PRESS RELEASE (導入事例)
2017年11月10日
富士通株式会社
東北大学流体科学研究所様のスーパーコンピュータシステムを受注
当社は、このたび、国立大学法人東北大学流体科学研究所(所在地:宮城県仙台市片平キャンパス、所長:大林茂、以下 東北大学流体科学研究所)様より、スーパーコンピュータシステムを含む次世代融合研究システムを受注しました。
次世代融合研究システムは、最新の当社PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー)」による複数の計算システムなどから構成され、計算システムの理論ピーク性能は2.7ペタフロップス(注1)を超える予定です。
次世代融合研究システムは、東北大学流体科学研究所 未来流体情報創造センターに設置され、2018年度から運用を開始する予定です。当社は、本システムの導入および運用により、東北大学流体科学研究所様で行っているバイオやエネルギー、航空宇宙、半導体など様々な分野で生じる流体現象の研究促進を支援していきます。
背景
東北大学流体科学研究所様は、独創的な実験研究とスーパーコンピュータによる計算研究を一体化した次世代融合研究手法により、生体内の血流の解明、半導体製造におけるプラズマ流の制御など、様々な分野における流体科学の発展に貢献してきました。
今回、中核的設備である次世代融合研究システムを刷新し、大幅に性能向上させることで、健康・福祉・医療、環境・エネルギー、航空機といった産業分野などの流体科学研究をより強力に推進していきます。
当社は、これまでのHPC開発で培った技術を活用した大規模計算システムに、ソフトウェアによる仮想化技術を組み合わせた提案を行い、本システムの受注に至りました。
主なシステム概要
次世代融合研究システムは、大容量メモリ空間を利用可能な2種類の共有メモリ型並列計算システムと、大規模並列プログラムを実行可能な分散メモリ型並列計算システムの計3種類の計算システムのほか、ログインサーバ、アプリケーション・リモートグラフィックスサーバから構成されるスーパーコンピュータ本体と、可視化やストレージなどの各種サブシステム、ソフトウェアなどから構成されます。スーパーコンピュータ本体の3種類の計算システムは、最新の当社PCサーバ「PRIMERGY」で構成され、分散メモリ型並列計算システムの理論ピーク性能は2.7ペタフロップスを超える予定です。また、水冷モデルの採用により、高い省電力性を併せて実現します。
商標について
掲載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 ペタフロップス:
- PFLOPS(Peta Floating-point Operations Per Second)。Petaは1,000兆(10の15乗)のことで、毎秒1,000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。
関連リンク
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