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PRESS RELEASE

2017年10月10日
富士通株式会社

メガバンク3行とブロックチェーン技術を活用した個人間送金サービスの実証実験を実施

当社は、株式会社みずほフィナンシャルグループ(注1)様、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(注2)様、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(注3)様と共同で、ブロックチェーン技術を活用した個人間送金サービスの実証実験を、2018年1月から約3カ月間実施することで合意し、このたび実証システムの開発に着手しました。

本実証実験で、当社は、メガバンク3行が共通利用可能な個人間送金のためのクラウド上のブロックチェーン基盤と、送金や入出金の手続きを簡単に行えるスマートフォン用アプリケーションを開発します。当社およびメガバンク3行は、本基盤上に設けた個人用送金アカウント(注4)と実際の預金口座間のシームレスな連携、個人用送金アカウント間での価値移転、およびクリアリング(注5)、セトルメント(注6)も含めた一連の処理を、正確かつ安全に実施できることを検証します。

当社は、本実証実験を通じ、多様化するキャッシュレス社会において、利用者にとって利便性の高いサービス基盤を開発していきます。

背景

コンピュータの性能向上や、AI、ブロックチェーンなどの関連技術の革新により、デジタル化の潮流が拡大しており、金融業界においてもFintechに象徴される先進技術を活用した新サービスが多く登場しています。そのような状況の中、当社は、幅広い顧客基盤を持つメガバンク3行と多様化する個人間送金をテーマに、新たなサービスの創出を検証するための実証実験を開始します。

実証実験の概要

  1. 実証期間
    • 実証システムの構築:2017年9月~2017年12月
    • 実証実験:2018年1月~2018年3月(予定)
  2. 目的

    ブロックチェーン技術を用いた銀行の個人顧客間の送金サービス実現に必要な技術や機能の検証

  3. 開発する実証システム
    • ブロックチェーン技術を活用した個人間送金サービス基盤
    • 利用者向けスマートフォン用アプリケーション
  4. 実施事項
    • 個人間送金サービス基盤上に生成する個人用送金アカウント間のデジタルな価値の移転
    • 個人用送金アカウントに紐付く実際の預金口座間への資金移動など、個人間送金にかかる一連のプロセスを検証
  5. 検証ポイント
    • 送金アカウントと実際の預金口座とのシームレスな連携(入出金)
    • サービス利用時の使い勝手のよい認証ユーザーエクスペリエンス(注7)や利便性向上を実現する具体的な操作性や機能
    • クリアリングやセトルメントも含めた一連の処理にかかる正確性、安全性、実用性

図:実証実験イメージ
図:実証実験イメージ
拡大イメージ

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 株式会社みずほフィナンシャルグループ:
本社所在地:東京都千代田区、執行役社長:佐藤康博。
注2 株式会社三井住友フィナンシャルグループ:
本社所在地:東京都千代田区、執行役社長グループCEO:國部毅。
注3 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ:
本社所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:平野信行。
注4 送金アカウント:
サービス利用者の単位で、個人間送金サービス基盤上に生成される擬似的な口座のこと。
注5 クリアリング:
個人間送金アカウント間で発生した送金を精算し、銀行間の決済額を計算すること。本件では日次で計算する。
注6 セトルメント:
クリアリングで算出した額を銀行間で受け払いし、決済を完了させること。
注7 ユーザーエクスペリエンス:
ユーザーが製品・サービスを通じて得られる体験のこと。

本件に関するお問い合わせ

富士通コンタクトライン(総合窓口)
電話 0120-933-200
受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・当社指定の休業日を除く)


プレスリリースに記載された製品の価格、仕様、サービス内容、お問い合わせ先などは、発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。あらかじめご了承ください。