PRESS RELEASE
2017年5月11日
富士通株式会社
現場コミュニケーションの活性化を支援、
IoTソリューション「スマートコミュニケーション」を提供開始
サービスの導入・運用・保守までトータルで支援し、お客様の業務を変革
当社は、このたび、様々な現場でのコミュニケーションの変革を実現する、「FUJITSU IoT Solution Smart Communication(フジツウ アイオーティーソリューション スマートコミュニケーション、以下、スマートコミュニケーション)」を、5月11日より提供開始します。
本ソリューションでは、著名な企業が提供するクラウドベースのIPトランシーバー、チャットや写真を活用したマルチメディアなコミュニケーションサービスを、スマートフォン1台に集約し、これらを利用するために必要となるスマートフォン端末の準備から、初期導入・運用支援・保守サポートまでトータルでお客様に提供します。
本ソリューションにより、業務用のトランシーバーではカバーできない屋内外や他フロアとの通話、写真や動画を使った正確な情報の共有、チャットや掲示板による時間と場所を選ばない情報伝達などが可能となります。例えば工場や大型ショッピングセンター・イベント会場などの広大な現場や、事業所と工場など離れた現場間でも、それぞれの場面で最適なコミュニケーション手段を活用することができ、業務の効率化やコミュニケーションの活性化による新たなユーザーエクスペリエンスの提供を実現します。
当社は、今後、業務コミュニケーションのデータとクラウド上のほかのデータとを組み合わせ新たな価値を提供するなど、データの利活用を中心に本ソリューションの拡充に取り組んでいきます。また、お客様のデジタル革新を実現するデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(フジツウ デジタル ビジネス プラットフォーム メタアーク)」(注1)により、企業や業界の枠を超えて人・物やインフラをつなぐことを支援し、お客様の新たな価値創造と競争力強化に貢献していきます。
なお、本ソリューションは、5月18日(木曜日)から5月19日(金曜日)に東京国際フォーラムで開催する「富士通フォーラム2017」において、約130名の当社運営スタッフが業務コミュニケーションの手段として活用します。
背景
従来より業務現場では、トランシーバーや内線PHS・携帯電話など複数の通信機器を持ち歩き、相手によって使い分けるといった煩雑なオペレーションへの不満や、通話やメールに留まらないチャットや掲示板などスマートデバイスを活用したより効率的なコミュニケーション手段を求める声があがっていました。企業にとって、新しいコミュニケーションサービスの導入は、業務の効率化や顧客サービス向上などの可能性が広がる一方で、新しいアプリケーションの導入準備や、異動などで入れ替わる利用者の管理、端末の紛失や個人所有のスマートフォンが業務に使われることによるセキュリティリスクへの対応など、管理者の負担が懸念されています。
今回、当社が提供する「スマートコミュニケーション」では、利用者はスマートフォン1台で様々なコミュニケーション手段を利用することができ、さらに端末の導入・保守・運用までトータルで提供するため、管理者の負担も軽減されます。
利用シーン例
- 小売店舗・製造現場・建設現場など
- 現場での確認事項や探し物などを、文字ではなく写真で伝えることにより、手間をかけず正確に関係者に伝えることができます。
- 熟練者への質問や回答を、1対1の通話ではなくIPトランシーバーやチャットを用いることで、経験が浅いほかの作業員にも同時に共有でき、同じ質問への対応が減り作業効率が向上します。
- スマートフォンの通信回線を用いることで、別フロアや複数の建物間など離れた場所でもIPトランシーバーやチャットにより、すぐにやり取りをすることができるため、スタッフを探して連絡をとる時間や手間が短縮されます。
- 広告代理店、イベント運営会社など
- イベントや展示会などにおける現場スタッフやオフィスとのやりとりなど、相手によって業務用トランシーバー・携帯電話など複数の手段を使い分けることなく、スマートフォン1台で効率的に行えます。
本ソリューションの主な特長
- IPトランシーバーサービス
専用のトランシーバーではなく、株式会社シアンス・アールが提供するスマートフォンアプリ「Aldio クラウド 」を使って、グループ内の一斉通話や指定した相手との個別通話が行えます。また、通話を自動的に録音し、いつ、誰が、何を話したかを通話履歴から本人や管理者が確認できます。
- ビジネスSNSサービス
ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する、ビジネスユースにも安心して使える「LINE WORKS」を採用し、チャット(トーク)機能で、1対1または目的別に設定したグループメンバー間でのメッセージやスタンプ、写真によるコミュニケーションが可能です。また、掲示板(ホーム)機能で、情報交換や意見交換を行うこともできます。そのほか、管理機能としてメンバー管理機能、利用履歴のモニタリング機能なども備えています。
- デバイスLCMサービス(オプション)
当社グループ製の法人向けSIMフリースマートフォン「ARROWS M357」を、デバイスLCM(Life Cycle Management)やスマートフォンの資産管理やセキュリティ対策を実現するMDM(Mobile Device Management)サービス込みの月額レンタルで提供(注2)します。導入時のアプリケーションのインストールや設定、故障時の保守サポート、機種の切り替えから回収まで端末利用のライフサイクルを通じて当社が統合的に管理するため、安心して利用できます。端末レンタルなしのLCMサービスだけの利用や、必要に応じてサービスメニューを選択できるため、導入コストの削減に貢献します。
エンドースメント
シアンス・アールの「Aldioクラウド」は、航空、鉄道をはじめとし、建設、流通店舗などの業務コミュニケーション基盤として、屋内外問わず24時間365日稼働しているクラウドサービスです。当社は、無線機、SNS、メッセージングとも異なる、「Aldioクラウド」の新しいリアルタイムコミュニケーションを世界中に提供し続けるため、常に変革を掲げています。富士通様の実績ある技術力に裏打ちされた「スマートコミュニケーション」によって、お客様の「Aldioクラウド」の導入がさらに加速していくことを期待しています。
株式会社シアンス・アール 代表取締役社長 平岡秀一
「LINE WORKS」は、業務での利用を支えるセキュリティと管理機能を備え、ビジネス版LINEとしてその使い易さから様々な企業ユーザー様にご利用頂いております。ワークスモバイルジャパンは富士通様と連携し、さらに発展したスマートコミュニケーションの実現を目指してまいります。
ワークスモバイルジャパン株式会社 代表取締役社長 松橋博人
主なサービスの販売価格、および提供時期
サービス名 | 販売価格 | 提供時期 |
---|---|---|
IPトランシーバー基本サービス | 1,000円/月(1 ID) | 2017年5月11日 |
ビジネスSNS基本サービス<月額:ライト>(注3) | 300円/月(1 ID) | 2017年5月11日 |
パイロットパック(注4) | 98,000円 | 2017年5月11日 |
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
- 注1 MetaArc:
- クラウド、モバイル、アナリティクス、IoT、AIなどの最先端技術と、当社SEの知見・ノウハウを融合したデジタルビジネス・プラットフォーム。
- 注2 「ARROWS M357」を、端末LCM・MDMサービス込みの月額レンタルで提供:
- 「ARROWS M357」以外のスマートフォンについても提供可能。対応OS Android4.4以上、iOS 8.10以降。
- 注3 ビジネスSNS基本サービス<月額:ライト>:
- ほかに、年額:ライト、ベーシック(月額/年額)、プレミアム(月額/年額)があります。
- 注4 パイロットパック:
- スマートフォンレンタル込み、10ID、IPトランシーバー・ビジネスSNSを1か月間利用可能。
関連リンク
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