PRESS RELEASE
2018年6月28日
富士通株式会社
スポーツデータを活用し、スポーツをより身近に楽しむ
「スポーツデータみらいデザインラボ」を横浜市、慶應義塾大学とともに開始
当社は、神奈川県横浜市(以下 横浜市)と慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(注1)とともに、スポーツに関するデータの利用価値向上による産業活性化を目指す「スポーツデータみらいデザインラボ」プロジェクトを、2018年6月28日から2021年3月まで行います。本プロジェクトは、IoT・ビッグデータ・AIを活用し、産業利活用や新ビジネス創出を推進する、横浜市が2017年に立ち上げた取り組み「I・TOP横浜」のスポーツ分野における実践になります。
「スポーツデータみらいデザインラボ」では、横浜市の学生や市民のスポーツ体験によって生み出されるスポーツデータについて、スポーツに関わる横浜市の企業・団体とのセミナーや対話を通じて利活用に向けた具体的なアイデアを創出し、継続的に実証していきます。これにより、スポーツデータを効果的に活用し、怪我の予防や、トレーニング手法の構築、スポーツ観戦機会の向上、企業・団体のコラボレーションによる新たな事業創出などを目指します。
当社は、これまで培ってきたアイデア創出のノウハウ提供や、映像データや測位データなどのスポーツデータの収集、AI技術を活用したスポーツの映像データ解析により、本プロジェクトに貢献していきます。
「スポーツデータみらいデザインラボ」について
- 目的
近年、様々なセンサーの高機能化・小型化により、トップアスリートだけでなくスポーツでのコンディショニングやパフォーマンスに関するスポーツデータを誰でも収集できるようになりつつあります。しかし、それらのスポーツデータを目的に応じて適切に収集するスキルや知識は限定的で、容易かつセキュアーに保存・分析する環境もまだ整っていません。「スポーツデータみらいデザインラボ」では、これらの環境整備や、スポーツデータ活用の未来構想を考える場の提供を通じて、2021年3月まで横浜市におけるスポーツによる産業活性化や新ビジネス創出を図っていきます。
- 実施概要
- 横浜市のスポーツに関わる企業・団体とのセミナーを開催し、効果的なスポーツデータ活用のあり方や、収集・活用を実現する環境のデザインを行う。
- 横浜市をフィールドとし、地域の学生や市民が、スポーツデータに親しむワークショップを実施し、実際に体験することでスポーツデータの利活用についてデザインと検証を行う。
- 体験デザインに基づき、スポーツデータ利活用を促進する技術開発と検証を行う。また、それらの技術やサービスを提供する新たな事業の創出を目指す。
- スポーツデータ活用のイメージ
- チームスポーツでの活用例:AIを使った映像解析や測位データ連携により、チームスポーツの動きを簡易的に確認できる環境を提供し、戦略に関するチーム間コミュニケーションを活性化する。
- 個人での活用例:練習や試合、日常の軽い運動などのデータを継続的に取得・蓄積することで、チームや選手の状態および変化を把握し、個々に合わせたトレーニング手法の構築や、スポーツ実施者自らがデータから気づきを得られるようにする。
- スポーツ観戦での活用例:スポーツデータと連動した観戦体験や、スポーツをする人と見る人をつなぐサービスの提供など、地域の学生や市民とスポーツとの接点を増やし観戦機会の向上につなげる。
- 各社役割
- 横浜市:
プロジェクト支援、ビジネス支援、情報提供
- 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科:
センシング技術、データ活用のデザイン、ファシリテーション
- 富士通株式会社:
AI技術、データ解析技術、データ活用環境の提供
- 横浜市:
今後
当社は、本プロジェクトを通して、スポーツデータを使った映像解析のサービス化や、継続的にスポーツデータを取得し健康維持など生涯を通して生活に活かすための環境構築を検討していきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
富士通コンタクトライン(総合窓口)
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