PRESS RELEASE （サービス）

2017年12月19日
富士通株式会社

東京大学川上研究室と、健康経営の評価を予測する実証プログラムを共同研究

企業の健康経営の推進に向けた適切な施策立案を支援

背景

近年、就業人口の減少、医療費高騰や保険料の逼迫など、企業と健康保険組合を取り巻く環境が変化し、従業員とその家族の健康が企業経営に影響を与える重要な要素となっています。そのため、企業の健康経営への関心も高まりを見せており、2016年からは経済産業省と東京証券取引所が共同で、健康経営に積極的に取り組む企業を「健康経営銘柄」として選定、公表しています。

健康経営を実践し、その成果を上げていくには、企業や健康保険組合が保有する従業員の健康情報を収集、分析し、有効な施策を講じていく必要があります。しかし、各評価指標間の相関関係が不明瞭であるため、目指す成果を実現するためにどのような評価指標に着目すべきかが特定できないことが課題となっています。加えて、企業内に散在する従業員の健康情報を効率よく収集し、指標を連動させる仕組みも必要となっています。

共同研究の概要

本共同研究では、まず、東京大学川上研究室が保有する健康関連の過去の様々な調査データや文献を分析し、「プロセス評価指標」と「アウトカム評価指標」の評価指標間の相関関係を導き出すアルゴリズムを開発します。

さらに、当社の職場ストレスチェックシステム「FUJITSU ヘルスケアソリューション 組織ストレスアセスメントe診断@心の健康」（注1）や企業向け健康情報管理システム「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE webH＠ins－GX（ホープ ウェブハインズ-ジーエックス）」（注2）で蓄積できる様々な健康情報や、人事給与システムの就業データなどと、開発したアルゴリズムを組み合わせ、現在の「プロセス評価指標」から、将来の「アウトカム評価指標」を予測する実証プログラムを開発します。

今後の展開

当社と東京大学川上研究室は、開発した実証プログラムによる「アウトカム評価指標」の予測が、企業の健康経営の推進に向けた適切な施策立案の支援にどう繋がるかといった有効性の検証を行います。さらにその検証結果を踏まえて、当社は提供中の健康情報管理などの各種ヘルスケア関連ソリューションと連携する健康経営ソリューションの製品化を目指します。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

注釈

注1 FUJITSU ヘルスケアソリューション 組織ストレスアセスメントe診断@心の健康：

厚生労働省の委託研究グループの開発による「職業性ストレス簡易調査票」をベースにしたストレス対策の運用を支援するためのストレス診断システム。

注2 FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE webH＠ins－GX：

健康診断履歴などの健康情報の管理・蓄積だけではなく、その健康情報を活用して産業医・保健師・スタッフ・従業員などの利用者が求める機能を提供し、従業員の効果的・効率的な健康増進を実現するソリューション。

関連リンク

• 「FUJITSU ヘルスケアソリューション 組織ストレスアセスメントe診断@心の健康」紹介サイト
• 「FUJITSU ヘルスケアソリューション HOPE webH＠ins－GX」紹介サイト

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