PRESS RELEASE

2018年10月2日
富士通株式会社

ものづくりデジタルプレイス「COLMINA」の新バージョンを販売

背景

近年のものづくり分野では、変化し続ける市場ニーズや、マスカスタマイゼーションへの対応が急務となっています。その中で企業は、さらなる競争力強化のために、IoTやビッグデータ、AIなどICTを活用したものづくりのスマート化の取り組みを始めています。

新バージョンの特長

1. 短期間での効果実現（COLMINAシナリオ）

   当社がこれまで培った製造業の業務課題解決ノウハウを生かして定義したデータモデルや、データモデルを活用したアプリケーションを、「COLMINAシナリオ」6種として提供します。これを組み込むことで、シナリオごとに標準化されたモデルで見える化や分析・予測といったデータの活用が行えるため、生産性や品質の向上といった効果を短期間で実現可能です。

   例えば「シナリオ 生産影響最小化」では、欠品や欠員などといった日々の変化に対し、コスト・納期・品質・生産性などのうち、どのKPIを優先するのかをフレキシブルに考慮し、最適な投入計画（注2）をリアルタイムに導き出します。ほかにも設備・作業員の稼働率向上や製品の仕様変更の迅速化を支援するシナリオなどを提供します。

   
   「COLMINAシナリオ」の概要イメージ
   拡大イメージ

2. 業務要件に合わせたデータ処理を実現（COLMINAエッジリソースコンピューティング）

   現場から収集したデータを蓄積する「COLMINAデータモデル（注3）」やデータを活用するアプリケーションをエッジ領域でも利用できる（注4）ようになったことで、エッジ中心型のデータ処理を実現するとともに、従来のクラウド中心型と組み合わせたハイブリッド型のデータ処理も可能となり、お客様の業務要件に合わせたシステム運用が実現できます。これにより、エッジ領域でリアルタイム性や秘匿性を重視するデータを処理しつつ、クラウド領域でAIを活用してデータを分析するといった運用も可能になります。

   
   「COLMINAエッジリソースコンピューティング」によるデータ処理イメージ
   拡大イメージ

「COLMINA」新バージョンにおける主な製品の販売価格、および販売開始時期（注5）

製品名	月額販売価格 （税別）	販売開始時期
COLMINA V2基本	16万6千円から	2018年12月末より
COLMINA シナリオ	4万2千円から
COLMINA エッジ V2基本	1万5千円から

販売目標

2020年度に、「COLMINA」関連ビジネスで売上2,000億円

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 CPS：

Cyber Physical Systemの略。フィジカル（リアル）領域で収集したデータをサイバー（バーチャル）領域で分析・検証し、その結果をフィジカル領域に反映させ相互に作用しながら課題解決を図る仕組み

注2 最適な投入計画：

株式会社富士通研究所（本社：神奈川県川崎市、代表取締役社長：佐々木 繁）により開発された、仮想工場シミュレータを活用した生産計画最適化エンジンにより実現

注3 COLMINAデータモデル：

当社が社内外での実践で得たものづくりのノウハウを生かし、標準化団体が推奨する標準データモデルに対してオブジェクトやデータ項目を追加したもの

注4 エッジ領域でも利用可能：

「COLMINAエッジ」でアプリケーション（エッジアプリ）を利用する場合は、別途契約が必要

注5 「COLMINA」新バージョンにおける主な製品の販売価格に関する注釈：

・「COLMINA V2基本」は50ユーザライセンスを含みます
・「COLMINAエッジ V2基本」は、接続数およびユーザ数によって、別途ライセンス費用が発生します

関連リンク

• ものづくりデジタルプレイス「COLMINA」紹介サイト

---