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PRESS RELEASE

2015年3月17日
株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ

ダイナミックな販売活動を支援する高速・高精度な売上予測技術の実用化に成功!

~商品の売れ筋を素早く分析し、タイムリーに販売戦略に生かす~

  近年、ビッグデータ活用シーンとして、POSデータと購買行動に影響を与えるコーザルデータ(注1)を掛け合わせ、商品の売上要因やトレンドの時系列変化を推定・予測しながらダイナミックな販売活動を行う「フォーキャスト型セールス」が注目されています。
  当社は、このような販売活動に欠かせない高速・高精度な予測技術を開発しました。本技術は、株価や為替レートの時間と共に変化するデータの分析、水産や農産物等の需要予測、トレンドの推定と予測、広告効果予測などタイムリーな分析が必要な広い分野に応用する事ができます。
  当社は、本技術を活用したシステム構築のビジネス展開を4月末から開始します。

1. 背景

  多数の要素が絡むような事象について状況把握しながらタイムリーな予測をしたいというニーズがあります。例えば、購買行動は気象や周辺イベント、価格などに影響して決まりますが、統計手法を使い多様な因子が絡む購買行動予測を多数の商品に対して行うためには多くの計算時間が必要で、タイムリーに分析結果を活用するには難しい側面がありました。このため、状況の変化に合わせた販売戦略の検討は人に依存した経験や勘に頼らざるを得ず、機会損失や過大在庫を引き起こしやすいという問題を抱えていました。

2. 開発した技術

  当社は、予測精度が高い「状態空間モデル(注2)」の演算処理を、並列処理化を図り高速に実行する技術を開発して、1年間の売上データ(約1テラバイト)から、5万件の商品の売り上げ予測を10個の因子を使用して、数時間で解析することに成功しました。
  これにより、大量のデータから導いた精度の高い売上予測を基にして、タイムリーかつ最適な販売戦略を策定することができます。
  例えば、製造会社では、自社や競合他社のマーケティング活動の効果を地域別、季節、イベント軸など細かな軸で検証を行いながら、タイムリーに自社の価格戦略、広告・販促戦略、流通戦略、商品戦略、製造計画に反映することが可能となります。
  また、販売会社・店舗は、数万点の商品の売れ筋状況と因子の関連性を掴み、当日の売上状況から気象状況等を勘案した翌日の仕入れ数や販売価格、プロモート戦略の見直しなどにタイムリーに反映することが可能になります。
  その他、株価や為替レートの時間と共に変化するデータの分析、水産や農産物等の需要予測、トレンドの推定と予測、広告効果予測などタイムリーな分析が必要な広い分野に応用する事ができます。

3. 今後

  当社は、ビッグデータ活用に対する取り組みとして、早くから研究・開発を行ってきました。実際に産業、流通、エネルギー、メディア、金融、公共などのお客様に向けて、スマートグリッドやログ分析、マーケット分析などのシステム開発に取り組んでいます。
  当社は、今後もビッグデータ活用領域において、さまざまな技術を用いたソリューション整備を行い、ビッグデータ分析・活用ビジネスを積極的に推進してまいります。

以上


【注釈】

(注1) コーザルデータ: 価格、競合の価格、曜日、イベント日、気象、テレビCM、テレビ番組、レシピサイト検索ワード、流通プロモーションなど各種影響因子データ
(注2) 状態空間モデル: 売上等の「ある状態」を複数の変数(状態変数)からなる「変数式」で表し、状況に合わせて状態変数の値を最適化しながら予測精度向上を図っていく統計処理モデル

≪本件に関するお問い合わせ先≫

株式会社富士通ミッションクリティカルシステムズ
先端ソリューションビジネス推進室
  電話: 045-438-2090
  受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)



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