PRESS RELEASE (事例)
2017年3月23日
富士通株式会社
JAXA様の職員連携を強化するコミュニケーション基盤「JAXA Sphere」を構築
場所に依存しない効率的で柔軟な働き方や研究開発の推進に貢献
当社はこのほど、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(所在地:東京都調布市、理事長:奥村直樹、以下 JAXA)様の職員連携の強化および研究開発業務をより効率的かつ柔軟に支援する環境を整備するため、マイクロソフトの統合型情報共有クラウドサービス「Office 365」をベースとした新コミュニケーション基盤「JAXA Sphere(ジャクサ スフィア)」を構築しました。本基盤は、JAXA様の全職員およびパートナー(JAXA様の各拠点で業務に従事する協力機関や企業)の職員を含めて2017年1月より利用が開始されました。
「JAXA Sphere」は、オンラインで会議の開催や資料の共同編集が行えるほか、在席情報を把握してスムーズな連携を可能にするなど、職員同士のリアルタイムコミュニケーションを活性化し、業務や研究開発の効率やスピード向上を支援する基盤となります。当社は、本基盤のベースに「Office 365」を活用するにあたり、セキュリティを確保したネットワーク設計や、既存の複数システムから構成されるメール送受信のフローやルートを考慮したシステム設計を行い、全体最適を実現したコミュニケーション基盤を構築しました。
今後も当社は、JAXA様の業務や研究開発、新たな働き方をICTで支援していきます。
「JAXA Sphere」について
JAXA様の全職員約1,500人およびJAXA様の国内外全23拠点で業務に従事するパートナー(協力機関や企業)の職員は、いつでもどこからでも「JAXA Sphere」にアクセス可能です。所属部署のメンバーが1カ所に集合することなく、オンラインによる会議・打合せの開催や、資料の共同編集・作成が行えるため、場所や時間に依存せずに効率よく業務や研究開発を推進することが可能になります。
また、パソコンの稼働状況から全職員の在席情報を常時確認できる機能や、手軽にメッセージを送信できるインスタントメッセージ機能により、部署内はもちろん、拠点間のコミュニケーションについても活性化を促進します。JAXA様は、「JAXA Sphere」により、効率的で柔軟な働き方や研究開発の促進につなげていくことを目指しています。
「JAXA Sphere」導入時における当社の取り組みについて
- 当社の実践ノウハウおよびJAXA様のシステムや業務特性に関する知見を生かしたシステム設計を実現
ロケットの打ち上げや人工衛星の管理、国際宇宙ステーションの支援などを担うJAXA様のコミュニケーション基盤では、セキュリティ、運用性、保守性などの業務特性に応じたきめ細かいシステム設計が不可欠です。当社は、コミュニケーション基盤の自社実践ノウハウに加え、JAXA様の衛星管制系システムなどを長年担当する中で培った業務特性や固有のネットワーク環境、データ構造に関する知見を生かし、システム構想段階から様々な提案を行い、強固なセキュリティを確保したネットワーク接続方式や、全体メール配送フロー方式などをシステム設計に反映しました。また、ロケット打ち上げ時など、JAXA様特有のイベントに応じたシステム運用ルールも考慮し、業務システムへの影響を最小限に抑えながら、コミュニケーション基盤を構築しました。
- 集合教育を実施し、運用を含むスムーズな移行を実現
当社は、導入支援においても自社実践ノウハウを生かし、利用者支援サイトを立ち上げ、いつでも利用可能なマニュアルを用意するのに加えて、JAXA様の情報システム部門とともに種子島を含む国内6拠点で集合教育を行い、実践的な機能デモを紹介するほか、集合教育に参加できない方向けや反復学習用に動画ビデオを作成するなど利用促進を図りました。約5カ月という短期間でのシステム構築とこれらの取り組みにより、国内外全職員の運用を含む旧システムからの完全移行を構築開始からわずか8カ月で実現し、早期定着を支援しました。
当社は、コミュニケーション基盤の自社導入ノウハウを生かし、利用者視点のきめ細かいサポートを通じてJAXA様におけるイノベーティブな活動を強力に支援していきます。
商標について
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上
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