このページの本文へ移動
  1. ホーム >
  2. プレスリリース >
  3. 「液浸冷却システム」が平成30年度省エネ大賞資源エネルギー庁長官賞を受賞

PRESS RELEASE (環境)

2019年1月18日
富士通株式会社

「液浸冷却システム」が平成30年度省エネ大賞
資源エネルギー庁長官賞を受賞

ロゴ

当社は、革新的な省エネルギー化を実現する「FUJITSU Server PRIMERGY 液浸冷却システム(以下、液浸冷却システム)」において、平成30年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門 資源エネルギー庁長官賞(節電分野)(主催:一般財団法人 省エネルギーセンター、後援:経済産業省)を初めて受賞しました。これは、本製品がICT機器としてだけではなく、データセンター全体の省電力化を実現する先進的な省エネルギーシステムであると評価されたものです。

当社は今後も、省エネを実現する革新的な製品・サービスを提供することにより、お客様のデジタル革新と省エネルギー化、および気候変動の緩和に貢献していきます。


省エネ大賞について

省エネ大賞は、優れた省エネ活動事例や先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰することにより、わが国全体の省エネ意識の拡大、省エネ製品の普及などによる省エネ型社会の構築に寄与することを目的とした表彰制度です。

受賞の背景

近年、IoTや人工知能(AI)などの普及に伴い、データセンターが扱うデータ量や処理量は飛躍的に増大しつつあり、これに伴う消費電力の増加が懸念されています。

当社は、スーパーコンピュータ開発などを通じて長年培ってきた液体冷却技術をベースに、ICT機器とデータセンター設備を一体のものとして捉えた総合的な省エネソリューションを目指して新たな冷却システムの実用化に取り組み、「液浸冷却システム」を開発しました。今回の受賞は、本製品がデータセンターの運用に求められる高い可用性を実現しながら、省エネに貢献することが評価されたものです。

「液浸冷却システム」について

本製品は、サーバを冷却液に浸漬することで、サーバ全体を偏りなく効率よく冷却するよう設計された冷却システムです。サーバが発する熱が室内に排出されないため、冷却のための空調を必要としないほか、サーバに内蔵する冷却ファンも不要とすることで、高い電力効率を実現します。これらにより、空冷システムに比べて冷却設備を含めたサーバシステム全体の消費電力を約40%削減(注1)し、CO2排出量の削減に貢献します。さらに設置スペースあたりのサーバ集積密度を約2倍(注2)にすることができ、TCO(注3)削減にも貢献します。

「液浸冷却システム」の液浸槽
「液浸冷却システム」の液浸槽

サーバを取り外し、冷却液から引き上げる様子
サーバを取り外し、冷却液から引き上げる様子


商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 サーバシステムの消費電力を約40%削減:
マルチノードサーバ「PRIMERGY CX2560 M4」96台で構成したサーバシステムにおいて、空冷式の空調設備やサーバ内の冷却ファンの消費電力を同構成の液浸冷却方式と比較検証したもの。なお、削減効果は設置環境によって異なるため、お客様環境での消費電力削減値を保証するものではありません。
注2 設置スペースあたりのサーバ集積密度を約2倍:
マルチノードサーバ「PRIMERGY CX2560 M4」80台で構成したサーバシステムにおいて、空冷式でラック4台が必要だったのに対し、液浸冷却方式では液浸槽2台に集約可能であることを検証したもの。なお、改善効果は設置環境によって異なるため、お客様環境でのサーバ集積密度を保証するものではありません。
注3 TCO:
Total Cost of Ownership。システムの導入費用だけではなく、運用・管理まで含めた総費用。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

環境・CSR本部 環境企画統括部
電話 044-754-3413(直通)
受付時間: 9時~17時(土曜日・日曜日・祝日・当社指定の休業日を除く)
入力フォーム お問い合わせフォーム


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。