PRESS RELEASE (ストレージ)
2018年10月24日
富士通株式会社
ハイエンドストレージ「ETERNUS DX8000 S4」シリーズの新モデルを販売開始
当社は、ハイエンドストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS DX8000 S4 series(フジツウ ストレージ エターナス ディーエックス8000 エスフォー シリーズ)」の新モデル「ETERNUS DX8100 S4」および「ETERNUS DX8900 S4」の2機種(注1)を、10月24日より販売開始します。
「ETERNUS DX8900 S4」は、基幹IA/UNIX/PCサーバなどのオープンシステムとの接続をサポートし、従来比約1.3倍の性能改善を実現したほか、新たに搭載したデータ圧縮技術により、格納データの容量を約50%まで削減(注2)します。
また、新モデルはいずれも当社のメインフレーム「FUJITSU Server GS21(以下、GS21)」シリーズとの接続をサポートしており、ミッションクリティカルな分野における基幹システムのICTインフラを支えます。
背景
近年、金融・医療・交通・エネルギーなど社会インフラを支えるミッションクリティカルな分野において、フィンテック・スマートシティ・スマートグリッドなどICTを活用した新領域でのビジネス創出が求められています。それらを支えるICTインフラには、同時に大量データの高速処理やリソースの拡張など、より高い性能や運用の柔軟性が求められます。
新モデルの主な特長
- 高パフォーマンスを実現する設計
「ETERNUS DX8900 S4」では、オープンシステム接続用途において、ストレージコントローラ(注3)に高性能CPUおよび従来比約3倍の容量となるメモリを搭載することで、最大で従来比約1.3倍となる約1,000万IOPS(注4)の性能を発揮します。また、高速レスポンスが可能なNVMe(注5)方式のSSD(注6)を二次キャッシュとして搭載することで、キャッシュレスポンスを向上しました。
- 低コストでのシステムインフラ構築を実現
「ETERNUS DX8900 S4」では、オープンシステム接続用途において、リアルタイムでデータ圧縮処理を行う専用のチップを新たに搭載することで、性能への影響を抑えつつ格納データの容量を約50%まで削減します。これにより、記憶媒体数を減らした効率的な運用が実現可能です。また、新たに最大30TBの大容量SSDをサポートし、低コストでのシステムインフラ構築が可能です。
- ミッションクリティカルな用途において信頼性の高いシステムを実現
新モデルは、いずれも2030年以降も提供を予定している当社のメインフレーム「GS21」シリーズとの接続が可能です。これにより、高い信頼性が求められるミッションクリティカルな分野における基幹システムのICTインフラを支えます。「ETERNUS DX8100 S4」は、「GS21」内にストレージ本体を搭載するオールインワン型での提供も可能で、通常のモデルに比べて設置面積を最大40%削減したコンパクトなサーバ構成を実現できます。
ETERNUS DX8100 S4
ETERNUS DX8900 S4
販売価格・出荷時期
製品名 | 主な仕様(最大) | 販売価格(税別) ※最小構成価格 |
出荷時期 | |
---|---|---|---|---|
ETERNUS DX8100 S4 |
メモリ ドライブ数 物理容量 |
64GB 48 57.6TB |
2,456万7千円から | 2019年1月18日 |
ETERNUS DX8900 S4 |
メモリ ドライブ数 物理容量 |
18TB 6,912 140PB |
5,256万8千円から | 2019年1月18日 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 「ETERNUS DX8100 S4」および「ETERNUS DX8900 S4」の2機種:
- 「ETERNUS DX8100 S4」は日本国内でのみ発売。「ETERNUS DX8900 S4」は全世界で発売
- 注2 格納データの容量を約50%まで削減:
- 一般的な用途における平均的な圧縮率を示したもので、50%の削減率を保証するものではありません
- 注3 ストレージコントローラ:
- データの読み書きや記憶媒体の管理・制御を行う演算処理装置
- 注4 最大で従来比約1.3倍となる約1,000万IOPS:
- 8KBのデータをランダムアクセス方式のみで読み出した場合における1秒間の読み出し・書き込み性能。
当社の既存モデル「ETERNUS DX8000 S3 series」との比較 - 注5 NVMe:
- Non-Volatile Memory Expressの略。PCI Express (PCIe) を通じて、不揮発性ストレージメディアを接続するための論理デバイスインターフェースの規格であり、SASに代わる次世代の接続インターフェース規格
- 注6 SSD:
- Solid State Driveの略。半導体記憶素子であるフラッシュメモリを用いたドライブ装置
関連リンク
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