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1996年8月14日
富士通株式会社

日本初!! CORBA 2.0準拠製品の相互運用性の検証を完了
シンフォネット・オブジェクトディレクター

〜富士通のSymfoNET/ObjectDirectorとアイオナ・テクノロジのOrbix〜

当社は、このたび当社のソフトウェア製品SymfoNET/ObjectDirector(シンフォネット・オブジェクトディレクター)とアイルランドのアイオナ・テクノロジー社(IONA Technologies Ltd.、代表取締役社長 : Chris Horn(クリス・ホーン)、本社:ダブリン)のソフトウェア製品Orbixで開発したアプリケーションの運用検証を、両社のソフトウェア製品が混在する分散システム環境で完了いたしました。

検証を行った当社のソフトウェア製品は、「SymfoNET/ObjectDirectorV1.0」で、OMG(Object Management Group)によって1994年12月に発表されたオブジェクト指向の分散処理環境を実現するためのアーキテクチャCORBA 2.0(Common Object Request Broker Architecture)に準拠しています。
今回の検証により、SymfoNET/ObjectDirectorで開発したアプリケーションが、他社のCORBA2.0準拠のオブジェクト指向の分散処理環境で、共用・再利用可能なことが実証され、生産性・保守性の向上が裏付けられました。

現在CORBA2.0に準拠したソフトウェア製品は少なく、今回 日本で初めてOMGのCORBA2.0に準拠した製品間での運用検証が完了しました。

[SymfoNET/ObjectDirector]

SymfoNET/ObjectDirectorは、CORBA2.0に準拠するソフトウェア製品で、1995年11月末より国内出荷しています。
本製品は、サーバ機能を当社のUXP/DS及びSolarisに、クライアント機能をWindowsn3.1、Windows 95、Windows NT 3.51に提供しており、開発言語としてCとC++をサポートしています。また、Microsoft社が規定するオブジェクト環境OLE2.0をサポートすることにより、アプリケーションを部品レベルで扱え、アプリケーションの生産性・保守性を向上させています。
今後、サーバ機能をWindows NT 3.51、HP-UX、AIXに提供し、開発言語としてJavaをサポートしていく予定です。

[OMG]

OMG(Object Management Group)は1989年に設立されたオブジェクト管理グループ。 オブジェクト指向アプリケーション環境の開発・標準化・普及のための団体である。 オブジェクト指向の分散処理環境を実現するためのアキテクチャCORBA(Common Object Request Broker Architecture)を規定する作業を行っています。
現在では富士通、IBM、HP、SunSoft、DECを含む600社以上が参加しています。

[アイオナ テクノロジ社]
商号: IONA Technologies Ltd.
代表者: Chris Horn(President)
所在地: 8-10 Lower Pembroke St., Dublin 2, Ireland.
設立: 1991年3月
従業員数: 約200名
主業務内容: 分散システム通信基盤ソフトウェア製品Orbixの開発・販売を行っています。
日本では、株式会社 東洋情報システムがOrbixの販売を行っています。
販売拠点: ダブリン(アイルランド)、ケンブリッジ(米国)、パース(オーストラリア)

*Windowsは、米国マイクロソフトコーポレーションの米国および他の国における登録商標です


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