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平成8年7月30日
富士通株式会社

最大容量8Mバイトのフラッシュメモリ・ ミニチュアカード
「MB98C80000/MB98D80000」シリーズ新発売

当社はこのほど、 最大容量8Mバイトの5V単一電源フラッシュメモリ・ミニチュアカード「MB98C80000シリーズ」と、同4Mバイトの3.3V単一電源フラッシュメモリ・ミニチュアカード「MB98D80000シリーズ」を製品化し、7月30日よりサンプルの受注を開始いたします。
本製品はMCIF(ミニチュア・ カード・ インプリメンターズ・ フォーラム)(*1)で仕様化されたミニチュアカードに準拠しており、 従来のメモリカードに対して1/4 の小型形状(38mm ×33mm×3.5mm)でありながら、5V単一電源で最大8Mバイト(16Mビットフラッシュメモリを4個搭載)を実現しております。
5V単一電源のタイプには1M/2M/4M/8Mバイトの4種類を、また3.3V単一電源のタイプには2M/4Mバイトの2種類を用意しており、豊富な品揃えでお客様の多様な要求にお応えいたします。

ミニチュアカードは業界最小のメモリカードで、システムとの接続には、導電性ゴムを利用したコネクタを採用しており、従来のピン形状コネクタに比べ、容易に取り外しができ、耐久性に優れています。
なかでも、フラッシュメモリを搭載したミニチュアカードは、 データの書換えができ、電源を切っても記憶した情報を保存できるのが特長です。そのため、デジタルカメラ、デジタルオーディオレコーダー, セルラーホーン, 携帯型コンピュータなど、携帯型の電池駆動製品のリムーバブルな記憶媒体として最適です。
また、ファイル管理用ソフトウェア「FTL(Flash Translation Layer)」(*2)をパソコンにインストールし、PCカードアダプタを使うことによって、JEIDA/PCMCIA規格のPCカードとの互換性を保つことができ、様々な携帯機器から画像データ・音声データなどをパソコン上に展開することができます。

なお、去る7月22日にAMD、インテル、シャープ、富士通が発表いたしました「共通フラッシュメモリ・インターフェース(CFI)仕様」に準拠したフラッシュメモリ、およびその製品を搭載したミニチュアカードは、97年第4四半期を目処に提供する予定です。

【出荷時期】 サンプル出荷:平成8年7月 量産出荷:平成8年10月
【サンプル価格】
「MB98C80000シリーズ」:2,600 円〜(1M 5V単一電源)
「MB98D80000シリーズ」:3,800 円〜 (2M 3.3V 単一電源)
【販売目標】 10,000枚/月

スモールフォームファクタフラッシュカードの生産量は、全世界で1998年約105万枚2000年500万枚と急速に高まると予測しております。(96年6月米国in-stat社調べ)

「MB98C80000/MB98D80000 シリーズ」の主な仕様

[語句説明]

*1:MCIF(ミニチュア・カード・インプリメンターズ・フォーラム)
1996年2月にミニチュアカードの仕様の標準化及び普及促進を目的に当フォーラムが発足。富士通株式会社、AMD、インテル、シャープ株式会社、コニカ株式会社オリンパス光学工業株式会社等参加企業は現在36社以上。
*2:FTL(Flash Translation Layer;フラッシュ・トランスレーション・レイヤー)
フラッシュメモリカードをパソコン上でコントロールするためのソフトウェア名称このソフトを使用して、本ミニチュアカードを使用可能にすることにより、パソコン上で、情報のやり取りが可能になる。また、携帯機器にバンドルするドライバーソフトとして、FTL-Liteがあり、FTL とは互換性があるため、携帯機器で取り込んだデータ(画像/音声データ等) をパソコン上に展開することができる。


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