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PRESS RELEASE (事例)

2017年6月15日
富士通株式会社

国内トップクラスの性能となる九州大学様の新スーパーコンピュータシステムを受注

2,000台を超える「インテル® Xeon® プロセッサー・スケーラブル・ファミリー(開発コード名:Skylake)」
搭載サーバを高速インターコネクト「EDR InfiniBand™」で接続

当社はこのほど、国立大学法人 九州大学情報基盤研究開発センター(所在地:福岡県福岡市、センター長:谷口倫一郎、以下 情報基盤研究開発センター)様の新たなスーパーコンピュータシステムを受注しました。本システムは2017年10月より順次稼働開始します。

本システムは、当社のPCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY CX400(プライマジー シーエックス400)」(以下、「PRIMERGY CX400」)の次期モデルなど2,000台以上のサーバで構成され、システムの総理論演算性能は約10ペタフロップス(注1)を実現する、国内トップクラスの性能となる予定です。また、国内のスーパーコンピュータでは初めて、フロントエンドサブシステムに構築する大規模プライベートクラウド環境と、バックエンドサブシステムの計算サーバを高速ファイルシステムを介して連携運用するシステムです。

情報基盤研究開発センター様は、本システムをJHPCN(注2)やHPCI(注3)および各種利用プログラムの計算資源として活用し、学内外の利用者に広く提供することで、国内の学術研究の基盤強化やAIなどを取り入れた新たな学術研究の展開に貢献していきます。当社は、国内トップのスーパーコンピュータメーカーとしてこれまで培ってきた技術や経験により、情報基盤研究開発センター様の活動を強力に支援していきます。

新システム導入の背景

九州大学様は、教育・研究の中心となる九州地区最大の国立大学法人であり、情報基盤研究開発センター様は、全国の大学教員、大学院学生、研究者などが学術研究のために利用する全国共同利用施設です。

現在、情報基盤研究開発センター様では、スーパーコンピュータシステム(当社スーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX10(プライムエイチピーシー エフエックステン)」で構成)、高性能演算サーバシステム(当社PCサーバ「PRIMERGY CX400」で構成)、および高性能アプリケーションサーバシステムの3つのシステムを運用しています。今回、これら3つのシステムを新スーパーコンピュータシステムとして統合し、従来の大規模計算・科学技術シミュレーションのみならず、AI、ビッグデータ、データサイエンスなどの活用・研究に必要となる超大規模計算などのより幅広いニーズに対応できる環境を整備します。

新システムの特長

  1. サーバシステム

    新スーパーコンピュータシステムのサーバシステムは、主にバックエンドサブシステム、フロントエンドサブシステム、ストレージサブシステムで構成されます。

    • バックエンドサブシステム

      計算ノードは、「インテル® Xeon® プロセッサー・スケーラブル・ファミリー(開発コード名:Skylake)」を搭載した当社のPCサーバ「PRIMERGY CX400」の次期モデル2,128台で構成されます。そのうち128台は、GPUコンピューティングカード「NVIDIA® Tesla® P100」を1台あたり4基(合計512基/GPU間をNVIDIA® NVLink™(注4)で接続)搭載しています。

    • フロントエンドサブシステム

      「インテル® Xeon® プロセッサー・スケーラブル・ファミリー(開発コード名:Skylake)」およびグラフィックスカード「NVIDIA® Quadro® P4000」を搭載した基本フロントエンドノードを160台と、1台あたり12テラバイトのメモリを有する大容量フロントエンドノード4台などで構成されます。

    • ストレージサブシステム

      実効容量が24ペタバイトを超えるディスクアレイ装置を導入します。

  2. インターコネクト

    サーバ群を最新の高速インターコネクトである「EDR InfiniBand™」により相互に接続することで、高い並列演算性能と可用性を実現します。

  3. ファイルシステム

    大容量、高性能、高信頼分散ファイルシステムとして国内外に多くの実績を持つ当社の「FEFS」(注5)によって構築します。

  4. 省電力機能

    使用電力を監視するシステムを導入するほか、当社のHPCミドルウェア「FUJITSU Software Technical Computing Suite(テクニカル コンピューティング スイート)」(注6)により、システム利用者ごとに最大消費電力を制限する機能などを実現し、省電力を意識した柔軟な電力制御を行います。

新システムの主な構成

新システムの主な構成
バックエンドサブシステム 計算ノード数 2,128台(ノード)
総主記憶容量 433テラバイト
フロントエンドサブシステム 基本フロントエンドノード
(大規模プライベートクラウド環境としても利用可能)
160台(ノード)
大容量フロントエンドノード 4台(ノード)
管理系サーバなど 57台(ノード)
ストレージサブシステム 24ペタバイト
インターコネクト EDR(100Gbps)InfiniBand™によるフルバイセクションバンド幅構成
ファイルシステム FEFS

九州大学情報基盤研究開発センター センター長 谷口 倫一郎 様からのコメント

現在、オープンデータやAI技術と連携したHPC技術研究が萌芽領域となっています。また、電力量を制約条件とした高性能計算は今後の重要な技術開発項目です。このように大きく変わりつつあるHPCを取り巻く状況の中で、今回導入するシステムは新しい試みにチャレンジできるインフラとして、多くの学術的・応用の成果創出に貢献できるものと期待しています。

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 ペタフロップス:
PFLOPS(Peta Floating-point Operations Per Second)。Petaは1,000兆(10の15乗)のことで、毎秒1,000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。
注2 JHPCN:
Joint Usage/Research Center for Interdisciplinary Large-scale Information Infrastructures。学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点。北海道大学、東北大学、東京大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学のスーパーコンピュータの施設を構成拠点とし、東京大学情報基盤センターがその中核拠点として機能するネットワーク型の共同利用・共同研究拠点。
注3 HPCI:
High Performance Computing Infrastructure。革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ。スーパーコンピュータ「京」と全国の大学や研究所などに設置されている主要なスーパーコンピュータをネットワークで結び、利用者の多様なニーズに応える計算環境。
注4 NVIDIA® NVLink™:
高帯域でエネルギー効率の高いインターコネクト。「PRIMERGY CX400」次期モデルではサーバ1台あたり最大4基のGPUコンピューティングカードを搭載し、それらをNVIDIA® NVLink™で接続することにより超高速での通信を実現。
注5 「FEFS」:
10万ノード規模で共有できる高性能分散ファイルシステム。
注6 「FUJITSU Software Technical Computing Suite」:
システム管理やジョブ運用管理機能、コンパイラー、ライブラリなどにより、超並列アプリケーションでの高い実行性能を実現するHPCミドルウェア。

関連リンク

本件に関するお問い合わせ

九州支社
文教営業部
電話 092-411-6319


  • 表中の数値の一部を訂正しました。(2017年6月15日)
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