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PRESS RELEASE

2017年4月18日
富士通株式会社

「Fujitsu Technology and Service Vision 2017」を策定

デジタル技術の活用による共創を実現する、独自のアプローチを提言

当社はこのたび、「Fujitsu Technology and Service Vision」の2017年度版を策定し、4月18日に発行します。当社は本冊子の執筆にあたり、様々な企業の経営層およびそれに準ずる意思決定者の1,614名を対象とした、デジタル技術に関するグローバル調査を2017年2月に実施し、デジタル革新の進展に関する多くの結果を得ました。本調査結果を活用しつつ、デジタル技術が牽引するデジタル社会への移行に伴って変化する新しいビジネスのスタンダードとなる「デジタル技術を活用した共創(Digital Co-creation)」について独自のアプローチを提言しています。また、デジタル技術による価値を最大化するためにテクノロジー・リーダーが取るべき実践的な方法についても述べています。

今日、デジタル技術がビジネスや社会、人々の生活に革新的な変化をもたらしています。すでに多くの企業や公共団体が、マーケティングやワークスタイル、運用・保守などの領域でデジタル革新に取り組み、売上増加や顧客との関係強化といった事業成果を得るなど、「デジタル技術を活用した共創(Digital Co-creation)」がビジネスの新しいスタンダードになりつつあります。「Digital Co-creation」とは、新たは未来を創り出すために、ビジネスのノウハウとデジタル技術を融合させ、お客様やパートナーと価値を共創するアプローチです。

「Fujitsu Technology and Service Vision」は、2013年4月の初版発行以来、毎年改版を重ねてきました。当社ビジョンの中心的な考えは、デジタル技術で人をエンパワーする(力を与える)ことによって、ビジネスや社会の価値を創出することです。当社では、このアプローチを、「ヒューマンセントリック・イノベーション」と呼び、デジタル革新を実現する最も有効な方法と位置付けています。

2017年度版では、以下の4点を提言しています。


  1. デジタル時代の人:デジタル技術の可能性と人の創造性を組み合わせた新しい働き方

    AI(人工知能)や自律型ロボットは今まで以上に進化し、人がより高度に働くことを支援する一方で、多くの業務を自動化していきます。また、AIを活用したインテリジェント・システムがデータから学習することで新たな知見を生み出し、人の最適な意思決定を支援することによって、人に新たなブレイクスルーを実現する可能性をもたらします。このように、AIと人とが協調して継続的な学習を行うことで新しい働き方を生み出し、さらなるイノベーションの創出につながることが期待されています。デジタル時代には、人を中心に考えることがより重要になり、AIの進化とあわせて、人はこれまで以上に人間性を磨いていく必要があります。

  2. デジタル・ビジネスの共創:デジタル・アリーナ(デジタル化された場)での価値の共創

    現在、デジタル技術の活用範囲が拡大し、各企業は営業・マーケティングや研究開発、製造、物流など様々な価値を生み出すプロセスにデジタル技術を組み込んで変革を進めています。新たなデジタル社会における変革は、デジタル技術がもたらす以下の3つの力によって加速していきます。

    ・インテリジェンス  :  AIにより大量のデータを学習、知見を創出
    ・つながり  :  社内のオペレーションや社外のエコシステム・パートナーをつなぎビジネスを変革
    ・顧客志向  :  一人ひとりの顧客エクスペリエンス(体験)を創出

    このようなデジタル技術がもたらす3つの力は、さまざまな産業を、様々な製品やサービスが相互に接続され、一人ひとりのニーズに合わせた価値や経験をサプライヤー、エコシステム・パートナーとユーザー自身が共創する、デジタル・アリーナ(デジタル化された場)へと変貌させていきます。デジタル・アリーナにおいては、従来の業界間の境界を越えた積極的な共創を進めていくことで、イノベーションを生み出すことができます。

  3. デジタル社会:ビジネスと社会共通の目標との連携

    世界中の様々な課題を解決していくためにも、デジタル技術は重要な役割を担っています。より安全で豊かな、かつ持続可能な世界を実現するためには、ビジネスにおける目標を社会の課題解決のための目標と合致させていく必要があります。デジタル技術がもたらす3つの力(インテリジェンス、つながり、顧客志向)によって、社会はデジタル・アリーナが相互につながりあったネットワーク社会へと変貌していきます。

    当社は、このような社会を「ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティ」と名付けており、生活者・企業・公共機関などが共創し、革新的な価値を生み出すことで、新たなデジタル社会における課題を解決できると考えています。

  4. つながるサービス:デジタル革新の共創に向けて

    ビジネスや社会のデジタル革新を実現するためには、あらゆるものを相互につなぎつつ、収集したデータを学習して新たな知見を生み出すことで人の判断を支援する新たなテクノロジーが必要になります。当社はそのため、デジタル革新を実現する中核テクノロジーであるAIやIoT、クラウド、セキュリティの4領域に注力し、この4領域を中心とした多様なデジタル技術を組み合わせ、「つながるサービス」として提供していきます。これを当社のデジタルビジネス・プラットフォーム「MetaArc(メタアーク)」上で展開し、収集したデータから得られる知見をビジネスの成果に結びつけ、顧客エクスペリエンスの向上を実現していきます。

当社は今後も、最新のデジタル技術の活用で培った知見とこれまでの幅広い業種のお客様に対するシステム構築・運用の実績などを活かし、デジタル革新の共創を実現するビジネス・パートナーを目指します。

商標について

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以上

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受付時間: 9時~17時30分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)


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