平成8年3月6日
富士通株式会社

超小型マルチメディア多重装置「E-2350CompactMUX」新発売

〜LAN-WANネットワーク商品の強化〜

当社はこのほど、中小規模,支線系ネットワーク向け、小型・低価格マルチメディア多重装置「E-2300シリーズ CompactMUX」の新商品としてフレームリレー/FRAD機能対 応の超小型ハイブリッド多重装置「E-2350CompactMUX」を開発し、3月6日から販売を開始いたします。

現在、企業の通信ネットワークには、ビジネス環境の変化に伴い、一層の効率化と経済性が求められています。これにより、クライアントサーバシステムの普及に伴う全社的なLAN-WAN-LANネットワークの構築にあたり「安価に支線系までLAN-WAN-LANネットワークを拡げたい」とのニーズが拡大してきています。
「E-2350CompactMUX」は、高速ディジタル回線64K/128Kビット/秒(Iインタフェース)を利用して、音声,低速データ,LAN間通信データを、メディアの特性に応じた最適な 伝送方式を利用することにより効率良く統合。フレームリレー/FRAD機能をとり入れ、小規模拠点における高効率・低コストなLAN-WAN-LANネットワークの構築を実現します。

【主な特長】

【価 格】120万円より
【販売目標】今後3年間で3,000台
【出荷時期】平成8年7月末

【E-2350 CompactMUX 特長の詳細】

  1. メディア特性に応じた最適な伝送方式の利用が可能
    従来,TDM(時分割多重方式)では高速ディジタル回線の帯域をメディア特性(音声,低速データ等),端末毎のトラフィック,要求レスポンス等に関係なく固定で割付なければならず(下左図)、回線の利用効率に限界がありましたが、E-2350CompactMUXでは「時分割多重方式+フレームリレー方式+FRAD機能」の組み合わせによる固定帯域伝送+論理多重伝送の利用で(下右図)回線の利用効率が大幅に向上すると共に、メディア特性に応じた最適なネットワークの構築を実現します。

    【メディア特性に応じた最適な伝送方式】

  2. 当社幹線系マルチメディア多重装置「E-2500シリーズDMIX』との通信可能
    当社の提供する幹線系ネットワーク向けE-2500シリーズDMIXとの対向通信が可能です。
    これにより、大規模拠点から小規模拠点まで高効率ネットワークの構築が可能となります。また、監視等も含めたトータルネットワーク構築・運用・管理が容易に行えます。

  3. 設置が容易な小型設計
    E-2300シリーズは、小型デスクトップタイプ。場所を取らずにオフィスへ容易に設置可能です。

  4. 高度なネットワーク機能
    1. FRAD機能における端末優先処理制御
      既存端末(HDLC)にデータ送信優先制御の設定が可能。これにより、LAN間通信等のバ ースト性の高いデータ発生時にも既存端末(HDLC)のレスポンス確保が可能となります。

    2. フレームリレー/FRAD機能によるデータ輻輳制御機能
      ホスト側ルータからのバーストデータにより、フレームリレー網が輻輳状態となった場合、「E-2350CompactMUX」側で輻輳状態を判断し,ホスト側ルータ及び端末側ルータに輻輳状態を通知。これにより、ホスト側ルータで送出するデータレートを下げる* ことでデータの輻輳状態を回避します。(*ルータのスペックによる)
      * 当社が提供するブルータ 「LINKRELAYシリーズ」では、本機能をサポートしており、「E-2350CompactMUX」+「LINKRELAYシリーズ」の組合せにより、一層の高効率・高信 頼ネットワークの構築が可能となります。

    3. データトラフィック管理機能
      NSP(ネットワーク・サービス・プロセッサ)により,データトラフィックが把握しに くいLAN間通信のデータトラフィックを明確化し、チューニングが可能。常に最適な状 態でのネットワーク運用を実現します。(DMIX連携時)

【主な仕様】

-以 上-

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