平成8年7月22日
日本AMD 株式会社
インテルジャパン株式会社
シャープ株式会社
富士通株式会社

フラッシュメモリ大手 4社が、
共通フラッシュメモリ・インターフェース(CFI) 仕様について合意

アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD) 社、インテルコーポレーション、シャープ 株式会社、富士通株式会社のフラッシュメモリ・メーカ大手 4社は、本日、共通フラッ シュメモリ・インターフェース(CFI = Common Flash memory Interface) 仕様を標準化 することで合意したと発表しました。

これら 4社がCFI 仕様に合意したことで、ユーザは、各ベンダーのフラッシュ製品間 の上位および下位互換性を提供するソフトウェア・ドライバを標準化することができま す。 これにより、システムで使用中のフラッシュメモリを他のメーカのものに変更す る際にも、手を加えることなく置き換えることが可能となります。

フラッシュメモリ大手4社が共通のインターフェース仕様に合意したことで、フラッ シュメモリ市場の拡大がさらに加速されるものと期待されます。

本仕様では、デバイスのアーキテクチャおよびソフトウェアでのデバイスID確認方法 を規定しており、メーカ特有の制御アルゴリズムを有するフラッシュメモリを共通のソ フトウェア・インターフェースで使用することが可能となります。CFI の照会(Query) データ構造には、読み出し/書き込み/消去動作に必要な全ての情報(フラッシュメモ リ・アーキテクチャ、電圧、記憶容量など)が含まれます。今後開発される上記メーカ のCFI 採用フラッシュメモリ製品は、互換性が維持されるようになります。 したがって、セット機器メーカでのソフトウェアの開発手順が簡単になるとともに、 大容量品への置き換えも容易になります。

同仕様の採用は、特に「ミニチュアカード」のような小型の記憶媒体に有効です。 既存のデジタルスチルカメラ、オーディオ機器、携帯電話、ノートパソコンなどに使 用されるミニチュアカードに本使用のフラッシュメモリを採用することにより、機器側 のソフトウェアを変更することなくカード記憶容量を増やすことができ、簡単に機器の グレードアップを図ることができます。

さらに、次世代の機器においても現行のミニチュアカードが使用できるようになり、 カードに汎用性をもたせることができます。この仕様は、上記4 社から無償で入手する ことができます。CFI 仕様は将来のフラッシュ機器の実用化を念頭において開発された ものですが、この新機能を活用するために現段階からソフトウェア・ドライバを開発す ることができます。

4 社の他、CFI 仕様をサポートしている企業には、FTL(フラッシュ・トランスレーシ ョン・レイヤ)(注:)ソフトを提供している、 M-システムズ、SCM マイクロシステムズ、 システムソフトがあります。

AMD 社は、パーソナル/ ネットワーク・コンピュータおよび通信市場向けに集積回路 を供給しているグローバル企業です。フォーチュン誌500 社にもリストアップされ、プ ロセッサ、フラッシュメモリ、プログラマブル・ロジック・デバイス、通信/ ネットワ ーク用途向け製品を製造販売しています。1969年に設立、カリフォルニア州サニーベー ルに本拠地を構え、世界各地に営業および製造拠点を擁しています。1995年の売上高は 約25億ドルを計上しました。

世界最大の半導体メーカーであるインテルコーポレーションは、パソコン・ネットワ ーク/コミュニケーション製品の世界的なメーカーでもあります

シャープ株式会社は、家電、情報通信機器および液晶、半導体などの電子部品を含め た国際的な総合エレクトロニクスメーカーです。

富士通株式会社は、情報処理システム、通信機器、電子機器の世界的な大手メーカー です。AMD 社と共同で、富士通AMD セミコンダクタ社を設立し、世界最大のフラッシュ メモリ工場を操業しています。
以 上

注:FTL フラッシュメモリ用ファイル管理ソフトウェア


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