PRESS RELEASE (事例)
2017年4月7日
富士通株式会社
富士通フロンテック株式会社
NTT西日本様、業務端末11,300台に手のひら静脈認証を導入
手のひら静脈認証利用事例として国内最大級
西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:村尾和俊、以下、NTT西日本)様は、業務端末の新しい認証方式として、富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下、富士通)と富士通フロンテック株式会社(本社:東京都稲城市、代表取締役社長:下島文明、以下、富士通フロンテック)が提供する、手のひら静脈認証装置「FUJITSU 生体認証 PalmSecure-SL(パームセキュア エスエル)」(以下、「PalmSecure-SL」)を導入しました。2016年8月から順次導入を開始し、11,300台で稼働しています。
業務端末で利用する認証方式を、従来のICカードおよび指紋認証から静脈認証に変更することにより、セキュリティの強化や従業員の利便性向上、運用コストの削減などを実現しています。
システムログインで手のひら静脈認証を利用する事例としては、国内最大級の規模となります。
導入背景
NTT西日本様は従来、業務システムへのログインにICカードおよび指紋認証による本人認証を行っていましたが、ICカードは発行や管理など運用面の負担が大きく、指紋認証では一部の方の指紋が読み取れない点が課題となっていました。
NTT西日本様は、今回、業務端末・認証システムの更改にあわせ、新端末でのよりセキュリティが高い認証方式として静脈認証を検討され、複数の候補の中から総合的に優れた富士通の「PalmSecure-SL」を選定しました。
手のひら静脈認証の特長と導入効果
手のひら静脈認証技術は、ATMや入退室管理システムなど、個人認証が重要とされる様々な場面で利用されており、国内外で累計77万台を出荷し、世界約60ヶ国で7,000万人以上の利用実績(注1)があります。
- 生体認証の中でも高い安全性を実現
手のひら静脈は体内情報であるため、体表情報である指紋や顔に比べて偽造が困難です。指や手の甲の静脈に比べて血管の本数が多く複雑であり、また、指の静脈に比べて太い幹線の血管を認証に用いるため、寒さの影響を受けにくく、安定した認証が行えます。
- 非接触で快適に認証でき、登録不可能な人がほとんどいない
手のひら静脈認証は、センサーに非接触で認証するため、衛生的であるとともに、指紋のように表面の摩耗や乾燥などにより、登録・照合を行えないということがありません。
富士通グループでは、従業員7万5千人、15万手での静脈データサンプルを全世界で収集し、認証精度と適用率の確認を行いました。これらのサンプルで適用できなかったケースはなく、適用率の高さが実証されています。
- 小型で省スペースを実現する装置サイズ
「PalmSecure-SL」は、横48ミリメートル(以下、mm)、奥行き48mm、高さ16.4mmと、静脈認証センサーとしては業界トップクラスの小型サイズであり、持ち運びの際にも邪魔になりません。これにより、机上のスペースを有効活用することができ、本人拒否率0.01%(リトライ1回)、他人受入率0.001%以下という本センサーの高い認証精度と合わせて、快適で高信頼のセキュリティを実現します。
図1.「PalmSecure-SL」スタンダードセンサー
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
注釈
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