より
・「SymfoWARE Essbase サーバ」価格:850万円〜出荷:97年2月末より

【販売目標】
富士通、PFU両社で今後2年間で、DS/90全体で22,600台の販売を予定しております。

*製品名等の固有名詞は一般に各社の登録商標または商標です。
以 上


【今回の強化内容について】
  1. イントラネット構築に向けたソフトウェア強化
    DS/90では、イントラネットを、基幹情報サーバ、WWWサーバ、およびパソコンで構成する3層クライアントサーバシステムにより実現するため、インターネット関連のソフトウェアを大幅に強化いたしました。

    (1) 3層クライアントサーバシステムによるイントラネット

    (2) 既存システムとの連携によるイントラネット構築
    DS/90サーバに接続されたクライアントのWebブラウザから、当社グローバルサーバ(GS/M シリーズ)やビジネスサーバ(Kシリーズ)の既存の業務アプリケーションをそのまま利用可能とする、ゲートウェイ型の連携ソフトウェアを、DS/90によるWWWサーバ向けに提供いたします。
    「Webjet」 は、GS/MシリーズやKシリーズのオンライン業務の画面をDS/90に接続されたクライアントのWeb ブラウザ上に表示し、データの入力や照会を可能とします。「Webjet」 を搭載したDS/90は、ホストからは、当社F6680系ディスプレイ装置として認識されます。(F6680 端末エミュレーション)。
    「NETSTAGE インターネット WWWゲートウェイ」は、GS/Mシリーズのトランザクション処理(AIM応用プログラム)を、Web ブラウザから利用可能とします。
    この際、AIM応用プログラムの画面定義情報を、DS/90サーバに格納することにより、GS/Mシリーズの負荷を上げることなく、高速にトランザクションを処理することが可能です。
    「SymfoNET/Web GW for GS」は、GS/Mシリーズのバッチ業務の起動や、その出力ファイルの受信および表示を、Webブラウザ上で行うことを可能とします。例えば、ブラウザ上で検索条件を指定し、その条件でGS/Mシリーズのデータベースを検索するバッチ業務を起動し、抽出されたデータをクライアントにダウンロードして表計算シート形式に直接取り込むことが可能です。ここで、GS/Mシリーズ上の検索プログラム以外は、全てDS/90サーバに格納するHTMLとして記述できるため、開発や保守が容易です。

    (3) WWWサーバのセキュリティ機能強化
    「Safeauthor」 は、電話回線やISDN回線によるインターネットWWWサーバへのアクセスにおける業界標準のユーザ認証プロトコル、RADIUSに準拠した認証サーバソフトウェアです。「Safeauthor」を利用することにより、外出先や自宅からのWWWサーバの利用を可能にし、かつ、ファイアウォールソフトウェア「Safegate」との組み合わせにより、権限の無い者による不正な侵入を防止することが可能です。
    更に、「Safeauthor」 は、企業内ネットワークに存在する複数のサーバに対する認証を一元管理でき、また、課金情報の管理も可能です。
    基幹情報サーバ等の社内システムをインターネット経由で社外と接続し取引や情報交換に利用する場合には、情報の発信者の正当性を証明する「証明書」の発行と管理、および、データの漏洩や改ざんを防止するための暗号化など、高度なセキュリティ機能が必要となります。今回提供の「証明書サーバ」ソフトウェアは、証明書の発行/管理と、暗号化に使用する鍵(秘密鍵)の発行を行い、インターネットによるビジネスシステムの構築をセキュリティの面からも支援いたします。また、この証明書と鍵を使用した、Privacy Enhanced Mail(PEM:暗号メール)の交換を、Windows95の暗号メールクライアントとの間で実現します。

  2. モバイルコンピューティング対応機能
    オフィスで利用しているクラインアント・サーバ環境を、外出先から、ノートブックパソコンと携帯電話や公衆電話を通じて利用可能とする機能です。
    例えば、DS/90からアプリケーションプログラムをノートパソコンにダウンロードして利用したり、データベースを検索したりすることが可能となります。
    このような機能をモバイル環境で快適に利用するため、パソコン側で動作する「SymfoNET/Mobile」ソフトウェアは、電話回線による接続環境を定義するロケーション管理機能、および、電話回線が途中で切れても自動的に再接続して処理を続行するモバイル接続機能、および、アプリケーションやファイルのダウンロード機能を提供いたします。

  3. 多次元データベースによるデータウェアハウス機能強化
    当社製データベースSymfoWARE Serverのオプション製品として、多次元データベース「SymfoWARE Essbase」を提供し、データ抽出ツールのSymfoWARE Navigatorとの組み合わせにより、多角的な分析を可能とするOLAPソリューションを実現します。
    「SymfoWARE Essbase」は、多次元データベースの分野で世界トップレベルの実績を有するEssbaseを、当社データベースに取り込んだ製品であり、アプリケーション開発なしで、高度なOLAPソリューションを提供します。エンドユーザが、Microsoft ExcelやLotus 1-2-3の表計算ツールを使ってEssbaseに直接アクセスしたり、グラフィカルな開発環境であるアプリケーションマネージャにより情報分析業務を構築することが可能です。
    「SymfoWARE Essbase」のデータ生成は、SymfoWARE Serverの全社データウェアハウスから、SymfoWARE Navigator拡張オプションを使って、分析の対象となるデータを抽出することによって可能であり、その後の分析まで、面倒なアプリケーション開発なしで実行可能です。

以上


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