PRESS RELEASE

2023年12月11日
富士通株式会社

富士通、「健康経営アライアンス」に参画

当社は、このたび、2023年6月30日に設立された健康経営アライアンスに参画しました。
健康経営アライアンスは、「社員の健康をつうじた日本企業の活性化と健保の持続可能性の実現」というビジョンに共感する290の企業・団体(11月30日時点)が活動する組織です。

これまで当社は、社員の心身の健康維持および増進に向け、大学や企業などと連携し、がん対策注1や頭痛対策注2、また胸部X線写真の活用による骨評価注3などの様々な施策を推進しています。

本アライアンスへの参画を通じて、業界を超えた健康経営に関する知識やノウハウの共有により、社員が心身とも健康に働くことができる環境を作り上げることで日本企業の持続可能性を追求するとともに、医療費増大などの社会課題を解決するための健康経営のプラットフォームづくりへ貢献していきます。

背景

当社グループでは、ビジネスを通じたお客様・社会への価値提供を重視し、3つの必要不可欠な貢献分野(マテリアリティ)を定め、その一つに、人々のウェルビーイングの向上を掲げています。具体的な取り組みとして、サステナブルな世界の実現を目指す「Fujitsu Uvance」のもと、あらゆる人のライフエクスペリエンスを最大化する「Healthy Living」の領域で、社員への継続的な健康教育のみならず、医療機関や製薬企業向けに診療データや健康データの利活用基盤注4の提供などを行っています。

健康経営アライアンスにおいて、当社は、他の参画企業と、取り組みや健康経営に関する評価指標の活用についての情報交換に加え、社員の健康データの傾向比較を通じ、自社の健康情報を中心とする様々なデータの利活用を促進し、さらなる健康経営の強化を図ります。また、それらの知見を活かした健康経営のソリューションを提供することで、日本の健康寿命の延伸のみならず、健保財政の適正化や医療費抑制といった社会課題の解決にも貢献していきます。

健康経営アライアンスの主な取り組み

健康経営アライアンスでは、企業と健保が連携したコラボヘルスの推進を通じて、データドリブンの課題特定と解決策の実行、各種施策の評価を行っていきます。また、データヘルス計画に基づくPDCAサイクルの着実な遂行を通じて、健康経営の型づくりと成果創出のためのソリューションの共創および産業界への実装を実現していきます。

1.健康経営の評価指標の設計

健康経営の取り組みと成果が適正に評価され、企業価値向上に資する健康経営のKPIを設計します。

2.データ分析に基づく健康経営アセスメントの作成

健診・レセプトデータの分析結果や従業員アンケートなどの分析結果を活用し、健康課題の特定と可視化に資する「健康経営アセスメント」の枠組みを検討中です。会員皆様の健保・労務担当者様とのコラボヘルス促進の一助を目指します。

3.各種ソリューションの情報プラットフォームの構築

健康経営の成果創出に必要な各種ソリューションの情報を蓄積します。参画企業・団体のソリューション導入経験、効果検証結果をもとにデータベースを構築し、自社の課題に合ったソリューション選定の判断材料を共有します。1社では限定的なトライ&エラーを、多くの企業・団体による集合知で、解決策の実行に関するラーニングスピードを高めていきます。

4.勉強会/セミナーの開催

経営層、人事・健保実務担当者向けに、健康経営に関するリテラシー、スキルを高めるための勉強会やセミナーを開催します。

(テーマ例)
(1)人的資本経営における健康経営の取り組み
(2)健康経営におけるデータ活用
(3)健康経営を浸透する企業文化の醸成と従業員への働きかけ
(4)課題解決に向けた企業の実践事例

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

  • 注1
    がん対策:
    当社は2020年1月より、東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一准教授(現東京大学大学院医学系研究科 総合放射線腫瘍学講座 特任教授)の協力のもと、「がん予防と治療と仕事の両立支援」をテーマとした講義とe-Learningを組み合わせたがん教育を国内グループ従業員約7万人を対象に実施。また、がん対策推進企業アクションに当社のe-Learning教材を提供し、パートナー企業の5万人以上が受講。(「従業員7万人を対象とした大規模ながん教育を実施」2020年1月15日プレスリリース)
  • 注2
    頭痛対策:
    当社と国際頭痛学会の世界患者支援連合、日本頭痛学会との3者共同で、2019年7月から2022年2月まで「FUJITSU頭痛プロジェクト」を展開。国内の当社グループ従業員約7万人を対象とした、頭痛に関する知識を習得するためのe-Learningのほか、頭痛患者へのビデオセミナー、専門医とのオンライン頭痛相談などのプログラムを実施。(「世界初、国際頭痛学会の世界患者支援連合より頭痛対策プログラムの世界的リーダー企業に認定」2022年3月2日プレスリリース)
  • 注3
    胸部X線写真の活用による骨評価:
    当社とiSurgery(アイサージェリー)株式会社が、東京慈恵会医科大学整形外科学講座と共同で、胸部X線写真の活用による骨評価の有用性および従業員の健康意識・健康行動の変化への効果検証を目的に、2023年10月から2025年3月まで実証実験を実施。(「富士通とiSurgery、東京慈恵会医科大学整形外科学講座と骨の健康増進プロジェクトを開始」2023年9月26日プレスリリース)
  • 注4
    診療データや健康データの利活用基盤:
    医療分野における診療データや健康データの利活用に向けた新たなクラウド型のプラットフォーム「Healthy Living Platform(ヘルシーリビングプラットフォーム)」を開発し、2023年3月より日本国内において、医療機関や製薬企業向けに提供。(「クラウド型のプラットフォーム「Healthy Living Platform」を販売開始」2023年3月28日プレスリリース)

関連リンク

当社のSDGsへの貢献について

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

本件が貢献を目指す主なSDGs

本件に関するお問い合わせ

Employee Success本部 Employee Relation統括部
電話:03-6252-2103(直通)



プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容などは発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。

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